春の宵は バニラの香り

暖かく晴れた今日は　桜の咲いてる木を探しながら　二時間ほど　玉川べりを歩いた

二分咲き　三分咲きと　花の咲くのには　まだ早かったけれど　満開の桜もあって　花に触れて挨拶をしてきた　

久しぶりに　某店の美味しいケーキを買ってきたので　　今夜はコレが夕食

薄めの珈琲を飲みながら　　たま～には　よいのです　


バニラの香りのローソクを灯して　　キュロットスカートの裾のほつれを縫う

ローソクの柔らかい灯は　ゆらゆら揺れたり　じっと真っ直ぐ　灯っていたりする

ラジオからはラフマニノフのピアノ協奏曲が流れてきて　ゆったり　のんびり　針が動く

今週の多忙をやり過ごしたことを思い起こし　　明日からの週のキリキリ予定を思う

でも　しかし　暖かい晴れ空予報の日々なのが　うれしい

通勤の道すがら　桜に挨拶できるね　

心のなかに 沈黙を降らせる春の雪

朝から寒そうな雨降りだなぁと　窓の外を眺めていた

そのうち　風も出てきて　横殴りの雨？　と見ているうちに　雨粒が雪になっていた

三月の半ばを過ぎて　まさかの雪予報だったけれど　　当たったね

暖かいコートを着て　モコモコふゆの格好だけれど　　濡れ雪ミゾレが　じんじんと寒い

レインコートをすっぽり被った幼い子が　お父さんと手を繋いで　ぴょんぴょん跳ぶような小走りで通り過ぎていく

雪降るなかを　小走りで駆けていくのを楽しんでるように見えて　　わたしも楽しくなる

公園の桜の枝先には開花している花がいくつか見えるというのに　小雪降り

沈丁花も水仙も　咲いてしまった花たちは　　さぞかし寒いだろうな

昼頃には屋根にも木々にも　雪が真っ白く積もっている

もう一度　名残の冬景色を見ることができた

降り続ける雪に　風景が音をひそめて沈黙していく

風に降り乱れる雪を見つめていると　所を忘れ　時を忘れて　暗示にかかったように　ぼんやりしてしまう

静かに白くて　きりりと寒くて　音が消えて浮かんでいる　
明日も雪かなぁ　

沈丁花のお便り

ヒンヤリ気温の小寒い朝　背中を丸めてトボトボ歩いていた通勤の道すがら　ふわんと沈丁花の香り…

気のせい？　　　今は三月だから　ひょっとしたら…と四方をキョロキョロしてみると

大きな桜木の足元に　真っ白い沈丁花の花が咲いている

ここだよ　とでもいうように　花びらの小さいお顔たちが上向いて　こんもり群生している

花開いたばかりのように　瑞々しく　清潔な白い花たち

ずっと佇んでいたかったけど　人も通るし　遅刻しそうなので　　またネ　と去る


わたしには大好きな友人がいて　春と秋の沈丁花が咲いたら　花が咲きましたよ　とお便りを書いている

日々の煩雑に紛れて暮らしていると　ゆったり柔らかな気持ちで　人にお便りする心を失してしまう

沈丁花が咲きました　とお便りするのは　ペンを執るわたしも　ほっと　ほっこりするいい機会なんだと思う

…桜の蕾も　小さく　まぁるく膨らんで　　だんだん　花の季節ですね　　　

ご機嫌よくお過ごしでしょうか
　
もう少し暖かくなったら　四月のある日　お食事をご一緒してくださいな
…などと忘れないで　書き添えます　　　うふふン　

今朝は 妻夫木聡クンと…

今朝の夢に現れてくれたのは　妻夫木クン

昨夜　眠る前にネットで　サッポロビールのＣＭ録り動画を見た

サッポロ生ビール黒ラベルのＣＭ録り風景である

そのおかげさまだろうな


スタジオでスタッフがわさわさ準備していて「妻夫木さん入ります」の合図に自動ドアが左右に開き　妻夫木クンが入ってくる

まっすぐ伸びた立ち姿のきれいなこと　

細身のスーツの背筋が伸びていて　スタッフに会釈しながら歩いていてもオーラがある

大勢のスタッフが無色になって　霞んでしまうようだ

