華やぐ時間

時の豊潤なイメージに惹かれて 。。。。

芝居 ” メアリー・ステュアート ”

2005-11-16 23:00:30 | ★芝居
宮本亜門演出のこの芝居を 数年前にテレビで見ることができた
そのときの主演は 麻美れい 白石加代子である  
テレビ録画なのに物語に感動した

宗教がからむ国の対立 16世紀のイギリス 同時代に生きた二人の女王の物語である
イングランド女王エリザベスと従姉妹のスコットランド女王メアリー その女王に仕える乳母と侍女
エリザベス女王と乳母役を原田美枝子  メアリー女王と侍女役を南果歩が演じる
四役を二人の女優が演じ分けるというのが  とてもユニークだと思った

一瞬の暗転で 女王が乳母に 侍女が女王に代わる  威厳が慈愛へ 可憐が高潔へ代わる
閉じ込められている赤い壁  民衆を見下ろすレンガの壁  二脚の椅子
シンプルな舞台に 膨大な台詞が飛び交う  台詞の量に圧倒される
女優が二人だけで 動きもシンプル  観客は台詞に耳をすませ その緊迫感を共有してしまう

エリザベスの暗殺を計画したという咎で メアリーは19年間幽閉されて 処刑される
二人は実際に会うことはなかったというが 国の繁栄のために結婚しなかったエリザベス
結婚し子をもうけたメアリー   二人は 互いに相手を理解し共感していたのではないだろうか

同じ演出家の同じ芝居でも 女優が麻美と白石  原田と南で ずいぶん雰囲気が異なる
かつて 重々しく悲壮に感じた物語が 今回はシャープで女同士の連帯感の物語に感じた


「人は生まれた時から死に向かい 生とは死の準備に費やされるひとときである としても
それを考えることに意味がある」      ・・・・鴻巣友季子

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2 コメント

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孫の話 (pfaelzerwein)
2005-11-18 16:43:31
こんにちは。結婚し子をもうけたメアリーの孫の話が偶然出てきたので、TB貼ります。



確か、ロンドンブリッジに幽閉されていたんでしたよね。
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pfaelzerwein さま (rei-na)
2005-11-19 01:52:29
TB&コメントをありがとうございます

お芝居の感想も 劇場で感動してきても いざ感想を書くときになると

なかなか まとまらず たんに あらすじを記しただけのやっつけ感想になり 赤面です  (-_-;)

メアリー女王の息子が エリザベス1世の後継者になるということは感動しました

で その孫・・  教えていただき ありがとうございます
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