いつから 家にあったものなのか 小さなサンタクロースの人形がある
掌に載せると 体温を感知してジングルベルのメロディが流れて 可愛いのである
今朝 どこからか季節外れのメロディが かすかに聞こえてくるので なんだろうかと思ったら
このセルロイドだかプラスチックだかの人形が 箪笥の中で鳴っているのである
高湿度を感知して掌に載ってるのと 勘違いしたのだろうか
メロディは2フレーズ流れると 自動的に停まるのだけど 机の上に置いても 床に置いても 鳴りやまない
壊れたんだろうなと思うけど なぜ 今 急に?と思う
誰にもらったンだっけ この人形のことで なにか 誰かと思い出があっただろうか
わたし宛てに 誰かが なにか良くないことのメッセージを送ってるのかと 気になる
遠くの街にいる身内の顔を思い浮かべたり なかなか会えない友人たちの顔を思い浮かべたり
なんだか ソワソワ落ち着かなくなってしまった
それにしても ず~っと まだ ジングルベルのメロディが鳴り続けている
しかたがないので 冷凍庫の氷のそばへ 置いてみる
冷蔵庫に耳を近づけると かすかに まだ鳴っている
何も知らぬ家人が 冷蔵庫を開けて 赤い小さなサンタクロースの人形が入っているのを見たら
なんじゃらほい!と ビックリするだろうなぁ
以前 認知症の人が 家の中のとんでもないところへ いろんな物を置いて忘れてる と読んだことがある
冷蔵庫の中に 目覚まし時計がしまってあった というのが印象に残ってるけど
事情を知らない人は わたしが冷凍庫の中にサンタクロースの人形を置いてるのを見たら その線かと思うかなぁ
ものごとには はかりしれない事由があるのだよ
さて ジングルベルのメロディは 冷凍庫の中で止んだだろうか
見てきよ っと