華やぐ時間

時の豊潤なイメージに惹かれて 。。。。

映画 ” 沈まぬ太陽 ”

2009-10-28 17:54:08 | ★映画  
 長大な原作を読む機会がないまま 今に至るので 映画は楽しみだった
 物語は読みながら想像し 自分で想いをふくらませる楽しみ方もあるが  映画は 視覚的に 大きく 楽しい

 あらすじを知らないで観た映画だったけれど 3時間半という長さを感じさせない映画だった
 主人公 恩地の生き方は まっすぐ誠実だ
 会社の中で疎外され 家族にさみしい暮らしを強いてしまうけれど この強さは なんだろうと思う
 島流しのような十年間を 外国の僻地へ僻地へと赴任させられる
 あてのない徒労のような仕事を その場所で ちゃんと自分の仕事をしていく
 
 御巣鷹山の飛行機事故のことが出てくる
 他の本でも読んだことだけど この映画では遺族の人たちの無念さ悲痛さが ひしひしと伝わってくる
 大企業を私物化して 裏で金を繰る悪人も出てくる
 人間って厭だなと思いながらも  そうやって生きていく人もいるのが人の世なのだなぁと 胸がしんとしてしまう
 
 沈まぬ太陽   
 あの広大な野に立って あの神々しい輝きを目にしたなら  自分らしさを肯い 再確認できそうに思う


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秋の朝

2009-10-13 08:29:18 | ★こころ模様

先日の台風の後に咲きはじめた金木犀を 外出のたびに探して 目で 鼻で 楽しんでいる

駅の改札を出て 外へ踏み出して ひそかに深呼吸したときにも みつける

家々の角を曲がったときにも  花の匂いがそこにある

帰宅して 居間の窓を開けるときは 大きく息を吸い込んでみる   あるある   感じる

朝の洗濯物を干すときは  空中に漂う金木犀の匂いが 衣類にくっ付いてくれないかなぁと思ってしまう

もう雨に降られて散り急ぐことはないだろうけど  花の色が だんだん縮んで褪せてきている

短し花の命      名残り惜しいなぁ


途切れさせることなく本を読み続けているせいか  この頃のわたしは きわめて無口

人たちの輪の中にいても ぼんやり 静か

思うことは言葉にして人へ話すほうがいいと思うのだけど  話題を持ってないのかもしれない

端っこに居て シンとおとなしくしてるのも居心地がよいので  あまり困ってない っぽい

だってサァ  十月だよ

秋晴れのお日さまに蒲団を干して あったかい蒲団にくるまって  ぬくぬく あったかく眠っている

すんすん い~い気持ち いい

爽やかに澄んだ空と 透けそうな淡い雲と 金木犀の残り香を運ぶ風とがあれば  まだ しばらく言葉はいらない 





  
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夜の青空

2009-10-08 18:21:25 | ★こころ模様

窓を開けると 金木犀の香りが ほんのり漂ってくる

台風一過  午後から よく晴れて暖かくなり

陽が落ちても 空が青く感じるくらい  空気が澄んでいる

遠くの街の夜景が 冴え冴えと見渡せて  宝石のような彩りが いつにも増して きれいに輝いて見える

台風の風に  待ちかねていた金木犀のつぼみが いっせいに咲き始めたようで  嬉しくなってしまう

どこのおうちに 金木犀の木があるか  すでに確認ズミ
今日から数日間は  外を歩くたびに クンクン 鼻をふくらませなくっちゃネ 




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秋色の神無月

2009-10-01 20:54:44 | ★こころ模様

新しい月の始まりの日は  花を買う

広い花屋さんの店内に たくさんのオンシジウムがあふれるように咲いている 

店の中のその一角が 黄色く輝くように華やぎ  わたしを呼んでいる

まずは 薔薇を見て 秋桜のコーナーを見て ソリダスター  オニソガラム  どの花にも惹かれる

いろいろな花に目移りし 組み合わせを考えてみたけど  オンシジウムのひと束だけを買う

花を抱えて帰るのは  嬉しい

円筒形の透明なガラスの花瓶に 長いまま挿して  居間の窓際 フローリングの床の上に置く

この縦長のシンプルな花瓶は 棚や食卓に飾るよりも  わたしは床に置いて 花を眺めるのが 好き

部屋の中に花があると いつもの空間が明るく華やぎ  目に入るたびに 心が微笑む

楽しみな季節の始まり

丹精されたよそのおうちのお庭で あるいは道の端で  秋の花たちが咲き始めてる

わたしも 秋のひと花  咲かせてみたいなぁ 




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