ワーグナーの楽劇でも有名な二人の名前 シェークスピアのロミオとジュリエットの下地にもなった
悲恋物語らしいけれど どんな物語なのか知らないので よき機会と 映画を観てきた
イギリスが一つになる前の 古い古い時代のお話
コーンウォールの領主マークに育てられた騎士トリスタンは戦闘の末 重傷を負い 死んだと思われて
葬送の舟に乗せられて弔われる
舟は敵国アイルランドに流れ着き アイルランド王の娘イゾルデから 献身的な介護を受ける
トリスタンは やがて彼女と恋に落ちるが イゾルデはマークと政略結婚することになってしまう
愁い顔のトリスタン かわいらしい顔立ちのイゾルデ 誠実なマーク王も勇者たちも かっこいい
重そうな剣を振り回して 斬るというより なぎ倒して戦ってるような戦闘場面
お城といえども 石造りの床の上にはわらが敷かれている 質素な料理 重そうな衣装
そんなこんなの時代背景を見ているのも 楽しかった
恩あるマーク王の后になったイゾルデを 苦悩と共にみつめるトリスタンなのだけれど
ヒロインのイゾルデは 今どきの女の子のように 積極的だなぁ
乳母が 二人の恋 逢引きに 「 若気の至り 」という言葉を言う場面があるけれど それにしても
若気の至りは あのように まっすぐ 自分たちの気持ちしか 思っていないのだろうか
自分の立場や義理や人情を越えて進む恋は 他人を巻き込んでの破滅と背中合わせの若気の至り
どちらかというと 愛 愛 と叫ぶイゾルデは 困ったチャンに見えた
イゾルデの父王は 戦の中で手柄を立てた家来に 娘を嫁そうとする男である
あるいは 剣の試合で勝った者に 領土と娘をやろうと言う男である
そういう時代もあったのだろうなぁと 今の目で驚いてしまう
心から 妻のイゾルデを愛しているマーク王は 誠実で賢く とても魅力的な存在だった
男の純情な心 善悪を見極める心 人への包容力 人を統べる理想的な男性像に見えた
マーク王の側近の勇者たちの存在感 味方を裏切る者たちの心理も なんとなく共感できたけれど
トリスタンとイゾルデの恋には なんとな~く 共感できかねる
恋に限らず 人への気持ちは表わしていいときと 隠していなければならないときがあると 思う
かつて わたしは 心の正直は美徳であり 善であると思っていた
やっと この頃 事は そう単純なものではないらしいことに 気づいた
正直な本心の表出 あるいは恋していることの告白 これらは なんだか利己的な独善の匂いがする
わたしが わたしは わたしを・・・ 事々は まず 自分が優先 なのだろうか
行動したり表わすか否かは まず 相手の状況を慮るのが 先なのではないだろうか
こんなことを考えているようでは わたしには 若気の至りが もう ゼロになってるのかしらン
ン~ いいんだか まずいんだか・・・ (-_-;)
悲恋物語らしいけれど どんな物語なのか知らないので よき機会と 映画を観てきた
イギリスが一つになる前の 古い古い時代のお話
コーンウォールの領主マークに育てられた騎士トリスタンは戦闘の末 重傷を負い 死んだと思われて
葬送の舟に乗せられて弔われる
舟は敵国アイルランドに流れ着き アイルランド王の娘イゾルデから 献身的な介護を受ける
トリスタンは やがて彼女と恋に落ちるが イゾルデはマークと政略結婚することになってしまう
愁い顔のトリスタン かわいらしい顔立ちのイゾルデ 誠実なマーク王も勇者たちも かっこいい
重そうな剣を振り回して 斬るというより なぎ倒して戦ってるような戦闘場面
お城といえども 石造りの床の上にはわらが敷かれている 質素な料理 重そうな衣装
そんなこんなの時代背景を見ているのも 楽しかった
恩あるマーク王の后になったイゾルデを 苦悩と共にみつめるトリスタンなのだけれど
ヒロインのイゾルデは 今どきの女の子のように 積極的だなぁ
乳母が 二人の恋 逢引きに 「 若気の至り 」という言葉を言う場面があるけれど それにしても
若気の至りは あのように まっすぐ 自分たちの気持ちしか 思っていないのだろうか
自分の立場や義理や人情を越えて進む恋は 他人を巻き込んでの破滅と背中合わせの若気の至り
どちらかというと 愛 愛 と叫ぶイゾルデは 困ったチャンに見えた
イゾルデの父王は 戦の中で手柄を立てた家来に 娘を嫁そうとする男である
あるいは 剣の試合で勝った者に 領土と娘をやろうと言う男である
そういう時代もあったのだろうなぁと 今の目で驚いてしまう
心から 妻のイゾルデを愛しているマーク王は 誠実で賢く とても魅力的な存在だった
男の純情な心 善悪を見極める心 人への包容力 人を統べる理想的な男性像に見えた
マーク王の側近の勇者たちの存在感 味方を裏切る者たちの心理も なんとなく共感できたけれど
トリスタンとイゾルデの恋には なんとな~く 共感できかねる
恋に限らず 人への気持ちは表わしていいときと 隠していなければならないときがあると 思う
かつて わたしは 心の正直は美徳であり 善であると思っていた
やっと この頃 事は そう単純なものではないらしいことに 気づいた
正直な本心の表出 あるいは恋していることの告白 これらは なんだか利己的な独善の匂いがする
わたしが わたしは わたしを・・・ 事々は まず 自分が優先 なのだろうか
行動したり表わすか否かは まず 相手の状況を慮るのが 先なのではないだろうか
こんなことを考えているようでは わたしには 若気の至りが もう ゼロになってるのかしらン
ン~ いいんだか まずいんだか・・・ (-_-;)