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ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

ゴールデンゲートブリッジの鳥たち

2014-09-21 | すずめ食堂

西海岸から帰ってきて1ヶ月になります。
最近ではようやく涼しく快適な気候になってきましたが、
帰国当初は毎年、どうにも湿気で体となにより気力に精彩を欠いてしまい、
そして実は未だにそれを引きずっています。

体はそうですが、帰ってからあまりにいろんな行事があったので、
1ヶ月前とは思えないくらい昔のことのような気がします。

今日は、サンフランシスコ滞在中何度か訪れたゴールデンゲートブリッジの
下にある自然公園、クリッシーフィールドの、主に鳥たちの写真をどうぞ。



ゴールデンゲートブリッジとアルカトラズを臨む

サンフランシスコ湾。
このクリッシーフィールドには、毎日たくさんの観光客が訪れますが、
殆どがアメリカ人ばかりです。



彼らは大抵こうやって自転車を借りて、この一帯を
サイクリングして楽しみます。
日本人がこのような観光をしているのは見たことがありません。

フィッシャーマンズワーフもいいですが、サンフランシスコに来たら
必ずここには一度は来てみてほしいと思う公園です。

ただしこのサイクリングロードは砂地のため、自転車のタイヤが滑って
よく転んでいる人を見ますので、注意して下さい。

このときも、小学生の男の子が急に自転車を止めたので、
後ろを走っていた人がブレーキを踏んだとたん派手に転んでいました。
男の子の父親が慌てて「大丈夫ですか」と近寄ったのですが、
転んだ女性は返事もせず不愉快そうにそこを走り去りました。

気持ちは分かりますが、休暇中なのだからもう少し心を広くね。
しょせん子供の失敗なのですから・・。



この辺にいる鳥はわりと種類が限られていて、冒頭写真とこの
スズメの大きさの鳥はおなじみです。

この鳥は、かねがねこの、



テリムクドリモドキ(ブリュワーズ・ブラックバード)のメスではないか、
と思っていたのですが、今回見つけたアメリカの鳥類検索サイトで
それが正しいことが証明されました。

いつも一緒にいるのでそう思ったのですが、やはりそうだったようです。
にしてもメスオスで人相が違いすぎないかい?



と思ったら初めて見る鳥もいました。

どうもブラックバードの羽の色だけが違う鳥のようです。



ブラックバードの群れといつも一緒にいるので多分同種かと。



乳幼児にしてはあまりにもしっかりした顔つきの子供。

親は玩具を与えて砂場に放置していますが、
見ていない間にどうも砂をせっせと舐めている模様。



車いすの人が乗るバンの駐車優先区画。




犬の散歩業者です。

契約した家を回り、犬をバンで一台に数匹ずつ乗せて
こういうところに連れてきて、全部多いときには7本くらいの
リーシュを持って散歩させています。

自分が散歩に連れて行けない人がこんなにいるとは(笑)

アメリカではこの散歩業者はとても流行っているようです。
大きいのも小さいのも、全部を一度に引っ張って歩くため、
犬に取っては決して楽しい散歩をしているように見えませんが。

尚、こういう業者は人目があるため、決して犬の落とし物を
そのまま放置して逃げるようなことはしません。

日本だと、朝早く人目がないとよく逃亡してるみたいですけど。
本当に多いんですよね。
片付けるのは人目があるからで、誰もいなければ放置、という人。

ということでわたしは愛犬家を基本性悪説で見ています。



右の女性と真ん中の男性は先がスプーンのようになった

『犬のためのボール投げ器」
を持っています。

おそらく、女性が投げたボールを、男性の犬が拾ってしまったのでしょう。
笑いながらボールを持ち主に返しています。



基本的に犬は水に入るのが大好きです。

ここは河から海に流れ込んでいる水ですが、浅いので
犬たちはここを喜んで渡って楽しんでいます。



なんとこの女性は5匹もの犬連れ。

業者だったら必ずつないだまま連れて歩くので(逃げたら大変だから)
おそらくそうではないとは思うのですが、それにしても5匹・・。
しかも皆懐いている様子ですね。



前にも一度お見せしたお気に入りの犬の写真。

こんな一カットにも各々の犬の性格が現れているように見えます。



超拡大。




わたしはこの茶色くんみたいな子、好きだなー。



シロツメクサに似た花をつけるこの辺りの野草。

日本では見られない植物ばかりです。



シギのような鳥が一本脚で建っているのを発見。




すぐ近くにこの辺りに生息する鳥の紹介がありました。

マーブルド・ゴッドウィット、日本名は

アメリカオオソリハシシギ

だそうです。
シリコンバレーの鳥のエントリで別のソリハシシギを紹介しましたが、
このシギはカナダなどで繁殖し、カリフォルニアで越冬するそうです。

この写真を撮ったのは8月ですが、越冬に来て住み着いてしまったのでしょうか。

それにしてもこの"Godwit"=神の知恵、ってすごい名前ですね。



この反り返った嘴を「神の知恵」と呼ぶほど、

命名者が感心していたのでしょうか。

ところでこのシギは嘴の反り返り方が逆のような気が・・・。




先ほどの鳥がブラックバード一家であることを疑わせる?写真。



向こう側のブラックバードの顔が狂気じみてて怖い(笑)



これがブラックバードの雌。(確認用)




この一帯は昔複葉機全盛の頃の飛行場で、その後陸軍が駐留していました。

付近の建物は、殆どが当時のハンガーをそのまま利用しています。

スクールバスからお揃いの青いTシャツを着て降りてきた
小学生の一団は、おそらくサマーキャンプの生徒たちで、
これから自転車を借りてここを走るのだと思われます。

左のハンガーは見てすぐわかるように、レンタサイクル。



前にも一度挙げた写真ですが、陸軍航空隊がいた頃のものです。

おそらく写っている二人が必要以上にイケメンだったことから
選ばれた写真ではないかと言う気がしますが、この写真は巨大なもので、
ハンガーの軒にずいぶん昔からこうやって飾られています。

下にあるボロボロの看板はおそらく昔からのもので、

「FIELD MAINTENANCE

WHEELED AND TRACKED BRANCH」

ここが飛行機や車両のメンテナンス部であったことがわかります。



傾斜が実におさまりのよさそうなカモメ専用杭。






ブリッジの下に近づいてきました。

このお子様はいっちょまえにサングラスをしています。



ここはブリッジのビューポイントで、皆ここで写真を撮ります。




観光バスは上がオープンになっているものが主流。

夏場雨が降ることは決してないので、屋根は要りません。

バスはこのままブリッジを渡り、対岸のビューポイントまで行って、
橋を歩きたい人は歩くというコースです。
わたしは一度だけ話の種に歩きましたが、寒いし風は強いし

何処まで行っても同じような景色だったので一度で懲りました。



風が強く流れが速いので、ここではヨットのワールドカップが行われます。

これは個人所有のリゾート用ヨットだと思われます。



実に安定感と存在感のある神々しいお姿(笑)




こちらで釣りをしている人が桟橋の二人を眺めていますが、
この二人は前にも一度紹介したことがあるカップルで、



アフリカ系の彼氏がブイの上でこうやってポーズを取って、
いつまでも

「俺、決まったぜ!」

みたいな感じで陶酔しているのを、白人のガールフレンドが
彼のバスケットボールを持ってやりながらいつまでも眺めている、
という具合。

どんなポーズを決めていたかというと、たとえば



こんな感じ。
なんでしょうか。
腕の筋肉などを見ても彼がかなり鍛えていることはわかりますが、
スポーツのイメトレとかではなく、見ていると(見てたんです)
一つのポーズを決めたらずっと姿勢のまま・・。

● 単なるナルシスト
● 役者志望でオーディションに向けて役作り中
● 彼女にイケてる俺様アピール

さて、どれでしょう。



カモメはだいたい人を全く怖がりません。

のみならず、何か美味しいものがかすめ取れそうな場所には
こうやってしっかりとスタンバイしてチャンスを待ちます。



この中学生のキャンプは、何の実験なのか、

アイスクリームのバーみたいなものを銀の絶縁テープでまとめて、
それをたくさんベンチの上に並べていたのですが、それに
カモメさん興味津々で首を伸ばしながら近づいて行きます。



ついには我慢できなくてベンチに乗ってみましたが、

ご覧の通りのものしかありません。

これを見ていた中学生たちが皆完璧にスルーしていたのが
アメリカだなーという光景でした。



こちらカップルでお昼寝中。




絵になるツーショット(笑)



この海でこんな無謀なスポーツをしている人を初めて見ました。
これはカイトサーフィンといい、凧の推進力で滑走するものですが、
この人を遠目に見てもお分かりのように、ウェットスーツに専用の
ハーネスを装着するので、ライフベストはつけていません。

マイナーな競技ですが、どんなマイナーなスポーツでも必ず日本には
競技者がいるもので(笑)、なんとプロ協会があるのだとか。

こんな冷たく流れの速い、しかも常に強風の湾をたった一人で
セイリングしているからには、この人もプロに違いありません。



向こうに見えているのはエクスプロラトリウム。

例のオッペンハイマー基金で作られた科学博物館です。


三方が海に面している街、サンフランシスコ。
この北岸は、埠頭やこのような海岸沿いの公園によって
海はとても「開かれたもの」となっています。

夏でも決して海水浴が出来ないからこそ、この海岸は
必要以上の資本の流入が防がれ、自然と人間とが
程よく付き合うことの出来る一帯となっているのです。

「バードサンクチュアリ」ならずとも、鳥たちが保護されて
幸せに生息する権利を保障されている街でもあります。



フィッシャーマンズワーフのアシカとゴミ問題

2014-09-10 | すずめ食堂

アメリカからの帰国前日にフィッシャーマンズワーフを訪ね、
そのとき、新しく出来たジャパニーズレストランでお昼を食べた、
というご報告をしましたが、そのときのこと。

海に面した特等席で外を眺めて行き交う船や人を眺め、
好き勝手なことを言い合ったり、



海を渡るペリカンを撮ったりしていたら・・・



いきなり海面にアシカが顔を出しました。
こんなところにアシカがいるんだ、と二人で大変驚いたのですが、
実はこの後もっとびっくりすることになりました。

日本料理の店を満足して出たあと、二階を歩いていると。



何と。
このようなデッキが現れたではありませんか。

何回もここに来たことがあったのに、この一角に

「シーライオンウォッチングポイント」があることを
この日まで全く知らなかったのです。

フィッシャーマンズワーフを、ただ埠頭にあって、

水族館を併設しており湾内観光船が出るだけのモールのようなものと
今までわたしは考えていたのです。

すみませんでした。(←アシカに言ってる)



