ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

Nikon1の専用望遠レンズ70-300mmを使ってみた

2015-05-12 | つれづれなるままに

わたしのようにもともと写真が趣味でもなんでもなく、単純に
ブログに載せるためのちょっとばかり見栄えのいい写真を撮りたい、
という程度のものが写真の話をするなどおこがましいのですが、
牛歩のようなレベルではあってもとりあえず昨日より一歩前進しているはず、
と信じて、またそう思うためにも試行錯誤しているわけで、
その過程をここでご報告するのも、意味のあることかなと思うしだいです。



というわけで、先日コメント欄でmizukiさんに教えていただいたニコンの新製品、

COOLPIX900を見にニコンショップまで行ってきました。



レンズでかっ(笑)

こちらの売りは超望遠高画質。
離れたところにあるものを撮ることが多いので、もしかしたらこれはいいかも、
と思ってわざわざ見に来たわけですが、ニコンの人に話を聞いてみると、まず、

「動きのある被写体にはあまり向いていないかもしれませんね」

まあどんなレンズを搭載していても、所詮はコンデジですからねえ。
わたしの腕ではもしかしたらあまり関係ない話かもしれないけど。
お店の人は、サンプル写真を指して、

「どの写真もじっとしているものばかりでしょう」

ふむ。お月さま。そうですね。フクロウ。むちゃくちゃじっとしてますね。

「今Nikon1のV2ですが、飛行機や船を撮ろうと思ったら、どっちがいいんでしょうか。
望遠は一眼の300mmをマウントして使ってるんですが」

「一眼レフという選択肢がおありでないならそれがベストだとわたしは思いますが」

「あ、そうなんですか(拍子抜け)」

「ニコン1は最近専用の望遠レンズが新発売になりましたし」

場所を移動して70-300mmのレンズを触らせてもらいました。
いいかもしれない。
なんといっても小さくて軽く、今のレンズと取り回しやすさは変わらないくらいです。

お値段は今持っているのの約2倍ですが。
インターネットで購入者の評価を当たってみたところ、そちらも上々です。

超望遠でありながら手ブレ補正機能も優れていて、圧縮効果(被写体群において
離れている被写体間の距離感が少なくなるという効果)も実現、さらに
ナノクリスタルレンズ採用でゴーストやフレアも少なくなりましたとのこと。

もう少し早く出していてくれれば、マウントして使うレンズ買わずに済んだんだけどな。


クールピクスを見に行ってレンズを買う気になるという、いつも通り
直感的すぎる判断によって、今年の誕生日プレゼントはレンズに決定いたしました。


ところで、ニコンショップの人と話をしている時、報道用に使われる大きなレンズを見ながら
ふとあることを思い出したので、話題にしてみました。

「去年のアジア大会で水泳選手がカメラを盗んだという話がありましたね」

「ああ、あんなのはですね」

打てば響くように彼はきっぱりと

「もしカメラのことをよく知っているのなら、レンズを外して本体だけなんか盗みません。
高いのはレンズで、本体なんてたいした価値はありませんから。
しかし、もしカメラのことを知らなかったとすれば、カメラ本体からレンズを外すことすらできませんよ。
水泳選手がこんなレンズ(とレンズを指して)を外せるわけないと思いますね」

「・・・ということはつまり?」

「やらせがばればれですよ」

はあ、カメラに詳しい人からあの事件を見るとそういうことになるわけですか。
そもそも、今のカメラはシリアルナンバーで出元がわかってしまうので、
盗難品を市場に出すこともできないのだそうですね。



そんな話はともかく(笑)、お店の人の言葉に意を強くして、レンズを購入するという
方向に話がまとまったわけです。
一眼レフは・・・まあ、もう少しNikon1で修行してからってことで(笑)

Amazonで購入すれば確かに少し安いのですが、ここはぐっと我慢して
ニコンダイレクトで直接買うことにしました。
保証とか売る時とかにちょっとその方が得かなと思っただけですが、
届いてみれば3年保証つきでこんなレジャーシートがオマケに付いていました。



下取りに出そうと思ったら箱の類は捨ててはダメだそうです。
ただ、たとえば今持っている一眼レフ用の望遠レンズですが、もし箱が全部揃っていたとしても
(そして案の定わたしは箱を次の日には捨ててしまいました)下取り価格500円だということで、
査定してもらったり梱包したり、なんてことをやる手間を考えたらバカバカしいという気も。



いよいよレンズとご対面~。
ちゃんとフードもついてます。



早速部屋の中で試し撮り。
おお、なかなかいいボケではないかい?



