除草婦その後。

2010-08-08 00:13:08 | ・ことばの尻尾踏み。
移動中の車窓から「あのお寺、なんかりっぱですね」と言うと、
わきから「あれならオレがつくった」と無造作な答え。

数日後、投げる問い。「○○さんて、よく言う、ひとり親方ってやつですか」
「ああ」

「なんかりっぱな」寺を図面作成からほぼひとりでつくる技能を持ちながら、
完全無能な私に同僚としてタメグチこかれる61歳。
持つことを嫌うヒエラルキー。

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ところで、個体差大にせよ60を超えた同年齢の男と女には10歳の開きがある。詳言は避ける。

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 フリル

例えばジル・サンダーが
まさかというほど男に似合ったというだけで
新しい展開を女は夢見ることができた
男がハゲもあらわに五厘刈りにしてきたとき
まだ夢は健在で
タイトなヘアメイクで
男に合わせたつもり。
その相性には
見えないフリルが
砂鉄のようにまとわりつき
人生は掠め取られていく
ある日女が立つ夢に男はいない
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