ここには人間の作ってやったアシカの一大群生地ができています。



多くのアシカたちのオエッ、オエッ、と独特の鳴き声が響き渡っています。
ついでになんともアシカ臭い?匂いも漂ってきます。




アシカたちは大抵大勢固まって、互いの体を枕にして
寝ていたりするのですが、たった一匹でここにいた
孤高のオス。

もしかしたらこのなかで唯一雌と交尾する権利を持っている

最強のボスアシカかもしれません。


カリフォルニアアシカはハーレムを形成する習性を持っています。

毎年5~6月の出産シーズンを控えると、オスは、
陸地や海中の地形を利用して縄張りの境界線を作り、
その中に20~30頭のメスを集め、ハーレムを形成するのです。

ボスアシカはハーレムのメスが逃亡しないか、他のオスが侵入してこないか、
縄張りを守るために、エサも食べずに終始パトロールを行うそうです。

夏の終わり頃にハーレムは解かれ、アシカたちは再び個別の生活へ移る、
ということなのですが、このフィッシャーマンズワーフでは、ボスアシカが
どうやって他のオスを排除したハーレムを作るのかは謎です。

もしかしたらこの人口のアイランドがハーレムとその他を区別するのかもしれません。


ちょうどこの情報によるとこの写真を撮ったときにハーレムは解かれる頃ですが、
もし、このオスがボスだとして、まだハーレムがあったのだとすれば、
アイランドにハーレムを作ればいいわけですから、ボスとしては

見張りは比較的楽だと思われます。



吹き溜まり、という言葉がふと浮かびました(笑)
下から顔を出しているのは若いメスに見えますが、
好奇心から覗いているだけで登るつもりはなさそうです。





どうやらここの区域がその他大勢のオスのアシカのたまり場である模様。
全体的に活気がなくオス特有の首の太いアシカばかりですが、
表皮が苔むしたようになっている個体ばかりです。

手前にはすっかり出世を諦めたおじさん風のアシカ。





ボスになれなかったオスたちが
仲間と気ままに楽しむエリア(想像です)



ということはこれはメス同士ってことか・・。



たしかにこのあたりにいるアシカたちはみんなピチピチです。



若いので動きが非常に活発。

 

しかし肌が苔むしたようなご老人もいることはいます。
これはかつてのギャルであると見た。

かつてのイケイケギャルも今やトドのようになってしまって・・


・・・・・ん?

 

出来心を起こすような元気はとっくの昔に枯れ果てた、
といったアシカはこうやって余生を寝て過ごします。



この幸せそうな解脱の表情。
夜も寝ないでハーレムを見回るボスアシカとどちらが幸せかというと、
圧倒的にこちらだと思うのですが。



枯れていない若いアシカたちはメス同士でも色々大変みたいです。



顔を掻くときは足のひれを使います。




横に「アシカについて学ぶコーナー」がありました。
アシカの骨格。
骨だけいきなり見せられたらアシカとは思いつかない形状です。

この隣にはレクチャールームがあり、ちょうど子供たちが

係員にスライドでアシカの生態について学んでいるところでした。



ここに生息していたアシカで、首にプラスチックの輪がはまり、
そのまま成長してしまったので食い込んでしまった個体を
救った課程を写真に残しています。

パネルの若いオスアシカは、2012年、首にプラスティックの輪がはまった姿を
ここピア39の生息地で発見されました。



当センターのスタッフはこのアシカを救うために
麻酔銃を使って彼を眠らせ、輪を切断することに成功。
輪は肉に食い込み、すごい傷になってしまっています。

酸素マスクを当てられて寝ている顔も心なしか痛そう・・。



彼にはスタッフが「ブロンディ・ボマー」(金髪の爆撃手?)
という名前を付けました。



ブロンディは傷がいえるまで人間の元で暮らし、
今では仲間の元に戻されて暮らしているそうです。


そう言えば、昔うちの母は、小さいころに首輪をしたまま捨てられたのか、
その首輪がずれて脇の下に、斜めにたすきがけになったまま
成長してしまい、
首輪がブロンディのように食い込んでいた野良猫を発見し、

わざわざ餌とハサミを持って追い回して捕まえ、切ってやったことがあります。

猫にも恩人だと分かるのか、その直後から感謝されて懐かれていました。

「たすきちゃん」と名前を付けられた猫はその後母が通るたびに
出てきて挨拶していたようです。 


たすきちゃんは特殊な例ですが、海に投棄されたプラスチック製品は、
しばしば海洋生物の
大きな脅威となります。
漂うビニール袋をクラゲと見間違えて食べてしまい、
胃が閉塞して死んでしまうウミガメやイルカなども後を絶たないのだとか。

このパネルには

「あなたにもボマーのような野生動物を救うことが出来ます」

というタイトルで次のようなことが書かれています。

「海に漂うゴミの90%が捨てられたプラスチックです。
あなたがプラスチックの使い捨てを減らし、できるだけリサイクルすれば、
そしてあなたの周りの道、広場、川辺や海岸に落ちているプラスチックゴミを
拾ってリサイクルゴミ箱に入れれば、それは野生動物たちを
助けることに繋がるのです」

消費は美徳のような風潮をまだまだ引きずっていたころ、
アメリカでは「何をどう捨ててもOK」でした。
仕分けをするのは捨てる人ではなく、ゴミ処理場で働く人たち。
フードコートで何か食べるときには、使いもしないのに
片手一杯の紙ナプキンを取ってきて、未使用のものを
ゴミとして散らかしたまま帰るような光景はモールでおなじみのものでした。

しかし、ここ最近、わたしはアメリカが変わってきたのを感じます。

昔から買い物に自分のバッグを持ってくることを推奨していた
オーガニックスーパーのホールフーズは、もしマイバッグで来た場合、
5セントを


「ドネートorバック?」

つまり、合算から引くか、各種募金運動に寄付するかと聞いていましたが、
アメリカ全体から見るとこの姿勢はどちらかというと特殊でした。

 しかし、カリフォルニアではこの7月から、全ての物販店で
プラスティックバッグ、紙袋が有料になったようです。
何も言わなければそのまま品物をよこしてきますし、
袋に入れて、と頼めば5セントですがいいですか?と断ったうえで袋に入れます。
街に設置されているゴミ箱も仕分けしていない方が少なくなりました。

京都議定書を未だに批准しようとしないアメリカ政府ですが、
民間の意識は随分変わってきたと思います。

しかも、このようにゴミの投棄が生物の命を脅かす、などと
と啓蒙されれば、そういうことには特に敏感なアメリカ人は、さらに
ゴミ問題、エコロジー問題に真剣になっていくでしょうし、
この流れは加速しそうです。


まあもっとも、今のところ

「納豆を食べたら紙カップとプラシートを
それぞれ洗って分別してゴミに出せ」

といわれて粛々と皆がそれに従うのが普通の日本人から見ると
まだまだ「甘い」ですけどね(笑)



シリコンバレーのバーズサンクチュアリ

2014-09-03 | すずめ食堂

ここロスアルトスに来たら必ず何回は散歩に行く場所があります。
それがここベイショアパーク・トレイル。
マウンテンビューという市にあり、グーグル本社の隣です。

今年もここについた次の週、カメラを持って散歩に行ってきました。



このベイショアパークは海沿いにありますがこのように湖もあり、
湖のほとりには広大なゴルフ場、イベントに使うテント、そして
何にも使っていない空き地が延々と広がっています。

湖ではボードセイリングなどを楽しむことができ、
夏休み中は子供たちのキャンプが行われています。





池の周りにはグースがいつも群れをなしています。
ちなみにゴルフ場にもたくさんいて、ボールがバンバン飛んで来るコースでも
おかまい無しに草をついばんでいます。



今日は300mm望遠レンズ持参で来ました。
無駄にアップにしてみるグースの顔。

 

そしてここにもいるカリフォルニアジリス。

先日ここのHDTVで「チャーリーとチョコレート工場」を見たのですが、
実を選別しているリスがこの種類でした。
ハリウッド製作なのでスタジオ近隣にはこのリスが棲息しているわけですし、
シマリスよりも大きくて、女の子を皆で引きずるなどのCG加工も
しやすかったのではないかと思います。 

あの映画の舞台は雪が積もっていましたからどう見ても
カリフォルニアではありませんけどね。

ちなみにこのカリフォルニアジリスの生息地はカリフォルニア中心に
西海岸に限られています。



後でカメラのモードを見たら「ポートレートモード」も入っていました(笑)
お肌が綺麗になり、眼に光が入るそうです。
リスさん綺麗だよリスさん。





哀愁の後ろ姿。
ここのリスはよく湖をただじっと眺めていることがあります。



キャンプでボードセイリングの授業が始まったようです。
皆ライフベストをつけ、一人一台用意されたボードに乗ります。
サマーキャンプにもいろいろあり、親はその膨大な選択肢の中から
自分の子供が興味を持つジャンルのキャンプを選んで通わせます。
大抵は1週間単位なので、いろんなキャンプを体験するのも可。

うちの息子のように、前半は水泳やフェンシングなどができる総合キャンプ、
後半はITキャンプというように、バラエティを持たせたりもできます。
高校生のためには建築や映像など、将来の職業に繋がるキャンプもあり、
自分がどんな仕事に向いているのかを知るチャンスでもあるのです。

アメリカでは大学に入った後からでも、自分が向いていないと思えば
学部を代えることができるのです。
学生で、人生経験が浅く判断を誤りがちな若い間はやり直しが利き、
また横並びを強制されることもないので飛び級も可能。

日本の教育制度も、もう少しこういう部分を取り入れればいいのにと
いつも思います。



カモメがとまっているのはなんとカヌーポロのゴール。
カヌーポロ、ってご存知ですか?
つまり独り乗りのカヤックに乗った水球です。
ポロのようにスティックを操り、カヤックを漕いで、それで
ボール(水球と兼用)をゴールに入れるゲーム。

この世で一番激しいスポーツは水球ですが、このカヌーポロは
それと同等に激しく「水中の格闘技」と言われています。



パドルで相手を叩いたら反則ということですが、これ、
どうしたって叩いてしまいませんかね?

