寒蘭の世界では、鉢あわせという概念がまだまだ浸透しておらず(地域差はあると思います)、
作鉢でそのまま展示されることが多いです。
しかし安価になった今こそ、より寒蘭の良さを引き出す'見せ方'が重要だと思います。
そんな私も子供の頃は鉢になど特に興味もなく・・・と書くつもりでしたが、よく考えると小学生の高学年から中学にかけて、
高知市の日曜市に小品盆栽の鉢を買いに小遣いを握りしめてバスで通う、変な子供でした。
でも寒蘭は幼稚園の頃から栽培してましたが、ずっと寒蘭の花に似合う化粧鉢など見たことがなかったです。
それが、相模原の四国山草園さんに初めてお邪魔した際、野葡萄の絵付けがされた欅窯の寒蘭鉢を見て衝撃を受け、
以来、せっせと三橋さんに注文して、鉢を作ってもらいました。
さて、その鉢あわせですが、通常は作鉢であるプラ鉢を中に入れて見えなくしてしまうわけですが、
あえてそれを見せるのも有りではないかと思い、ご近所のあの方に頼んでみました。
待つこと2年、やっと作ってもらえました。
中のプラ鉢はしっかり見えてますが、まったく違和感はありません。
私は絵を書くのが苦手なので、イメージだけを伝えて作ってもらいましたが、
素人でもわかる、大変な手間がかかってますね。
品評会にこんなのを出品されると審査に困るので、あくまでも展示会のディスプレイや、
自宅で楽しむためのものです。
さて、話は飛びますが、今週末は上野で水晶寒蘭展です。
お近くの方は、ぜひ会場に遊びに来てくださいね。
お待ちしておりま〜す。