華やぐ時間

時の豊潤なイメージに惹かれて 。。。。

花冷え

2008-03-27 09:09:28 | ★こころ模様
昨日は 暖かい晴れ空の日でしたが  今朝は 花冷えの朝
桜が咲く頃に 気温の低い日を言うようですが  今朝は まさに花冷えです
わたしには 小寒い薄曇りの朝なんだけどね    

この頃は クルマで あるいは徒歩で街を歩くのが  とても楽しい季節
見慣れた景色に  いきなり桜色の木が ポッと在るのだもの
桜は咲いてみるまで 木の存在がわからなくて  あ ここにも咲いてる と出会えるのが 嬉しい

青い空を背景に 一本だけ 中くらいの木が ほんわり やわらかな桜色を咲かせている
ひっそり 可愛く あまやかで  桜色が香り立つ 
桜の季節は  わたしも  あま~く 桜色に はしゃいでみよ っと  



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” 孤独の発明 ”   ポール・オースター 著    柴田 元幸 訳

2008-03-23 12:46:26 | ★本
ここ 三週間ほど ずっと ポール・オースターと一緒にいる
図書館で他の本を探していたとき 以前1991年に新刊で読んだこの本のタイトルが目にとまり 
もう一度 読んでみたくなって 借りてきた
あの頃わたしは どんな感想を持ったのだったっけ    わからなかったのではないだろうか

この本の第一部は 「見えない人間の肖像」として オースターの父のことが書かれている
オースターは 父親のことを 他人と意思を交わしたいという欲求も能力もいっさい欠いた人間 と言う
父が突然亡くなり 離れて暮らしてきた父親とのことを思い出しながら 気持ちの整理をしていく
祖父祖母の秘密がわかったことから 個性的な父の心情を肯えるようになっていく
精神という部屋に一人でいる人間は孤独だ
部屋の外にいて 中にいる人間にたどり着けない人間もまた 孤独だ
部屋から出られない孤独ではなく 部屋に入れない孤独

この本を書いているとき  オースターのそばでは 一歳半の息子が遊んでいる
オースターが子どもになって 父を思い出し  父になって 幼いオースターを見たりしている
「 過去は事物のなかに隠れている。 世界のなかをさまようことは、我々自身のなかをさまようことで
ある。 記憶の空間に足を踏み入れるとともに、 我々は世界のなかに踏み込んでいるのだ。 」 
オースターの文章の透明感 語り口の滑らかさが 柴田元幸の訳文で とても読みやすく 活きている



 ”トゥルー・ストーリーズ ” 2004年2月 刊行

オースターの生い立ち 経歴 友人たちのことを語りながら 折々の心情を回想して書かれるこの本は
書きたいという内心の欲求だけを見据えて 翻訳し 詩を書き 数多くのアルバイトで貧乏を生きている 
出会った人たちとの交友 人との縁が縁を繋いで  作家オースターになっていく経緯が書かれている
ポール・オースターのまわりには 事象の偶然なのか 神意なのか 奇跡なのか という出来事が多い
人との出会いも  失くした物が見つかることも  どん底の貧乏から浮上できるときも  不思議な
符号を感じる
霊感の強い人 懸賞によく当たって賞品を得る人がいるように  そういう人はいるのだろうな
ポール・オースターは 記憶の人だと思う
二十代 三十代の頃の とてもたくさんのアルバイトで かろうじて生きてきた様子だが 仕事を通して
出会った人たちのユニークさを読むにつけ そういう貧窮の境遇を ふと 羨望してしまいそうである



 ” ナショナル・ストーリー・プロジェクト ”  2005年6月 刊行
訳者のあとがきを 抜粋する

ラジオ番組で、「 嘘のような本当の話 」をリスナーから募ったり、 自分のエッセイでも やはり
「 嘘のような本当の話 」を好んで書いたり、さらには小説でも、ほかの作家なら躊躇してしまいそうな
奇怪な偶然の連鎖を使って書く
インタビューでも、どうしてそんんなに実話に興味を持つのか? と問われて オースターは
「 きっと僕は、『現実の成り立ち方』ともいうべきものに心底魅了されているんだと思う。 つまり、 
物事が実はどうやって起きているのか。 人生の出来事がどのように生じるのか。 そして、 これは
僕がいつも感じることなんだが、 新聞やテレビでは、 さらに小説でも、 物事の真相が歪められているんじゃないか。  現実が持っている、不思議で、 意外な本質に、 本当に向きあってはいないんじゃないか 」 と 答えている