こんな施設は見たこともないし、日本には選手もいないのでは?
と思ったあなた、ご安心ください。

日本はオリンピックのために国がお金を出さないので有名ですが(笑)
その代わりスポーツ愛好精神というのはあまねく行き渡ること裾野の広い
「文明国」でございますので、ちゃんとこの競技の選手もいます。
クラブを持っている大学や高校は結構ありますし、クラブチームもあります。

愛知万博のときには世界大会も行われており、
このときには女子が銅メダルになったりもしているのです。

今の今まで全然知りませんでしたが(笑)



ここでもリスを見ると脊髄反射で写真を撮ってしまうリス愛好家の
エリス中尉。


巣穴から顔を出しているリスを見つけました。



こちらも別の巣穴。
両巣穴は2mほど離れていますが、なぜか同じ構図。
穴から顔を出しているのが奥さんかしら。



ジリジリと近づいて行ってアップ。



こちらに気づきましたが、ここのリスはあまり逃げません。
木などの遮蔽物が多いし、タカやノスリなどの天敵に関しては、
上空に飛来したとたんカモメ戦闘機が遊撃にどこからともなく現れ、
自分より大きな猛禽類を果敢に追っ払ってしまうからです。

TOとここにきてその現場を見たとき、わたしが

「カモメでさえ体を張ってテリトリーを守るのに」

とつぶやくと、TOが

「まあまあ」

と押さえてポーズをしました。
それはともかく、おそらく彼らの天敵は蛇だけなので、
それでおっとりしているのかと思われます。

 

しばらく穴から顔を出していましたが、安心だと思ったか
穴から出てきて2匹でひなたぼっこを始めました。



湖沿いに歩いて行くと、ここの常連である

「ダイサギ」

がいました。
英語で

「Great egret」

という種類です。 
「大」がいるからには「小」もいるだろうと思いきや、
「チュウダイサギ」というのはいても「ショウサギ」はないようです。 
「チュウサギ」ではなく「チュウダイサギ」。
「ダイサギ」がすでに名称になっているからこうなるようですね。 




ダイサギは夏羽になったときくちばしも黒くお色直しします。
集団で生活しコロニーを作るということですが、少なくともここでは
一羽で行動しているのしか見たことがありません。



何か見つけた模様。



すごい。
こんな一瞬でも眼を開けています。
って、まぶたがあるんだろうかダイサギには。



三度に一度くらいはちゃんと何か捕らえているようです。
よくこんな菜箸みたいなくちばしで正確に捕らえるものです。



また何か捕らえました。
一旦くちばしの端でくわえて捕ってから、こうやって
一瞬宙に浮かせて一気にのどの奥に放り込みます。
手がない動物のくちばしの使い方はまさに名人芸。



アップにしてみました。
これ、なんでしょうね。
カニのたぐいでしょうか。

ダイサギで画像検索すると、ウサギを補食しているショッキングな写真が
出てきます。(恐怖におののくウサギの顔を見るのが辛かったです)
どうやら水鳥のくせに猛禽類並みに肉食するようです。



別の日、カメラを持った人が近づきすぎて、
(わたしではありません)彼は飛んで逃げました。
チャンス!とシャッター押しまくるその人とわたし(笑)



優雅で美しい飛翔姿です。



もう少し歩いて行くと、大詐欺よりも小さい小悪党がいました。



こちらはカモメ。見れば分かる。



こちらは少し小さいタイプ。
イグレットという名称の鳥は

great egret
little egret
chinese egret

他にもスノーウィイグレットとか、色々あるようですが、
だいたい大中小と3種類のようで、ここにいるのは
一番小さな種類ではないかと思われます。



絵になる二人。
カモメがあくびしていたのでアップにしてみました。



かわいくない(笑)



このころになると、この小さな湖(池かな)のはじっこまで、
ボードセイリングの子供たちのうち速い子がたどり着き出しました。



人間は基本的によほど近づかなくては怖くないようです。



こっちにガン飛ばしてるし。



このあと、トレイルは干潟の横を通ります。
変わった嘴の水鳥がいました。
調べたところ

American avocet

という鳥なのですが、これを辞書で引くと「ソリハシシギ」。

しかし、シギというのはsandpiperで、逆翻訳しても
アメリカンアボセットにはなりません。
シギ類にはちがいないんですけど・・。



確かにくちばしが反り返っています。
長年の間にこういう形になったのも泥の中の生物を拾いやすいようにでしょう。



これが集団で飛ぶとこんな感じ。
(ピントが合わなかったのでイメージ写真)



前にも書きましたが、この日はロスアルトスに着いたばかりで、
とりあえず300mm望遠レンズでペリカンを撮りたかったのですが・・。



遠くの対象を撮るときには手持ちでは難しいです。



ここはバード・サンクチュアリ(鳥の聖域)と言われる自然保護区域。
かなりの部分が自然のまま残され、人が入れるのはごくわずかの部分だけです。



この河を滑走路として鳥たちは飛び立ち、浅い河でコロニーを作っています。
周りは干潟に囲まれているので天敵となる野生動物も
入って来ることは出来ません。



こういう写真をバッチリ決めたかったんですけど・・。
残念ながら殆どが不本意なできでした。



前にも書きましたが、ペリカンが飛来するとき、羽の先を
本当にデリケートに操作してエルロンの働きをさせて飛びます。
よく見ると羽の一枚だけが反り返っていたりして、
すごいなあと感心させられます。



ペリカンたちが群れで飛ぶ姿。



鳥同士でもめたりすることは全く無いようです。
ここにはふんだんに食べるものがありますから、争う必要もないのです。
金持けんかせずってやつですか。



体を掻くときには大きな水かきもつかいます。



頭は掻けないので羽にこすりつけたり。
ペリカンは結構人になつく鳥らしく、ペットにしてまるで鵜飼の鵜のように
捕った魚を食べずに持って来させることも出来るそうです。

鵜飼の鵜は物理的に喉を縛られているのですが、ペリカンは
大きな嘴の袋に水ごと魚をすくい、
そのまま水だけを排出して食べるそうですから、どうやったら
食べるのを我慢させることができるのか興味ありますね。



ペリカンは基本水に漬かっているのを好むようで、
他の水鳥とは分布場所が違います。
この岸にはカモ、グース、白黒のシギ類がいました。

白黒のシギは

Black-necked stilt

という鳥ですが、このスティルト、というのは渉禽類の総称で、
食物を探して水を渡り歩く、脚の長い鳥のことをいいます。




空から降りて滑水してきたペリカン。



おもむろに水しぶきを上げ・・・



伸びのポーズ。
こういう状態のとき、くちばしの袋はほとんど見えません。
飛ぶときも邪魔にならないようにかきっちりをくちばしを閉じ、
飛んでいるときにはペリカンには見えないくらいスリムです。

この岸に立って彼らの生態を見ていると、一日でも厭きません。



白レンズに一脚持参で来ていたアメリカ人。
いつかはこんな装備でここに来てみたいな。


 


ケアシ?ノスリ~シリコンバレーの鳥

2014-08-19 | すずめ食堂

こちらにいる間、ピアノはスタジオに弾きに行く、そして
チェロは楽器店でレンタルすることにしています。
レンタルに出す楽器ですから、一番グレードの高いものを選んでも
クォリティは限られていますが、今回、ここロスアルトスで借りた
チェロが「当たり」でした。

弾き始めて2日目には自分との相性の良さを実感し、3日目には
何とかしてこれを日本に持って帰れないか考えるまでに。
楽器店に買い取りの値段を聞いたところ、なんと1,250ドルとのこと。

チェロの楽器としての相場から言うとほとんど底値といっていいでしょう。
その割には響きが良く、何と言っても今まで練習していた
ダブルストップの難しい箇所が楽々鳴るではありませんか。

帰りの航空会社に運搬について聞いてみたところ、機内持ち込みは「座席を買う」
ことになるが、壊れ物扱いで120ドルの追加料金を払えば預けられるとのこと。 
ただし、壊れないように梱包はお願いします、という返事でした。

そこで今度はAmazonでハードケースを調べてみました。
驚いたことに、こちらではハードケースが安い!
ホイール付き、機内持ち込み用、分数楽器用、種類も多く、
安いものは75ドルからあります。
Amazonでもこんなですから、ebayはもうそれこそよりどりみどり。
しかし、今回は何度も利用していて配達が確実なAmazonにしました。



機内持ち込み専用の軽くてホイールがついているものにしました。
フロントが受け取ってくれ、部屋まで運んでくれました。感謝。



チェロの大きさは結構差があるので大きめに設定されています。
隙間にはプチプチでも買ってきてつめようかな。



ネックの下に小さな物入れ(ロージンなど)があるのですが、
その蓋が湿度計になっています。
湿度が何度ならいいんだろう。


空港での預け荷物の取り扱いが荒っぽいのは百も承知ですが、
もし何かあっても、カード会社の保証システムが自動的について来ることと、
修理を要する事態になったとしても楽器本体が安いので、
最悪あきらめがつく?ことが決め手になりました。




さて、今日はスタンフォードディッシュトレイルで遭遇した鳥の画像です。



その前に、前座として(笑)いつものリス画像から。





砂浴びを始めました。



やっぱり砂浴びのときには目を瞑るようです。



体の消毒?が目的だと思うのですが、背中まで浴びているのは
今まで一度しか見たことがありません。
人間にお風呂も丁寧に入る人と適当に洗ってすます人がいるようなものでしょうか。



目の前を走って横切ったリスはよく見ると何か咥えています。

ところで、この日ディッシュトレイルに入ると、
いつもと様子が違うのに気がつきました。
リスが周りに全くいないのです。

いつもなら入ってすぐ足元にたくさんのリスが草を食べているのですが、
見渡す限りその数ゼロ。
おかしなこともあるものだと数歩歩いて理由が分かりました。





このような大物がよりによって彼らの生息域に
降りてきて獲物を狙っていたのでした。

猛禽類は普通上空を飛びながらその目で偵察を行い、
動くものがあると急降下して蹴爪でさらい、巣に運んで捕食します。

上空を飛んでいるだけでリスは警戒音を仲間同士に発し、
安全場所に非難してしまうのに、こうやって降りてきて
じっとしていてもおそらく何も見つけられないに違いありません。



なぜこのノスリはここまで来なければならなかったのか。
昨日猟がうまく行かず、子供はお腹をすかせているのに
今日も何も穫ることができないとかで焦っていたのでしょうか。

