華やぐ時間

時の豊潤なイメージに惹かれて 。。。。

 ” 没後50年   モーリス・ド・ヴラマンク展 ”

2008-06-22 21:51:12 | ★絵画
                  

ひさしぶりに 新宿へ行ってきました  
都庁の近く 損保ジャパン東郷青児美術館の絵画展へ 行ってきました
野獣派フォービズムの絵描きヴラマンクの絵を 観に行ってきました
迷いながら 損保美館を目指して歩いて行ったけど  近づくほどに高層ビルの群れたち
田舎モンには高層ビルが珍しくて  道端に立ち止まって 360度空を見上げて  欣喜♪
ノンストップのエレベーターは ちっとも揺れを感じず  数十秒で 42階に着いてしまう
42階の大きな窓から見下ろす新宿界隈は 東京タワーや皇居やら 遠景が広がっていて 楽しい
なによりも隣りには  もうすぐ完成の東京モード学園の卵型の奇抜なビルが同じ高さに建っている
白い絆創膏をX印に組み合わせたような不思議な外観は  斬新なデザインの学校に よく似合う



モーリス・ド・ヴラマンク ( 1876~1958年 )はヴァイオリン奏者や競輪選手として身を立てながら独学で絵を学び、 1900年頃から画家として本格的な活動を開始しました。  ゴッホなどの影響のもと、 鮮やかな色彩と自由な筆致を使った大胆な作品を手がけ、 マティスやドランらと共にフォーヴの中心人物として評価されました。  その後、 セザンヌの影響を受けたきちんとした構図と渋い色合いを用いた作品を描いていましたが、 1920年代頃から渦巻くようなスピード感のある筆致と重厚な色彩を用いた、 劇的で力強い独自の画風を確立するに至りました。  本展覧会では最初期から晩年まで、 ヴラマンクの作品を一堂に展示し、 その画業の変還をたどります。
                                    - チラシより -


絵は 間近から見るよりも 数メートル離れて眺めると 額の中の風景が くっきり 存在感を増す
初期の絵は 絵の具に艶がなく ぼさぼさした荒いタッチの 空気が感じられない稚拙な絵に見える
水辺のヨットの絵は 空と水の色がかすれたような同じ色で 天地を逆さまに見ても遠近感がない
1920年頃から  絵に躍動感が出てくる
花瓶の花が くっきり立って  遠目にも存在を主張している
風景 海 空を描いて うねるような厚みのあるタッチ
冬の日  重たい曇天  寒々と積もって汚れた雪の質感  
どの風景も  空はいつも嵐の日のように厚く重く  家も畑も暗い色合いで佇んでいる
北の国の風景の孤独  描く人の孤独や不安が渦巻いてるような絵
年代が経るほどに 額の中に切り取られた風景から伝わってくるものがあり 惹かれる絵が多い
最晩年のグワッシュの小品12点は 重く暗い色調ながら落ち着き 味わいがあり ほしいなぁと思う

出口に近いところに 常設展示作品の部屋があり  本物のゴッホの『 ひまわり 』 
セザンヌの『 りんごとナプキン 』  ゴーギャンの『 アリスカンの並木道 』 が飾られている
ゴッホの 『ひまわり』は  淡黄緑色の背景に ひまわりが数本挿してある
花びらの先 葉の先のしなだれ方は 病的な不安な印象を受けるけど 距離をおいて遠くから見ていると
絵全体から  あたたかい やわらかな優しさのようなものが広がっている
静かな絵だなぁと 見ていると気持ちが和んでくるようだった 





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