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落雷被害  その1  航空機

2016年04月05日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

今週の後半は落雷の被害の写真です。 弊社には、航空会社様から飛行中の落雷を防止できないかとの問い合わせがありますが、これはほぼ不可能です。 まあ、大きな落雷事故は、ヘリが墜落したことはありますが、今のところ僅かです。 しかし、この写真、これで生還できたのは奇跡に近いかと思えます。 運の良し悪しは確かにあります。



雷雲の放電の80%は、雲の中や雲と雲の間での放電で、それらは「雲放電」と呼ばれます。 地面に落雷するのは全体の20%と言われています。 飛行機は3次元で移動しますから、落雷を受けやすい領域を避けて飛行すれば良いのですが、そうもできない事情がある場合もあります。 昔の飛行機や軽飛行機は、操縦桿につながったワイヤーで機械的に舵を動かしていますが、最近の飛行機は操縦桿の変異量をデジタル信号にして送り、その量だけサーボモータで舵を動かしますから、信号を送る電気のケーブルが命綱(最新のものは光ケーブル)で、雷のような強力な電流には弱い構造です。 この飛行機、落雷した位置がもう少し下の方でしたら墜落していたかもしれません。

先日、海上自衛隊のヘリ乗員をしていた方から面白い話を聞きました。 移行中のへりは、ローター(回転翼)が空気との摩擦で静電気を帯び、へりから救助用のホイストでロープを地面に下す時、最初に地面に接地しないとビリッとくるそうです。 同じ話は、飛行船を地面に係留する場合、地上の係員がいきなり飛行船から降ろされたロープを掴むと飛行船に帯電していた静電気でビリッとくる話は何かで読んだことがあります。

飛行機には、帯電した静電気を放電するために豚のシッポのようなものが付いています。あれは落雷には何の効果もありません。 飛行機は、機体が帯電する他、客室内の湿度が低いため客室内でも静電気が帯電し易い状況です。 その帯電した静電気が、金属類に触れて放電したときには電磁波がでます。 まあ、健康に害があるような強度ではありませんが、客室内は電磁的にはノイズが多い場所です。

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