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「高峰秀子の流儀」。

2010-07-08 07:44:06 | ・本・記事。
またまた予約した覚えのないハズの予約図書連絡メールが届いた。表紙の高峰秀子の富士額は、私が着物を着ろ着ろと勧めている同級生の額とオンナジなのが、とりあえずうれしかった。

斎藤明美さんという人は、少なくともこの本の中では、ときどき驚くべく本当にかわいらしい人だ。だから高峰さんに愛されるのだと自認していないところがまたかわいらしいメビウスの輪(ちがうか)。

「高峰さん」がどうして出来上がったのか、どうしたらあのようになれるのかと何度も問う。読者とともに問うというスタンスで。

「生まれ持った、いわば素地だけで……(略)。そんなことはないはずだ。(略)ダメな奴はどれほど努力しても、自己を実現することはできない。逆に、たまたま有能に生まれついた奴は、どんなに怠け放題に生きても、素晴らしい人生が待っていることになる。」と書く。

人生ってそういうことだと、私は、数十年生きてきて思っている。もちろん「素地だけで」とは思わない。環境は確実にある。その中でのそれぞれの志や努力が無駄だとは言わない。そんなわけがない。

私は、この本に十分感動する。それがうれしいし、斎藤明美さんという人に感謝する。例えば完璧な掃除の描写を見て、自分ンチの見て見ぬふりしていたドアの4センチ四方の汚れを拭いてみたりする。それでいいと思う。
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