蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

鉢あわせ

2017年12月07日 | いろいろ



寒蘭の世界では、鉢あわせという概念がまだまだ浸透しておらず(地域差はあると思います)、
作鉢でそのまま展示されることが多いです。

しかし安価になった今こそ、より寒蘭の良さを引き出す'見せ方'が重要だと思います。

そんな私も子供の頃は鉢になど特に興味もなく・・・と書くつもりでしたが、よく考えると小学生の高学年から中学にかけて、
高知市の日曜市に小品盆栽の鉢を買いに小遣いを握りしめてバスで通う、変な子供でした。

でも寒蘭は幼稚園の頃から栽培してましたが、ずっと寒蘭の花に似合う化粧鉢など見たことがなかったです。

それが、相模原の四国山草園さんに初めてお邪魔した際、野葡萄の絵付けがされた欅窯の寒蘭鉢を見て衝撃を受け、
以来、せっせと三橋さんに注文して、鉢を作ってもらいました。


さて、その鉢あわせですが、通常は作鉢であるプラ鉢を中に入れて見えなくしてしまうわけですが、
あえてそれを見せるのも有りではないかと思い、ご近所のあの方に頼んでみました。

待つこと2年、やっと作ってもらえました。












中のプラ鉢はしっかり見えてますが、まったく違和感はありません。

私は絵を書くのが苦手なので、イメージだけを伝えて作ってもらいましたが、
素人でもわかる、大変な手間がかかってますね。











品評会にこんなのを出品されると審査に困るので、あくまでも展示会のディスプレイや、
自宅で楽しむためのものです。



さて、話は飛びますが、今週末は上野で水晶寒蘭展です。

お近くの方は、ぜひ会場に遊びに来てくださいね。

お待ちしておりま〜す。





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牧野植物園寒蘭展2

2017年12月03日 | 牧野植物園


やっと会場に入りました。

















素敵でしょ。

やはり寒蘭は会議室や宴会場みたいなとこじゃなくて、相応しい場所に置いてこそ活きる花です。















花の写真はあまり撮らなかったので少しだけ。





















私が最も好きな品種、名の浦産の羆、woodsさんの作品です。







どこがそんなにいいの?って思われるでしょうね。写真では伝わりにくいし、
そもそもこの品種をそこまで評価する人はいないと思いますが、
私にとっては50年近く寒蘭と向き合って辿り着いた、
最高の、絶妙なバランスの花です。


おっと話が逸れてしまいました。

和室ではまたがらりと換わった雰囲気が楽しめます。














恒例のやべっち先生の栽培教室です。




牧野の魅力は、さりげない中にある、洗練された美しさだと思います。
さらにそこに研究という隠し味が利いています。

一幅の絵のような場所が散りばめられていますので、ぜひカメラを手に、のんびり散策してみてください。

ちょうどロビーでは元園長の'テッシンさん'の追悼コーナーが設けられ、懐かしむ方々で賑わってました。








私もお世話になり、楽しいお話を聞かせていただいたことが懐かしいです。

合掌。



この本館から下ると展示館、土佐寒蘭センター、南園、温室と、まだまだ盛り沢山なのですが、
おやじが疲れて帰りたいと言い出したので、園地は入り口しか見ずに、今回は帰路につきました。






コメント (7)
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牧野植物園寒蘭展

2017年12月02日 | 牧野植物園



今年は出品できるような鉢は一つも無くて、見学にだけ行ってました。










牧野の正門は控え目な構えで、受け付けまでの間は高知の植物が標高の高いとこから低いとこへと植栽された、
土佐の植物生態園となってます。








生態園としてのクオリティは、間違いなく日本一だと思います。

ただの野山じゃん、なんて言わないでくださいね。手入れにかかる手間は半端ないですから。

結構広いとこですが、前回来た時に見つけたのが岩に着いた一株のクモランです。







見つけた時には「マジかよ!」と目が点になりました。

「これは生えたの?着けたの?」と暫く眺めましたが、答えが出ず、担当に聞いたらつけたとのこと。
抱き締めてキスしたくなるくらい嬉しかったです。

あ、担当は女性ですよ。

私はクモランの自生地は保育園児のころからたくさん見てきましたが、
こんな感じで水際の岩に生えてるのは見たことがなく、
やや違和感は感じましたが、生育自体はすこぶるよろしいようです。

ラベルを立ててるわけではないので、これに気が付く人はなかなか居ないとは思いますが、
気が付いた時には'見つけた感'半端ないです。

ひとつだけ心配なのが、同じ岩にムカデランも同居しており、10年20年経つと、
クモランの居場所がなくなってしまう気がして心配です。
担当さんご一考を。







さて入園したらまずレストランで腹ごしらえして、さぁ寒蘭展









また明日。
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