いつもリスがなごんでいる柵に止まったまま、
首を殆ど360度せわしなく動かして獲物を探しています。



ところで、この鳥がケアシノスリであると思ったのは
アメリカの鳥サイトで、この種類が

Rough-legged Hawk


であるとされていたのでそれを翻訳したのですが、
日本の鳥サイトではこの色の鳥は「ノスリ」で、
去年わたしが見た白っぽい猛禽類が「ケアシノスリ」
であるというようなことが書かれていました。

日本に生息するのと北米では違う種類のノスリかもしれません。



それにしても、野生の動物というのはどうしてこう美しいのでしょう。
この写真から冒頭の横顔をトリミングしてみましたが、
日本で「糞鳶」という名前がついているのにクレームをつけたいくらい
男前なシェイプをしています。



そのとき、くそと・・・いや、ノスリがこちらを振り向き
何かを凝視しました。




一瞬わたしが襲われているのかと思うくらいまっすぐに、
彼は(彼でしょ?)翼を広げて飛び立ちました。



このとき連写モードにしていなかったのが悔やまれます。
視線はわたしにではなく、フィールドの何かに鋭く注がれていました。



イケメン顔アップ(笑)



地上10センチくらいの高さを超低空飛行しているところ。
おそらく体には草が当たりまくっていると思いますが
全くひるみません。



なにか餌になるものを捕まえたようです。



何か咥えているのは分かりますが・・。



アップしてもわからねえ(笑)
勿論リスやネズミの類いではなく、虫だと思われます。



さっきのところからわたしを中心に半円を書いた航跡で飛び、
食べるためにもう一度柵に止まりました。



はあ、やっとお食事にありついた。
でも、リスほど食べ応えが無いの。
♪一口食べたらもうおしま~い~~~♪(人食い土人のサムサムのメロディで)。



・・・ぜんぜん腹の足しになりゃしなかったぜ!


と言いたげな哀愁を漂わせています。
まあ、可愛いリスが朝ご飯になるのを見るにはしのびないけど、
ノスリだって生きて行くために何か穫って食べないといけませんし。


その後、ここを何回か歩きましたが、この日以降、
この地帯にリスの姿がさっぱり見えなくなったのに驚きました。
リスの記憶がどれくらい継続するのかは分かりませんが、
一度でもこんなことがあるとかき消すようにいなくなるのです。

他のノスリがこうやって降りて来ないのはそれを知っているからでしょう。

彼は若くて世間を知らないので、獲物がしばらく手に入らず
焦っていたのかもしれません。

なんかこういうことって人間の世界にもありますよね。
長期的な展望で行動しないとかえって損失を招くという実例です。










ニコン1+300mmレンズで撮るカリフォルニアジリス

2014-08-14 | すずめ食堂

昨日こちらでFOXニュースを見ていて、オバマ大統領が

「イラクは終わった」

とかなんとか宣言したというニュースが流れたんですが、その中で

「(イラク侵攻に)911は関係ない」

みたいなことを言ったわけですよ。
それを聞いていた息子がこういいました。

「じゃ理由はなんだったの?
結局石油のためだったって言ってることにならない?
こんなことわざわざ言わない方がよかったんじゃね?」


先日コメント欄で911とアメリカの利益について話題になりましたが、
「911テロへの報復」という大義名分を否定してしまったら、
後に残るのは経済的利益しかないのですが。

撤退もシェールガスとオイルの増産が見込まれると同時に行われ、
イラクでの戦争が「石油目的だった」ことはもはや自明の理ですし、
今のアメリカが中東に望むのは、中東内での混乱がエネルギー価格の
高騰を生み、それが「シェール革命」の後押しとなることに違いありません。

いずれにしてもわざわざ911を話題に上げることは
あまり賢明な演説だとわたしにも思えません。
というか中学生にすらこんなことを言われてしまう大統領ってどんだけ。

 


さて、本日の話題です。

今回の渡米には今年始めに買った300mm望遠レンズを持ってきました。

ゴツいレンズを手荷物で持って来るのは随分迷いましたが、
ひとえにここシリコンバレーのバード・サンクチュアリで
ペリカンの飛来する写真を撮りたいという一念からです。

でも、望遠で飛ぶ鳥を落とす、じゃなくて撮るのって大変なのね。

こちらに移ってすぐにいつもの「ペリカン滑走路」にいって撮影してみましたが、
望遠レンズみたいな手ぶれの避けられないもので、
しかも航空機とは違って右から左に移動する鳥を撮るのは、
やはり三脚がないとどうも無理だとわかりました。

でもまあ、リスやシカ、遠くにいる動物を捉えることが出来たので
まあ持ってきて良かった、と自分に言い聞かせています。

何しろ手で持っているだけで重たいんですよ。
まだ負担のかかるのが左手で良かったってかんじです。



ここディッシュトレイルには、このカリフォルニアジリスのほか、
立ち入り禁止となっているトレイル以外の場所には
野生生物が多数棲息しているそうです。
トレイルというのはこの地域のごく一部にすぎません。

しかもこの地域に限らずアメリカにはこのような野生動物保護区域が
たくさんあり、関連・研究団体による調査対象となっています。
日本にも人が立ち入らないため結果的に保護区域となっているところは
いくらでもありますが、日本と違うのはこういった地域の殆どが
人間の居住地域と隣接しており、人間が自然を楽しみつつ野生生物と共存する
環境が当たり前のように整っていることです。



トレイル付近には滅多に現れないウサギ。
トレイルから見下ろした谷底を走っていました。



アメリカカケス



リスや小動物を上空から狙っている猛禽類。
羽の内側に表れる模様が美しいですね。
この特徴で調べたところ、これは

Rough-legged Hawk

であるらしいことがわかりました。
ホークなので鷹なのだと思ったら、日本での名前は

ケアシノスリ

というそうです。
roughというのがもじゃもじゃの、毛だらけの、という意味なので

rough-legged=ケアシ

というわけですね。
ノスリというのは去年だったか、ここで撮った鳥の写真を見せて

「何という鳥かわからない」

と書いたところ、リュウTさんが
「ノスリではないか」と教えて下さったことがあります。
ノスリはタカ目タカ科ノスリ属で、

糞鳶(クソトビ)

という気の毒な別名がつけられています。
というか、何でこんな悪意の感じられる名前をつけられてしまったのか。

2年前、このケアシノスリが目の前でリスをわしづかみにして
さらおうとしたのを目撃しましたが、空中で落として、逃げられていました。



さて、自分の真後ろを横切るシカの親子に気づかず、
向かいから歩いてきた人に

「志村ー後ろ後ろー!」

と教えられてから、歩きながらも八方見張りを怠らず、
動くものがないかと注意していたのですが、おかげで見つけました。 




遥か向こうに一頭で歩いているシカを。
先ほどの子連れとは別の個体です。

 

木の茂みから出てきて、草の芽を探しているようです。
やはり枯れ草みたいなこの植物より、緑のものを体が求めるのでしょうか。



300mm望遠レンズばんざーい
警戒心の強いシカですが、撮られていることに全く気づきません。

ただし、リスに向けると、そのいかついボディが飛び道具に見えるのか、
たちまち逃げられてしまうことが判明しました。
どんな場合にも万能なレンズはないってことですね。



たとえばこれ。
ディッシュトレイルというここの名前は、この通信アンテナ、
「ディッシュ」から来ています。

この全景をおさめようとしたのですが、この位置からはこれ以上引くことができません。
従ってどうしても端が欠けてしまうことになりました。

いろいろ撮りたければ広角と望遠2台持ちが理想ってことですね。
(広角についてはmizukiさんからのレクチャー以降、
次に一眼レフを買うことまで考えてはいるのですが・・)



ディッシュの写真を撮った直後、わたしの見張りセンサーが
またしても動くものを捉えました。
なんと、またシカです。
向こうも見張りのつもりか、一頭が木陰から出ていますが、
うしろには最低3頭のシカらしい影が見えています。



このディッシュトレイルを歩いていて今まで一度も
シカを見たことはなかったので、この日一日で三度も遭遇したのには
全く驚いてしまいました。

この日はここの「シカ・スペシャルデー」が開催されていたかのようです。



彼我の距離は約50m。
向こうもはっきりこちらを認め、警戒してずっと見つめています。
いかにも心配しているような表情。



じっと立っているうちに耳の後ろがかゆくなったらしく(笑)
後ろ足で掻いてから、



向きを変えるなりダッシュして行ってしまいました。
こういうときにも最大限の警戒をしていて、
大きな耳がきっちりこちらに向けられているのに注意。



歩いて行くと、去年なかった石積みのオブジェが。
立ち入り禁止の場所でこんなことをする奴は誰だ。



この時間になると、トレイルの周りに日陰のない場所には
リスはほとんど姿を消してしまいますが、全くいないわけではありません。



取りあえず皆朝ご飯はすんだらしく、このように
休憩している姿がそこここに見られます。



鉄条網の針金が体に刺さっているようだけど
いたくないのでしょうか。



こういう状態でいても、望遠レンズには警戒してこちらを向きます。
そして用心深い一匹が動き出すと一斉に逃げてしまうのです。



この写真を撮っていると、後ろを歩いていた人が歩きながら

「リス可愛いわよね~」

と声をかけて行きました。
わたしと同じく、スクウェル・ラバーのようです。



手でしがみつきながら立っている様子がキュート。
尻尾の細い子ですね。



食事が済んだら日光浴をするリスもいます。
暑いのにわざわざこういうところにじっとしているのは
体の殺菌消毒を兼ねているのでしょう。

彼らの本能では面白いことが分かっていて、尻尾から熱を発するほか、
ガラガラヘビを撃退するために子どものいるメスは、
その抜け殻をよく噛んで、自分や子どもたちを舐めて、
自分たちの匂いをヘビと同じものに偽装するのだそうです。



草薮のようなところに巣があるリスは、
わざわざこうやって枝に登り、陽を体に浴びています。

かなり遠くから撮ったのですが、すぐこちらに気づき、
慌てて降りてしまいました。
邪魔してごめんよ。



日向でじっとしているのは、動くと上空から見つかりやすいからです。
その点こういう木の手すりにいるときには、
体毛が木の保護色となって見つかりにくいせいか、
木の柵に乗っているリスは陽が高くなってもたくさんいます。



柵の下の日陰も彼らのお気に入りの休憩所。



歩いて行くと消防車のサイレンが聞こえてきました。



遠くでしたが、どうやら火事が発生したようでした。



この地点はコースを歩き始めて1時間くらいのところです。
だんだんと高度が上がって、フーバータワーがもう下に見えます。



木の根元の”うろ”に巣を作っているらしいリスたち。



手前のリスさんお食事中。



手に持って食べているのは緑の葉っぱです。
どこから取って来るのでしょうか。



向こう側のリスに無駄にフォーカスを合わせてみました。
頭に何か乗せております。



手前のリスさん、食事が終わって何をするのか。



砂浴び?それとも食後の運動?



