「白桃冠を忘れてませんか?」と、昨年このブログを見てくださってる方から声を掛けられたことがありましたが、
言われたことを忘れてて、やっと初登場です。
アマミと付くだけで価値が高かった時代に買った、初期アマミのお気に入り品種です。
私にとっては甚目寺の加藤さんとの思い出の品種で、一日掛かりで買い出したその時のことは、
いつだったか自然と野生ランに書いたことがあります。
我ながら面白いエピソードだと思いますが、話が長くなるので、ここでは止めときます。
さてこの木も昨年は植え替えてませんが、根が動いてますから、今から植え替えるとこの根先がくびれ部分からポロリと取れてしまいます。
よくそんなんで大丈夫ですか?と聞かれますが、良いことはないでしょうけど、あまり気にしないことにしてます。
この品種、数あるアマミ系覆輪の中でも特異な柄で、白雲閣の紺通しのような雰囲気の大覆輪です。
今は生長期のような艶かしい美しさはありませんが、そこそこ綺麗です。
また女性的な葉姿の中にも凛とした気高さが感じられ、今でも特別気に入ってる品種です。
この株は長らく割らずに作って来ましたが、一昨年の大会で展示した作品がこの品種としてはこれ以上は無いと思える満足のいく作品でしたので、
そろそろ割ろうかなと思ってます。
その時の作品は、昨年栃の葉書房さんが出された本に出てるので見てみてください。