ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

MGH(マサチューセッツ総合病院)で診察を受ける

2016-07-20 | アメリカ

ここに着いてすぐ、わたしはいつもの公園に歩きに行きました。
ホプキントンにある州立公園(ステートパーク)です。




家に帰ってから着替えていつもの州立公園に散歩に行きました。
朝いくと係員がいないのでただですが、この時間に行くと、
マサチューセッツ住人は8ドル、それ以外は10ドル取られます。
わたしの車は残念ながらニューヨークナンバーです。



グースの艦隊が航行中。



この日はビーチ(池だけど)で泳いでいる人が結構いました。
砂に寝そべって肌を焼いているお嬢さんもいます。



池なので波がなく、サメもいないので、小さな子供が泳ぐのにはもってこいの公園です。



シーズン中はちゃんとライフガードも出動。
オフデューティのときにはボディボードの練習をするつもりかな。



娘二人にキャーキャーとしがみつかれているお父さん。



インド人らしい人たちが持ってきていた水タバコ発見。



この付近でよくみる鳥さんお食事中。



目の端に動くもの発見。



リスもお食事中。



このリスはわたしの視線を感じて固まっています。



夏休みの少年たち。



ここ何年も、同じ席でパソコンをしている人。
去年朝一度も見なかったのでどうしたのかと思ったら、
お昼に仕事時間を変えたようです。

著述業の人かな?


懐かしい公園はこのおじさんの仕事時間以外全く変わっていませんでした。





ところで、移動の日から息子は体の不調を訴えていました。

「頭が痛い。下痢が止まらない」

そこでTOがいきなり言いだしました。

「マサチューセッツ総合病院(MGH)で診てもらおう!」

MGHというのはハーバードメディカルスクールの関係医療機関で、
おそらくは東アメリカで一番権威のある病院ではないかと思われます。
これまで関係者から11人のノーベル医学賞受賞者を出しており、
ドラマ「ER」の作者であるマイケル・クライトンがハーバード大の学生だった頃
実習していた、つまりあのドラマのモデルになっていると言ってもいい病院。



「西ではスタンフォードの付属病院で診てもらったし、対して東のMGHの中診てみたいじゃない」

物見遊山かい。
そんなに重篤な症状ではないけれど、本人がなんと言っても診てほしいというので、
さっそくそのERに行ってみることにしました。

行ってみるっていうのも変だけど。



おおおお!と駐車場棟から出るなり写真を撮る両親に

「かっこ悪いからやめてよ」

と拗ねる息子。
そんなことを言いながら自分も出てきたときしっかり撮っていましたが。



受付にはもう電話で話がいっていたので、まず入り口で軽く状況説明と
横にあるガラスブースでナースによる簡単な問診が行われます。

わたしが椅子に座っていたら、手を布で抑えた男性が来て、

「 I sliced my hand.」

スライスしちまったのか!とぞわぞわしてしまいました。
このとき、ソファでバナナを食べている黒人のニイちゃんがいたのですが、
ここでの一連の手続きが終わった後、小児科棟まで連れて行ってくれたのが
なんとこの人でした。

患者を案内するためだけの係が、しかもこんなニイちゃんであると知って軽く驚きます。



小児科室には厳重にロックがかけられています。
外からはもちろん、中からはモニターの下のボタンを押して、
顔を撮影させてからでないとドアを開けることができません。
しかも、少し離れたところにいる「ドア開け係」みたいな人が、
それを見ていてその少し前に鍵を開けなくてはドアは開きません。

なんでこんな面倒なことをするかというと理由は一つ、
「連れ去り防止のため」です。

スタンフォードでは全員が金属探知機を通りましたが、ここにはそれはなく
棟ごとにセキリュティを別々に行っているようでした。
ここで散々待たされて(WiFiはあったのでiPadは見ることができた)、
部屋に通され、ナースのチェック、医師のプライマリーチェックがあります。



聴診器をあてたり喉を見たりするときにはベッドに寝ますが、靴は履いたまま。
ベッドは大きな紙で覆われていて、枕元にはその紙のロールがあり、
一人の患者ごとに紙を全部交換してしまうのです。

最初の医師は10年前に香港から来たという女医さんで、判断を下す偉い先生も
年配の女性医師でした。

「下痢は多分ウィルスだと思う。頭痛はサイナスのアレルギーでしょう」

結局こういう診断だったのですが、恥ずかしながら両親はときどき英語が聞き取れません。 
しょっちゅうドクターはでたり入ったりを繰り返すのですが、その隙にに息子に
今なんて言ったのか、と聞く始末。

TO「あっぺんでぃくてすじゃなかったっていってたけど何?」

息子は息子でそれをとっさに日本語で言い換えられません。

わたし「医者は盲腸のことアッペっていうよ」 

息子がiPhoneで調べ、「虫垂炎だって」

わたし「ほらー当たってた!盲腸だ」(勝ち誇って)

TO「そういえばブラックジャックでアッペって言ってたなー」


というわけで、それほどひどくもない病気だったため、気軽に、

ライトな感覚で()世界一と評判の病院の治療を経験することができました。 
スタンフォードでも思いましたが、こちらの診察システムというのはとても
システマティックで、はっきりしていて、わかりやすいのです。
医師もまるでコンピュータのようにきちんと二進法で説明に曖昧さを持たせず、
どうしたらいいかを患者に決めさせるというような場面はありません。

患者の訴えをいくつか聞いてろくに顔も見ず「検査しましょう」
とやる医師が多い日本の医療を思うと、ずいぶん診察のスキルが違うなと思います。

ちなみに、とても高額なのがアメリカの医療ですが、今回の治療費は
旅行デスクのあるカード会社の保険が適応になりました。



帰りにボストンのダウンタウンを運転していると、空になんと
5機の飛行機が文字を描いていました。
文字が点々となっているのは、飛行機が間欠的にスモークを出して作るからです。

車の窓から、建物や木々に遮られて何が書いてあるのか読めなかったのですが、 
"MEGAN" は女性の名前ですから、広告でなければ、空を使った
メッセンジャーではないかと思われます。

こんなのでプロポーズして相手を驚かすなんてのがアメリカ人は大好き。
別に大富豪でなくてもこんなサプライズをプレゼントできるのがアメリカです。






 



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