まるで茶筅をまわす茶人のような面持ちで
おもむろに土を掘り出しました。



後ろでじっとしているリスが可愛い。
つまり食後の砂浴びを始めようとした模様です。



このリスの右耳はケンカでかじられてしまったらしく、
欠けてしまっています。
どうもオスのようですね。

彼はしばし土の上を転がっておりましたが、ふとこちらに気づくと、




はっという感じで逃げてしまいました。
というか、今まで気づいてなかったのかい?







シリコンバレーの動物~DNAスープ

2014-08-06 | すずめ食堂

今日は少し手抜き、じゃなくて息抜きです。
 主に動物の写真でなごんで下さい。


300mm望遠レンズを装着したカメラを携え、
リスの顔の大アップなどを撮った次は、
レンズを元に戻して彼らの動きを中心に撮ることにしました。

あわよくばファイトが今年も見られないかと期待したのですが 、
結論から言うと今年はまだ見たことがありません。

最初の年に連続して見たので、リスというものは
しょっちゅうケンカしていると思っていたのですが、案外そうでもないようです。

 

車道を入った小道は全面駐車可で、ここに歩きに来る人は
全員路上駐車します。
公園にはどこも駐車スペースが設けてありますし、
アメリカのいいところはほとんどの施設は駐車が無料で出来ること。

トレイルに入るといきなり上り坂となります。
この傾斜は下りは勢いがつきすぎて怖いくらいなので
当然登るときにはここだけで息が切れそうです。



わたしは歩きながらもリスを探すのに余念がありません。
さっそく体を掻いているリスさん発見。



猫や犬のようにやはり後足を使います。



それでも足りないところは噛むのも犬猫と一緒。



掻きながらこちらに気づいているのですが、
取りあえず体が痒いので先に掻きます。



一通り掻き終わるや否や・・・



逃げました。



次のリスはお食事中。
全体的に枯れ草っぽい植物が中心の食事ですが、
やはり青いものを体が欲する模様。



いいサラダ見つけた!とばかり物色に入ります。



手頃な長さに噛み切って・・・



茎から食べます。
うーん、美味しそうに食べるなあ。
冒頭写真は大きく口を開けたところ。



リスにも食べ物の好みがあって、緑の草好きとか、
俺はよく乾いた干し草しか食べん!とかいるんでしょうか。

このリスは体長の割に尻尾が小さいので、
もしかしたら雌かもしれません。
リスもやっぱり女の子はサラダ好きが多いとか。



このリスはわたしが真横に立って写真を撮りまくっても
平然と草をぱくついていました。
性格もあるでしょうが、それだけ緑が彼らにとって貴重なのかもしれません。



一斉に逃げて行くリスたち。



ロックオンされたと知って固まっています。
それではこのリスの走りを分解写真でどうぞ。







ひとしきり走るとなぜか・・・



急に立ち止まってお願いポーズをしながら固まりました。
謎の行動です。



前を歩いていた女の人が、いきなり

「きゃっ」

といって立ち止まりました。
道を横切ってきた蛇を蹴っ飛ばしてしまいそうになったのです。

先日買い物中にふとしたことからトルコ人のおじいちゃん
(といっても衛星放送の打ち上げをしている現役の技術者とか)
と話がはずんだということがありましたが、そのとき

「あのディッシュトレイルは危ない。
実はしょっちゅう蛇が出て来るから気をつけないと」

とトルコ爺は言っていましたっけ。
危ないと言ってもせいぜい体長20センチ足らずの子供のようですが、
やっぱり蛇を踏んづけたくはないですよね。



顔は可愛いし。(実は蛇好き)



続いてトカゲハケーン。
これもこう見えて体長せいぜい4センチ弱という感じです。



しかしニコン1の実力を見よ。
4センチのトカゲもここまで細部を描写できるため
アップにしてみると巨大トカゲみたいです。

彼はじっとしていましたが、近づいて撮っていると面倒くさそうに
こちらを見ました。

道路脇に座り込んで一体何を撮っているのだろう、
と歩いて行く何人かの人たちが珍しげに見て行きます。

大抵のリスはカメラを向けられていることを知ると
取りあえず走って逃げます。

今日はむしろその様子を撮ることを目標としたので、
彼らが走り出してくれるのは大歓迎。
このリスはあまり必死さの感じられないタルい走りだったので
良い連続写真が撮れました。













しかし、このリスもひとしきり走ったら・・・、



急に立ち止まりました。
どうもリスにはこういう習性があるようです。
そして・・・・、



「うわっ・・、私の年収低すぎ・・・?」

のポーズを。
これもどうやら一つの習性のようです。ほんまかいな。

逃げるために走っている最中なのに。

人間からは命乞いのポーズに見えてしまいます。



お願い終わって脱力するリス。
こういう動物は長時間走り続けることができない、
と聞いたことがありますが・・・。



続いてこのリス。
左手を熱心に舐めていましたが、



「はっ・・・・」



見られていると知ってダッシュ。
の瞬間。



なんかこんなスポーツメーカーのロゴがあったなあ・・・。




さて、比較的人で賑わうディッシュトレイルばかりでなく、
たまには新しい公園を開拓してみよう、と地図を頼りに来てみた公園。
一本道をくねくね上がってきました。
前にも書いたのですが、アメリカの公道というのは基本的に
全てが自己責任なので、急峻な谷添いの山道であっても
よほど危ない箇所でなければガードレールをつけません。
もちろん下手したら谷底に真っ逆さま、というところでも。

谷川の道など恐ろしくてそのためスピードなど出せたものではありません。

住宅街には信号がなく、交差点では来た車が時計回りに
順番に通過して行くというルールも出来ていて、
かえってこんな仕組みのほうが人は運転が慎重になるのではないか、
とわたしはかねがね思っています。



公園につくと入り口の駐車場のバンから中学生くらいで
おなじTシャツを着た一団が降りてきて、木陰で何か始めました。
おそらく息子が行っているようなサマーキャンプの生徒でしょう。



こちらは小学生の団体。
球技でも始めるつもりでしょうか。
カメラマンが彼らの写真を撮っていました。

キャンプではその日の写真をHPに挙げて、親にどんなことをしているのか
報告するところが多いです。 




公園の入り口で一応注意書きを見ることにしました。
なになに?

「車の中に貴重品は置かないで下さい」

まあ当然ですね。

「虫に刺されることがあります」

そうなの?ちょっといやかも。

「マウンテンライオンが出ることがありますので、
もし遭遇したら急に動かず、絶対に戦わないこと」

頼まれても戦いませんが、これは怖いな。

「一人でトレイルを歩かないこと」

・・・・どうしよう。



そんなこといわれてもね。
まあ朝だしライオンは寝てるんじゃないかな。

ちょっと心配になったけどここまで来たのだから歩くことにします。



公園内には何種類ものトレイルが作られていて、
立て札には何マイルあるというような案内が書かれています。



一つのトレイルに入ってみました。
しかしそのとたん、高所恐怖症のわたしはむずむずと
落ち着かない気分になってきました。

トレイルと言っても山の斜面を切っただけのもので、
勿論柵なんぞありません。
そんなものを作ったら野生の動物の生態に影響を及ぼすからです。



この部分など、脚を踏み外したが最後谷底まで真っ逆さま。



ずっとこんな調子です。
なぜ入り口の注意書きになぜ一人で歩かないように、
と書いてあったか、このときに初めてその理由が分かりました。

たった一人で訪れて一人で谷底に落ちた場合、
おそらく発見されることなく動けないまま夜になり、
マウンテンライオンの夜食になってしまう可能性があるからです。

「ひえええ」

とたんにこわくなったわたしは、トレイルを行くのをやめて
入り口に向かうことにしました。

サマーキャンプの団体や、釣りをしている人が一人、そして
公園の管理局のパトロールカーが通り過ぎましたが、
なにしろ余りに広すぎて、一人で歩くのはそれだけでも怖いくらいです。

駐車場の方向を目指して茂みの横を歩いていると、一斉に
ガサガサ、と何かが枯れ葉を踏んで移動する音が見えました。 



なんと、ワイルドターキーの群れです。



人間を警戒していて、わたしが一歩踏み込むとむこうは三歩、
という感じで、しかし決して慌てず焦らず移動して行きます。

群れには見るからに小さな子供などもいましたが、外側には
最も大きな体の鳥が立ち、威嚇のつもりなのかときどき
こうやって羽をばさばさっと広げてみせます。





そしてどんどんと木の茂みの奥に行ってしまいました。
こんなチャンスなのに、ちゃんとした写真が一枚も撮れなかったのは
彼らがこちらに先に気づいてしまったからです。



ボストンではつがいのワイルドターキーを都合3回見ましたが、
こんな群れ(おそらく20羽くらいはいた)を見るのは初めてです。



この日、帰りに前を走っていた車。

アメリカではどうも車のナンバープレートを
どちらか片方だけ登録のものにしていればいいらしく、
観光地の、たとえば


「EMPIRE STATE」

などという文字が自由の女神の絵と共に描かれたものなど
好みのものを使用しているのをときどき見ます。
そして、その登録も自分の好きな番号や文字列にすることができるようで、
この車のナンバーは

DNA SOUP

でした。
DNAスープ。
なんかシュールでいいなあ。

 





ウェルズリー大学の「ノバリケン」~東部アメリカの生き物

2014-08-01 | すずめ食堂

「あるくうた」でもお話ししたように、アメリカでは
地域の観光を兼ねて毎日あちらこちらを歩いています。

息子からかねてから

「学校に大きな池があってそこを皆走ったりしてるよ」

と聞いていたので、TOが来たとき、息子のキャンプが行われている
ウェルズリー大学の構内を
探検がてら歩いてみることにしました。



夏休みであるせいで構内には人影はありません。
1870年代にできたカレッジなので、構内の建物は
どれも歴史を感じるものばかり。
先日見学したTOの母校と違うところは、郊外にあるので
キャンパスそのものが広大な自然であることです。



広々とした緑地に通路がありますが、ランプのデザインもお洒落。
この同じデザインのランプが学校の外の道にも設置されています。



息子はこの奥の校舎でキャンプをしているはず。

週ごとに自分がメインでやりたいコースを決められるほか、
体験的なイベントも数多くあります。
息子はフェンシングや手品、音楽(ドラム)を選択していました。
手品は、ただネタを習うのではなく、心理学の授業もあるそうです。
「魔法」なんていうのも探せばありそうだなあ。



どうもこのタワーが学校のメインタワーというか時計台?
もしかしたら教会かもしれません。



階段を上がっていくと教会の内部に入っていけますが、
このときも緑のドアは開いていました。

「いつでも入っていって懺悔できそうだね」



残念ながらわたしたちには学内の建物について何の知識もありません。
いずれにせよ100年以上経っているものばかりで、
しかも今現在も現役で使い続けています。



ボストンは何処に行っても百合が咲いているのですが、
野生のものではなく、かつて植えた球根が増殖しているものが多いです。
ところでここに立っている杭ですが、



この文言、日本でも町のあちこちで見ますね。
これはどこの宗教団体のものなのでしょう?