目線を上げ　首筋　背筋を伸ばして　まっすぐ立つ姿勢って　こんなにきれいなんだな　と思う

わたしなど　考えごとをすると　視線は下方を見つめ　首も胸も落ちて　ノタノタ歩いてしまう

俳優女優の人たちは　いつ　どの角度から見られてもいいように　立ってるときも座ってるときも背筋が伸びてるのだろうなぁ

その妻夫木クンに　下っ端スタッフのわたしが何かを伝言すると　爽やかな笑顔でうなずいてくれる

まわりが　パーっと明るくなるような笑顔って　いいなぁ


撮影終了後　ソファに座って黒ラベルのビールを飲みながら　スタッフの人に　このビール好きです　と言っている

わたしは妻夫木クンの声も好きなので　そんなに美味しいなら　と飲んでみたくなり　さっそく買ってきた

スーパーのおいしそうなデリカも購入し　明るい夕方から　家飲みの始まり

黒ラベル　口当たりがよく　ほんとに飲みやすい　　
缶ビール数本　くいくい飲めそうで　わたしもこのビール　好きになった　


暖かい日曜日を遠出して遊びにいこうと思ってたのに　着替え始めたら　家飲み　本読みに心変わり

こうして　ふわぁ～っと　のんびり　好きな本を読んで過ごすのも　わたしの幸せ時間
妻夫木クンの夢も見たしね　　うふふン　

ひっそり閑の日々に 飲み会 やがて お熱

東京の友人たちから遊びにおいでよ～と誘われて　前日から着ていく服などを迷って緊張感を高めていた　

お昼に会って　わいわい賑やかに過ごし　夕方から居酒屋さんで飲み会

お料理が美味しいし　友人たちの会話も弾んで　とても楽しかった

ビール三杯　焼酎割り二杯のあとは　お湯だけ継ぎ足して　飲んでるつもり

名残惜しく友人たちと解散した後は　酩酊感もなく　ちゃんと帰宅して就寝

翌日は早めに起きて　ちゃんと出勤

が　しかし　昼頃から熱っぽくなり　午後は半休をもらって　病院に寄り　風邪の診断をもらい　お薬をもらって帰宅

わたしの平熱は35.8　　　夕方からは体温が37.8になって　きつかったぁ

ひたすら眠って　今朝は35.8になっていた

もともと咳もなかったので　たんなる熱だったのかもしれない

数日前から　やや寝不足でもあったけれど　疲れてたんだと思う

単調な日々のなかに　久しぶりに遠出をして友人たちに会うということの緊張

夜の飲み会は楽しかったけど　人と会話をしていくことに気を張ってたのかもしれない

これだけのことで熱が出るなんて　弱っちいなぁと思う

もっと人のなかに出ていかなくっちゃね　　夜遊び馴れしなくっちゃね　


他人に良かれと思って言うことが　わたしの独り善がりであると共に　相手への指図になるかもしれない　と気づいた

ここをちゃんと意識しておいて　それでも言わなければならないときは　言おうと思う　

あまい香りの弥生月

朝　目覚めたときに　青空がひろがっていると　今日は楽しいことあるかなと嬉しく予感してしまう

空が明るく穏やかに微笑んでくれていれば　伝染して　わたしも　おとなしく微笑顔でいられるっぽい

日本のカレンダーには　毎月いろんな行事がある

一月はお正月　　二月はバレンタイン　　三月は雛祭り

桃の花が咲き　甘酒の匂いがして　きれいなちらし寿司の匂いがしそうな三月である

いろいろな催しを楽しむ気持ちのないときはスッ飛ばしてしまいたくなるけど　それこそが心の余裕のなさの表れなのだから　

大急ぎで間に合うよう　お祝いしたり　チョコレートケーキを作ったり　お雛様を飾ったりする

今年だけサボるというのも　後味悪いもんね

で　今から　居間をお掃除して　お雛様を飾る　　出勤前に…

ちっともお祝いっぽくない慌ただしさで　なんだかゴメンね気分

帳尻合わせ…　　
なんだか今月もバタバタ過ごしそうで　やだなぁ