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春の宵は 沈丁花の香り

2008-03-17 19:28:39 | ★こころ模様
春の陽射しは明るく  風のない日中は 暖かく過ごせます
花の蕾も膨らんで  もうすぐ いろんな花たちに 会えそう
庭に四季の花を植えて世話をして  咲くときを 心待ちにする楽しみ方もあるでしょうが
わたしは  もっと 安易に 贅沢に 豊かに 花と接していまっす
駅前にネ  大きな花屋さんがあるので  家から駅への行き帰りは いつも季節の花たちに会えます
店頭に 色とりどりの季節の鉢植え物が  い~~~っぱい 可愛い~~~~く 並んでいます
立ち止まって うっとり眺め  こっちょり 花びらに触ったりしてまっす   嬉し~   

よそのおうちの垣根の奥に  きっと 沈丁花の花が植えられているのだと思うわ
この頃は  そこのおうちのそばを通るたびに  ふわっと いい匂い
姿は見えねど  わたしの 目元 口元が  ほころびます   


図書館に予約していた本が 何冊も届いて  せっせと 本読み中の春です
一冊の本を10日ほどかけて じんわり読みたいけど  返却日があるので 悠長なことも言っておられず
寸暇をみつけて  せっせ  アセアセ。。。  

映画をたくさん観ています   
話題の芝居も よくぞチケットが手に入ったと 僥倖で観ています
本も 新刊物  思い出しての再読本  いろいろ読んでいます
感動が深すぎて 感想の言葉がまとまらず 書き逃したモノは  い~~~~~っぱい あります
自分の覚書として  タイトルと日付だけでも記しておこうかなぁとも思うのですが
あまりにも 映画&芝居に遊び人だってことが バレルのも  ちょっとなぁ  


読んでいる小説の中で  主人公が引用していた文

視覚に快いものは 美である
欲望が向かうものは 善である    アクィナス




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春の花屋さん

2008-03-07 20:35:56 | ★こころ模様
週末の遅い午後  用事が済んだので 一息つきたくて  珈琲屋さんに入りました
本を読みながら珈琲を飲んでいたけれど  一日のお疲れが出たわけでもないでしょうに
とっても眠くなってきて  うっすら居眠りしちゃったヮ  

お店は 結構混んでいて 暖かく ひとびとのざわつきも適度に耳にBGMで 端っこの席だったからね
電車の中での居眠りのように 気持ちよ~~く  ン分間 まっすぐ座ったまんま 眠っちゃった 

目覚めたら(?) 気分がほっこりして  大きな窓ガラスから 人々の往来を眺めていました
いろんな人の様子は 音楽のない映画のシーンを見てるようだなぁ
真向かいに花屋さんがあり  色とりどりの花が その一角を華やかに彩っています
あの煙るような空気に溶けそうな 淡いピンク色の花と淡い黄緑色に見える花の群れは  何かなぁ
花弁のくっきりした花や濃い色の花よりも 気持ちが惹かれて  ぼんやり見つめてしまう
ものごとは  ときどきは 時間と距離を置いてみつめてみることも  たいせつだなぁ
ことの渦中に居ると  ついつい カッカとしたり オロオロしたりしてしまうもんねぇ
いっぱい よっく考えたら ちょっと一休みして  目を閉じて感じてみる
何回も躓き  何度も悔い  何遍も誓い・・・      賢くなれないもんだなぁ  

珈琲店を出たあと  花のそばに行ってみたら  あまやかなスィートピーたちでした
何本か取り混ぜて買い  胸に ふわふわ春色を抱えて帰りました 




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たおやかな香り

2008-03-03 23:38:07 | ★こころ模様

                     

この春もまた  会えました
いい香りのする 静かな 可愛い人たち
みつめて  ほっこり  よきひとときを過ごします



 
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うす桃色の風が満ちる三月

2008-03-01 09:34:34 | ★こころ模様
さわやかな晴れ空のなか  三月の風が そっと やってくる
三月という言葉の響きは 暖かさを運ぶね

凍てる空気に 身をかがませて歩いていた体を  そろそろと伸ばせそう
身がすくむような寒い風に 下を向いて 立ち止まっていたココロが ふわりと浮き立ちそう 

暖かくなってくる季節に 花たちも咲きはじめるね
木々の芽も膨らんで  枝先が やわらかくなるね
空を見上げ  風を感じ  あたたかいものに出会える季節だね  




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