ステンドグラスのように見えますが、材質がどうも薄い石のようです。

さらに歩いていくと、池のほとりに着きました。



グースが草をついばみに上陸してきています。
と、そのとき・・・。



変わった鳥が変わった泳ぎ方をしながらまっすぐ
岸に向かっています。
首を激しく前後にこぐように振り、ピントが合いません(笑)



岸に上がりました。
やはり激しく首を振っています。
なんだなんだ。



なにをそんなに急いで岸に上がる必要があるのだろう、
と二人で立ち止まってみていたら・・・



陸に上がっても激しく首を振りながら近づいてきます。

「こっち来たよ~!」
「なにこれこわい」



この鳥さんの威嚇のポーズなんですね。
しかし、こんな鳥を見るのは初めてです。
どの程度の攻撃力を持っているかは知りませんが、
とにかく我々を水上から見とがめ、わざわざ上陸して
追っ払おうとしているらしいことはわかりました。



わたしではなくTOに向かっていきます。
赤い靴ひもが目立ったからかもしれません。



突入直前に立ち止まってこちらを確認。
なんでやねん。



こちらをにらんでいるので初めて顔のアップが撮れました。
顔の部分が全部トサカ状です。
こわいよ君の顔こわいよ。

彼はそのままTOの靴に向かって直進し、
靴をつつきました。

「靴つつかれた~」
「痛かった?」
「全然」



顔は怖いけどあまり攻撃力はないとみた。
でもこんなのに向かって来られたら大抵の動物は怯えるよね。
子供なら泣いちゃうかも。

このあと彼はTOの靴に2度目の攻撃を加え、




鼻息も荒く引きあげて・・・・
と思ったら、今度はわたし?わたしなの?

「やだー」

脚を振り上げると



ふんっ!今日はこのくらいにしといたるわ!

とばかりに池に戻っていきます。
なんだったんだ・・・・。



通り過ぎるそのご尊顔をバッチリカメラに収めさせていただきました。
なんだこれ・・・。

家に帰ってからいろいろと調べたのですが、この鳥は
カモ科の鳥で、

ノバリケン(Cairina moschata)

という種類であることが分かりました。
ノバリケン・・・?
いったい日本語か外国語か、どちらなの?

英語では

Muscovy duck

といい、カモの種類であることがわかる名前ですが、
ノバリケンって、全くその方向性も分からない名前だなあ。

ノバリケンのノは「野」で、「野バリケン」、つまり
野生のバリケン。
家畜化されたのはただのバリケンというそうです。
変な語感だと思ったら南米の産で、日本には家禽用の「バリケン」が
輸入されたこともあるようなのですが(てことは食べられるんですね)
全く普及しませんでした。

ただ、このバリケンは飛べるので、逃げ出して全国に生息しているそうです。
首都圏ではつくば市の洞峰公園に、白いバリケンがいるようです。



散々威嚇して、気がすんだのか水に戻るノバリケンくん。
グースの群れを突っ切るときにグースにむかって

「何を見てんねんコラ」


とばかりに威嚇していきました。



この池の周辺は一切護岸工事の類いをしていないので、
水辺から岸まで段差なく上がって来られます。
水際は湿地のようになっていて、このような池の端を
わたしたち日本人はもはや見ることはありません。

ノバリケンくん、泳いでいってしまうのか?



なんか泳ぎながらこっちを見ているような・・・。



グースの群れごしにこちらを監視している模様。
威嚇したのに一向に立ち去らないのでムカついてる?



も ど っ て き た (笑)



「ちょっと兄さんすまんな」



「な、なんなのこの人相の悪い人」
「悪かったなあ生まれつきこんな顔なんや。
そこのいてんか。わしあそこの人間に一言いうたるさかい」 



ずんずんずんずんずんずんずんずん
(BGMジョーズのテーマ)



なんともう一度ガン付けに来たのでした。
世界の平和を守るために大変ですね。



近くに来てひとにらみして

「これ以上立っとったらしょうちせーへんでー」

と言い捨てていってしまいました。



「面白い鳥だったね」
「なんていう鳥だろう」

話しながら石造りの古い橋をわたり、ふと下を見下ろすと



お い か け て き て る (笑)

「すごい勢い」
「さすがに橋の上にはつつきに来れないよな」
「駆逐艦みたいだね」

 

そのまま泳いでいってしまいました。
ノバリケンは樹上生活をする鳥だそうです。
おそらくこの先に彼の愛の巣があるのでしょう。
基本的に一夫多妻の団体生活をする習性があるらしいのですが、
一羽で哨戒していたところをみると間違いなくオスだったようです。



湖にそって歩いていくことにしました。
立派な石柱をあしらった手すりがここにだけありますが、
ここは私有地、つまり誰かの「庭」だそうです。
土地の余っているアメリカ郊外の家は、庭に柵を設けず、
隣との境も曖昧でそのままフィールドにつながっていたりしますが、
この所有者は湖のほとりまでを所有地にしたのに、
ウェルズリーを訪れる人たちが湖を一周できるように
柵で仕切って通行止めにするようなことをせずオープンにしているのです。



その所有者のお宅はこのような豪邸。
ベッドルームが軽く10室はありそうです。

 

所有地内の樹木は全てこのように変なカットされています。



しばらく歩いていくと、前庭部分の木だけを切り、
自分の家から湖が眺められるようにした家発見。
それほどの豪邸ではありませんが、何しろ贅沢です。

そしてよく見ると・・



庭に鹿がいるようです。



向こうに見えるのはウェルズリー大学のボートハウス。
なんとここのボート部は、学校内に練習用の池をもっているのです。
ハーバード大学のボート部がチャールズリバーで練習しているのは
有名な話ですが、彼らはチャールズリバー沿いにボートハウスを持っています。



こめんのところどころに白い花が咲いているので何かと思ったら
蓮の花でした。

細い山道のようなところをさらに歩いていくと・・・



蛇が道を横切っていました。



「蛇って顔可愛いよね」
「目が可愛いね」

立ち止まって眺めていると、蛇は慌てて逃げ出しました。
手も脚もないのに、飛ぶようにどこかにいってしまいました。



湿地帯の上には桟橋のような通路が造られ、
ところどころになんのためなのかベンチまであります。

「尾瀬が貧相に見えるなあ」
「あそこほど人もいないしね」



ボートハウスのところまでくると、白鳥が三羽たむろしていました。



そして道を横切るウサギ。



とりあえず草むらに逃げます。



土の上で擬態してじっとしています。
写真を撮ったら手前の花にピントがあってしまいました。



もう一度。
この辺ならうさぎも美味しい草や実をたくさん食べられるでしょう。



元の位置に戻ってきました。
話しながら、時々写真を撮るために立ち止まったりして歩いたので
一周するのに約1時間ほどかかりましたが、
わたしのウォーキングとしてはちょうどいい感じです。

「気持ちよかったね」
「ここ、来年も歩こうね」

息子のサマーキャンプはもう今年でこのウェルズリーは終了なので、
来年からはまた別の学校になるわけですが、
この地域に来たら必ず一度は訪れたい場所がまた一つ増えました。



ところで、この建物の正面に聖者の像があるのですが、
何やら落書きが・・・



ピンクのペンキかチョークで、口紅を塗られてます。

アメリカにもこんなことする奴がいるんだなあ(呆)




 


猫の友情

2014-04-12 | すずめ食堂

わたしが日本を留守にし、餌の供給が滞っていた夏の間に、
「すずめ食堂」が近隣在住のクロネコに乗っ取られた、という話をしましたが、
その後も順調に猫の侵略は続き、テーブルの上にお米を乗せておいても
スズメは全く近寄らなくなってしまいました。

一度ベランダの手すりにこわごわとまって様子を見ていましたが、
やはり猫の気配があるのか、テーブルには近寄らず。

黒さんも(いつの間にか名前つけてるし)毎日来るわけではないのですが、
長いときには一日何時間もここで休み、毛繕いなどしてくつろいでいるので、
スズメどもはいなくなりスズメの代わりに閑古鳥が鳴いていました。

誰がうまいこと言えと。


寒くなってからはとんとお見えになりませんでしたが、この黒さん、
晩秋くらいまでは定期的に来てテーブルで寝ていたようです。
わたしが家に居るときもそのスケジュールを変えるではなく、
内側でわたしが作業をしていても全く平気。

一度、テーブルで寝ているときに煮干しを出してやると喜んで食べ、
少し頭をなでさせてくれました。




それはいつものように黒さんがお見えになっているまったりしたある午前中のこと、
タイマー作動によって掃除機ルンバが作動しました。
最近このルンバを、調整に出したところ、アップデートされて帰ってきました。
帰巣本能がアップしたらしく、帰れなくなってどこかでのたれ死に、
ということがあまりなくなったのはめでたいことなのですが、
なんだか前には言わなかったようなことをペラペラとしゃべるようになって、
かすかに