かなり離れたところに置いてある譜面台の上の楽譜を撮ってみました。
すげー!



早速外に出て試し撮りです。
動き回っている鳩をまず撮ってみました。



ドラマを感じる(笑)



超望遠レンズですが、こういう「近寄せる」写真もいい感じに撮れるみたいです。



かなり遠くにいる鳥さんと、その向こうの人のシルエットを撮ってみました。



これもかなり遠くの対象です。
後ろのツツジが綺麗に写り込んでいますが、こういうのを圧縮効果っていうんですか。



どのくらい遠くを取れるか限界を試してみた写真。
こちらを向いている女性が、撮られていることに全く気付かない距離からです。
ちなみにぼかしてありますが、彼女の顔のディティールまではっきりと写っていました。




ここでもう少し植物の大アップにこだわってみました。





これは、一面蔦に覆われた建物。



蔦が覆っていない部分はこんなのです。



動き回る鳩はシャッタースピードを上げて撮りました。
構図にドラマを感じます(笑)



さらに歩いていると、捕食中のすずめ発見。
青虫をとらえて、地面にびったんびったん叩きつけていました。
新鮮な食材をタタキにして食す、グルメなすずめさんです。



階段を登っているときに気づいたのですが、すずめが逃げないように
一歩づつ近づいて行きました。
かなりの距離から捉えることができて、望遠ならではの写真が撮れました。



青虫も必死で体をよじりますが、なすすべもありません。(-人-)ナムー
しかしこうしてみるとすずめも結構獰猛な顔をしています。



すずめもう一枚。



バスケットコートでは外人さんの一団がゲームに興じていました。



緑の人の表情は何枚か撮った写真のどれもが大変ビビッドでした。




再び植物。思い切り引きよせてみました。



ツツジの花ですが、これだけ拡大してみるとツツジに見えません。



かなり遠くの景色を撮ってみました。



再び植物。こういうものの撮影のためにあるようなレンズだと思いました。



このころはフォーカスリングを使って手動でピントを合わせる使い方で撮っています。



飼い主はベンチに座っているのに道の反対側に立って道を塞ぐ犬。
すごく変わった毛並みなんですが、なんて種類の犬でしょうか。



池のカモを撮ってみました。
水鳥は動きがゆっくりなので撮りやすいです。





カモのくちばしだけに注目してください。
ここに黒い犬の顔が見えますね?



カモが鳴くと、犬も一緒に鳴きます(笑)



鳩給水中。





ここには鯉も大きな亀もたくさんおります。



公園の真ん中で白い花をつけている木を撮ってみました。



思いっきり近づいて、花をアップ。
日が暮れてきて、少し画面が暗くなってしまっています。



タイトル「お家に帰ろう」。

女の子はシャボン玉を飛ばしながら歩いているのですが、さすがにそれまでは写りません。



というわけで、家に帰ってきてからも近所の植物を接写。





カメラを向けたらたまたまハチが蜜を吸っていました。
遠くからはわからなかったのですが、ファインダーを覗いた時初めて気づきました。



家に帰ってきたら、自宅敷地にいつもベランダに遊びに来る猫がいました。
遠くから狙ったので彼はこちらに気づいていません。



入って行っちゃった。



ツツジの生垣で何をしているのかな。



尻尾の先大アップ(笑)



ふと気づくと、彼の相棒である黒猫さんがこちらを見ていました。
サバ猫の尻尾の先とわたしを見比べているのでもっと撮ろうと思ったら、
電池切れとなってこれでおしまい。

そうそう、ニコンショップの方に、夏いつも写真を撮りに行くカリフォルニアの
ペリカンの生息地でペリカンの飛来写真を一発で上手に撮りたいんですけど、というと、
彼の答えは明快でした。

「連写して後からいいのを選ぶんですよ。プロでもそうやってます」

なるほど、そうだったのか~。
これは動くものを撮るのが楽しみになってきました。