「しばらく会わなかった人がうざいキャラに変わっていた」

という感じがしないでもありません。

それはともかく、このルンバが黒さんの寝ているベランダ近くを掃除し始めてすぐ、



黒さん興味しんしん。



「ほおおおお~~」

って感じで熱心に眺めております。



前にやってきたときにはもちろんのこと、



去っていくルンバを、眼を丸くして見送っておりました。



因みに、先日TOがマンションの総会に出て、他の住人から聞いて来たのですが、

実はこのクロネコには「1号」と「2号」がいて、
野良猫なのだけど、近隣住民が可愛がってあっちこっちで餌をもらっており、
この辺の外猫状態なのだということがわかりました。
夏に撮った写真は雌でしたが、こちらは雄なのでもしかしたら別猫かもしれません。



その後、あの大雪の日に黒い毛に粉雪を乗せた黒さんがやってきたので、
つい哀れを感じ、(自分が怪我で弱っていたせいもあったかも)

煮干しをあたえ、それからというものちょくちょくおねだりに来ました。

わたしは怪我療養中で家にこもっていたこともあって黒さんが来るとき、
家にいる確率が以前とは段違いに増えたのでいつのまにかそうなったのですが、
ある日黒さん、友達を連れてきました。



これまた毛並みのよい大きな雄の雉子猫で、黒より若い感じです。



猫が同性の友達を連れて来て「餌を分け合おうとする」ということに
すっかり感激したわたしは、この雉子にも黒さんの顔を立てて?煮干しを振る舞ったところ、



二匹でやってきては我が家のベランダのテーブルでくつろいでいくようになりました。
雄同士なのに並んで寝転び、時折相手をなめ合ったりしています。
仲良きことは美しきかなと目を細めて見ていたら、先日、

黒さんの上にまたがり、首を噛もうとする雉子を目撃してしまいました。

君たち・・・・。






 


あの雪の日、すずめ食堂緊急開店した話。

2014-02-25 | すずめ食堂

しかし、こんなことになって皆様から頂くコメントに
ご本人あるいはまわりの方が骨折して、というものが大変多いのに驚きました。

かくいうわたしも、身近ではTOの仕事関係の知り合いである霊能編集者が、
娘さんの幼稚園の運動会で父兄参加の徒競走で見事脚を骨折し(多いそうですよ)
その体験談を今回TOに語ってくれたそうですが、わたしはまず、
人の未来に起こることを結構な確率で当てる能力を持っているこの人が、
どうして自分の事故を察知できなかったのかが不思議でなりませんでした。
何でも、自分に起こることは全く読めないのそうです。

そんな能力、たとえ持っていても何の得になるのかって感じですが。

それはともかく、退院して帰って来た日、猛烈に雪が降りました。

窓から外を眺めていると、雪空に鳥の影が。

「雪で食べるものがないのかもしれないね」

こんな日だからといって何も食べないわけにはいかず、餌を探しているのでしょう。
そこでふいに思いついて、すずめ食堂を緊急開店しました。
賞味期間切れのごまは全くくちばしを付けられぬまま上に雪がつもり、
ごまを食べるかどうか以前に全く隠れてしまっています。

(右側がごま)


まだ痛みの遺る左手でサッシを開け、お米を撒いてやりました。
すると、すずめだけでなくムクドリや百舌が代わりばんこにやってきて、
雪に足跡をつけては食べていきました。(冒頭写真)



カメラを左手で逆さまに構え(その方がシャッター押し易いので)ると、
さっと飛び退いて近くの木の枝に避退しますが、
とにかく彼らに取っては随分有り難かったようです。

雪がやんだら、後にはお礼の落とし物がたくさん・・・。

あまりの雪なのでしょっちゅう外を見ていると、そのうち、
時々遊びにくるクロネコが雪の中歩いて来て、お米をチェック。

別種のお客様来店です。
客種が変わったのでメニューもお米から煮干しに変え、

雪の中せっかく歩いて来たネコのためにも食堂を緊急オープンしてやりました。



黒い毛に白い粉雪を点々と乗せて、とっても寒そう・・。

このクロネコは同じマンションの住人によると、この地域に住む
二匹のクロネコきょうだいのうちの一匹で、この辺りの家々で可愛がられていて、
けっこうちゃんと餌を貰っているのだそうです。
そのせいか今までの観察によると避妊手術済みで、野良なのに人に慣れている様子です。
「黒1号」「黒2号」と名前がついているそうですが、わたしはいまだに見分けられません。

野良猫の寿命は平均2年、すずめは1年といいますが、
それも餌を探しながら苛酷な生活をしているからで、クロネコきょうだいや、
すずめ食堂に来る鳥たちはもう少し長生きするかもしれません。


 


NIKON1で撮るシリコンバレーの小鳥(カフェ駐屯部隊)

2014-02-05 | すずめ食堂

などというタイトルをつけると、まるでNIKON専属のカメラマンみたいですが、
もちろんこれは見てその通り、ニコン1で撮ったというだけの映像です。



ここシリコンバレーマウンテンビューにあるベイショアパークは、
何度かお伝えしているように自然保護区域なので、大きなカメラを持ち込んで
本格的に写真を撮っている人がたくさんいます。

わたしも、ここに来るときには必ずデジカメではなくこちらを携え、
あわよくばナイスショットを、と思うのですが、たとえば前回のペリカンも、
実際のところかなり遠くの被写体を狙うことになるので、どうしても
ナショナルジオグラフィックのような写真にはなりません。当たり前ですが。




こうなると欲が出て、「もっと倍率の高いレンズが欲しい・・・」
となり、人間の欲望のメカニズムを端的に見る気がしていたものですが、
最近ついにその欲望に負けてしまい、

空挺団降下始めのときに望遠レンズを買ってしまったのはいい思い出。


さて、ここにはこれも前回お話ししたヨットスクールのあるクラブハウスがあって、
カフェが併設されています。



レイクサイドカフェ。
ここは前年来てクロワッサンが美味しかったので感激し、
何度か訪れて野菜たっぷりのサラダとともに朝ごはんを楽しみました。

TOが休暇でやってきたときにここで食べるのを楽しみにしていて、
さっそく朝の散歩かたがた寄ってみたのですっが、どういうわけか、
サラダがメニューから姿を消し、卵とハムとか、そういう
「普通のアメリカ人の朝食」メニューに変わってしまっていました。

余談ですが、アメリカ人って、本当に「野菜だけ」を食べないんですよ。
日本のホテルの朝食バッフェでは当然のようにある生野菜のサラダ、
これがアメリカではめったに見られません。
さすがに夜になるとバッフェにはシーザーサラダみたいなのを並べますが、
朝はかたくなに野菜を食べようとしないのがアメリカ人。
かれらにとっては「フルーツジュース」が野菜がわりのようです。

ポテトフライ食べて「今日は野菜食べたから大丈夫」なんて言ってる人達ですから。

それで、ここのカフェでもメニューからなくしてしまったのではないかと。
かなりがっかりしましたが、クロワッサンとカフェオレという、
フランス式の朝ごはんで我慢することにしました。




うーん。クロワッサンの味が少し落ちたような・・・・。
いや、気のせい気のせい。
カフェオレもミルクの量が少なすぎて異様に苦いし・・・。
これも多分気のせい気のせい。

最近歳のせいか?濃いコーヒーが「しんどい」と感じるようになってしまって、
めったにコーヒーを飲まないのですが、これだけ苦いと問題外。
何口か飲んであとはギブアップしました。

 

とはいえ、色とりどりの花が咲き乱れる湖畔のカフェで、
水面に遊ぶ人々を眺めながらゆっくりと朝のひと時を過ごすのが
楽しい時間でなくてなんでしょうか。

爽やかな風に吹かれながらクロワッサンを味わっていると、



足元にいつものテリムクドリモドキが。

 

カフェの横の草地には、このようにむくどりもどきとグースが共存していて、
ケンカすることもなく平和に暮らしています。



まるで放牧場のようなグースの集団。

座り込んだまま餌をついばむ不精なグース。

一本足で立っていることもあるのですが、
このように片方を地面にたらすこともあるようです。
こっちを見て「何撮ってんのよ!」と文句言いたげなグース。



カフェ駐屯部隊の鳥たちのお目当ては、外のテーブルの客がこぼしたパンのかけら。
これは隣の一人で来ていた女性のテーブルで、じつはまだ座っています。
コーヒーカップがないのは彼女が今飲んでいるからで、
目の前に鳥がやってきても追い払わないため、だんだん調子によって
テーブルに大集合してきています。





隣のテーブルのマフィンの包み紙をつつく鳥。

むくどりもどきとは別の種類のカフェ駐屯部隊偵察兵。
下のテーブルに客が付くなり、伝令に走り、仲間が集まってきます。



ふと視線を感じるので横を見ると、じっと見られていました(笑)



テリムクドリモドキといつも一緒にいるため、勝手に「雌認定」している茶色い鳥。
いまだに種類が判明しません。



そばの椅子に座って物言いたげにひたむきな視線を投げかけられると、
日本に残してきた「すずめ食堂」のすずめどものことが思い出されました。

「いまごろどうしているのかな」
「もう忘れてるんじゃない?鳥だし」
「餌が無くなってもしばらくは探しに来てたんだろうねえ」
「ダメ押しで猫がテーブル占領したから、もう来ないと思うよ」

そんな話をしながらも、ついついかけらを下に落としてしまうわたしたち。


「鳥には絶対にエサをやらないでください」
と立札まであるというのに、期待されるとこういうことをしてしまうんですね。

ちゃんとした餌でもダメなのに、こんなバターたっぷりのクロワッサンのかけらや、
砂糖たっぷりのマフィンのくずをやるのはもっといけないことだと思うのですが・・・。




この鳥さんはしかも、片足が使えないようでした。
片足でしか立てないので、じっとテーブルの上で待機。

まさかこれ、糖尿病(鳥の)とかじゃないよね?

気のせいか、ここに常駐しているらしい鳥さんには「足腰の立たなさそうな」
つまり、生きている虫などをとらえる能力のなくなったものが多いような・・・。

我々としては鳥が糖尿病になるほど餌をやったわけではなく

量的にも彼らの期待に添えたとはとても思えないのですが、
ふとカフェの隅にある「食器置き場」に目をやると・・・
 

鳥その1。

鳥その2。



その1その2配置図。

下げられたお皿の一時置き場のごみを漁っているんですね。




人間が温情でパンくずをやらなくても、勝手にごみを漁っているのでした。

ところで、夏の間休業していたすずめ食堂ですが、帰って来て少ししてからふと思い立って、
お皿にお米を入れておきました。
驚くことにお米は一ヶ月以上手つかず(すずめだからくちばしつかず)で放置され、
雨風にさらされたので、仕方なく廃棄することになりました。


その後、例のネコが遊びに来たので煮干しをやったりしているうちに、
さらに危険ゾーン認定されてしまったようです。

すっかり諦めたまま、いつの間にか年が明けてしまいましたが、
先日ふと思い立って冷蔵庫の中の
賞味期限切れのごまをおいてみました。
優秀な偵察隊の斥候が気づくのは何日目か、今観察中です。

というか、すずめって、ごま、食べるんでしょうか。







 


NIKON1で撮ったシリコンバレーのリス

2013-10-07 | すずめ食堂

わたしがこのブログ上で熱意を込めて紹介するので、
読者の皆様的にはすっかりおなじみとなった(かもしれない)「カリフォルニアジリス」。
普通に「リス」と言われれば思い浮かべる縞々尻尾のあれとは全く違うので、
最初見たときはわたしもびっくりしましたが、二年目ともなるとすっかりおなじみ。

何度か散歩コースの「ディッシュトレイル」のリス模様をお伝えしましたが、
今日は「ベイショア・パーク」という、マウンテン・ビューのグーグルの近くにある
自然公園(ゴルフコース付き)のリスの写真をお送りします。

ここにはディッシュトレイルほどたくさんは生息していないようですが、
野生の動物がたくさんいて禁止区域がたくさんあるディッシュトレイルとは違い、
ほとんど人間が行き来するような場所であるため、ここにいる鳥たちとともに
リスも保護されているような状態。
そのせいか、他の地域のリスに比べておっとりしている気がします。

で、冒頭写真。

なんかいいでしょ?
後姿なんだけど、ぼーっとヨットを見ている風情が。



この時にはフォーカスの合わせ方の練習をしていました。
おなかの前で手を組んでいて、かわいい。



この時にやっていたのは、ここで行われるサマーキャンプ。
ヨットやディンギー、カヌーの乗り方を子供に教えてくれる夏だけの教室です。
こういう教室が身近にあって、気軽に参加できるんですからね。
何をするのにも「メンバーシップ」が必要で、月会費を払ったりしなければならない
日本では考えられません。



別の日に撮った同じスクールの写真。
この日は一人乗りヨットの講習があるようでした。



5歳から15歳まで受け付けています。
ここに住んでいたら一週間くらいは息子を行かせてみたい。



さて。(このリス再登場)



このあたりのフィールドには、このようにグースが我が物顔に生息しているのですが、



時々撒かれた餌を巡ってリスと衝突があるようです。
といっても、リスは反撃しませんから、グースが追いかけまわしてくちばしでつつきます。
このリスは、右のグースにしつこく追い回されて這う這うの体で逃げていきました。

このグースにはボストンで写真を撮っていたら「シュー」という音を出して威嚇されたことがあります。 
ここのグースはそれほどではありませんが、結構気の強い鳥みたいですね。



冒頭写真とは別の日に同じ場所で水面を眺めていたリス。
もしかしたら同じリスかもしれません。



お祈りしているんじゃありません。何か食べてます。



穴から出て(ジリスは地中に穴を掘って住む)、じーっとしているのを
後ろから撮っていると、必ずしばらくしてから
「はっ!」と振り返ります。 

場所柄安心しきってているのかもしれません。
ほかの場所ではおそらくこんなことをやっていたらあっという間に
鷲か鳶のおやつになってしまうところです。

非常に隣接している場所でありながら、地勢によって全く性質が違う。
人間にとっても同じようなことが言えますね。

「どこに生まれたかでその生涯は決まる」

自分が日本人だから思うのかもしれませんが、日本に生まれてきただけで、
世界では「勝ち組」ではないかという気がします。
あくまでも「平均値」の話ですが。



というのは全く関係ない話ですが、



警戒心も全く見せず足元で平気でご飯を食べているリスがいました。



右目の瞼に切れ込みが見えますが、おそらくケンカでやられたのでしょう。
よく見ると右の耳の先もありません。
何度か目撃しましたが、リスのケンカはすさまじく、くんずほぐれつしながら
鋭い爪や、齧歯類のなんでも噛み砕く歯で相手を容赦なく攻撃しますからね。

ついでに、右手(前足?)をご覧ください。
なんと

小指を立てています。

グラスやカラオケのマイクを持つときに小指を立てるのは
「その筋」の方とか、気取っている人が多いという印象がありますが。

知り合いの女性歌手が、小指を立ててマイクを持っていましたが、
「マイクの持ち方にこだわる」歌手ってが結構いるらしいんですね。
一度、親指と小指の上にマイクを乗せてほかの三本で上から抑える、
という、非常に変わった持ち方をしている人がいて、訳を聴いたら、
「オリジナリティを出そうと思って」

・・・・・いや、そんなことにオリジナリティ要らないと思うけど。


話を戻して、このリスの場合、右まぶたをざっくりやられるほどの大立ち回りをした時に、
前足もやられてしまい、腱が切れてしまった可能性が高いですね。

ちなみに、人間の小指は、 隣り合った指を伸ばさないと伸ばしにくい「総指伸筋」だけでなく、
単独で動かすことのできる「小指伸筋」があるため、中・薬指に比べ独自で伸ばしやすいのです。
つまりこれらが、グラスなどをもつ際に小指が立てやすい理由です。

ピアニストはどの指も独立して動かす鍛錬を小さい時からしていますから、
何の苦も無く全部の指を一本ずつ出せますけどね。(自慢)




少し警戒しているような視線。



と思ったら、単に体勢を変えただけでした。
きみ、根性座ってるよ。



お食事中失礼しました。



 


NIKON1で撮ったシリコンバレーの鳥たち

2013-09-27 | すずめ食堂

シリコンバレーのマウンテンビュー、ここにはグーグル本社があるところですが、
「バーズ・サンクチュアリ」(鳥たちの聖域)のある、自然保護区域があります。

ここに散歩に行き、水路に向かってカメラを構えていると、
比較的遠くではあるのですが、ペリカン軍団が、離着陸をします。

あたらしくカメラをNIKON1にして、おりしも練習真っ最中のわたし、
ここであたかも航空祭で離着陸する飛行機を狙うように、鳥にシャッターを切る練習。


今日はこの時に撮った写真を淡々と貼っていきます。
会心の出来、というのはありませんが、去年のデジカメよりは少しましかな。



ペリカンは基本水上艇なので、あたかもUS-2のように、水上にしか降り立つことをしません。
しかし、翼が意外なくらい大きく、一瞬で軽々と飛び立ちます。
いつも、離水するときにはどうやっているのだろうと不思議なくらいです。





カモメと違って脚は収納しないようです。
というか、これはもうじき着水なので水かきを出しているんですね。

 

後ろで羽つくろいしているのもペリカンですが、
飛ぶとき以外は内側にある黒い羽毛は見えません。
着物の裏地みたいなもので、普段は隠していると。
なかなか粋なセンスですね。




この画面だけ5種類の鳥が写っているのが確認されます。
観ていると、微妙に縄張りはあるものの、多種間でケンカになるようなことは全くないようです。
基本水鳥は穏やかなんでしょうかね。

 

離水した瞬間。
羽をはばたかせると、このようにコの字に羽が曲がるんですね。



なぜか、道路工事の時に使うコーンが落ちています。
ここでは彼らは基本羽づくろいしかしていません。
魚はここにはあまりいないらしく、おなかがすいたら水路を飛び立って、
もっと水のたくさんある場所で魚を取って食べ、終わったらまた帰ってきます。

面白いのは、必ず離着水の方向が同じであること。
左手から侵入し、右手から離水する、というのは暗黙の了解で決まっているようです。



一羽がかえってきて着水しようとしています。
一番先に水かきで降り立つんですね。



水面に対してできるだけストッパーがかかる角度に水かきを調整しています。

 

着水。
このペリカンは比較的静かに着水していますが、

 

派手に斜めから着水するペリカンもいます。
ペリカンとはいえ性格出るのかもしれませんね。 

 

一羽が飛び立つと、つられるのか、何羽かがお付き合いで一緒に飛んでいきます。
結構団体行動をする鳥みたいですね。
みんなで餌場に行って、一緒に仲良く帰って来ているようでした。



滑走路?の左端からは時々左に向かって飛んでいく「へそ曲がり」もいます。







バードウォッチングをしている人がいました。



去年ここで買った「ローカルバード早見表」をどこかにやってしまって、
これらの種類を特定することができません。
顔つきから、鵜の種類ではないかと思われます(適当)。
しかし、喫水値の高い鳥だなあ。



 

一羽だけで所在無げに歩いていた鴨。
仲間とはぐれてしまったのでしょうか。
カメラを向けると大慌てで向きを変え、水に入ってしまいました。

 

去年もここにいたダイサギ発見。
はっきりと婚姻色を持っています。



水の中を歩きやすい仕様の脚ですね。

 

こうやって一日魚を探して歩いています。



ちょっとこちらを見ていますが、まったくあわてる様子はありません。
人間にはあまり警戒をしていない感じでした。



たくさんのシギ。
この日こんなにたくさんいたのに、次に行ったら一羽もいませんでした。
何を基準にここに来るのでしょうか。



こういう、便利なのかそうでないのかわからない形状のくちばしをしています。
魚は捕まえにくそうですが・・・・。





これは、レンズの遠近を切り替える実験(笑)をしていました。
すると、足元で動くものがあります。



二羽の小鳥さんたちがいちゃいちゃ?していました。
結構長い間こんなことをしていたので写真を撮っていたら・・・

 

ふと視線に気づき、



な、何見てんだよ!向こう行けよっ!///

(ほんとーにそう言っているようだった)

と睨まれてしまいました。
お邪魔しました。

 

 

 


なごむリス、戦うリス、転がるリス

2013-08-23 | すずめ食堂

リスの聖地であるところディッシュ・トレイルには一週間に二回のペース訪れ、
時間のあるときには1時間半かけて一周しましたが、ほとんど毎回、
ニコン1を肩から下げていきました。

地面で草の実を食べているくらいのリスはもう珍しくもなんともないので、
リス以外の動物が現れないかと期待してのことですが、
今年は不思議なくらい何にも遭遇することはありませんでした。

去年はジャックラビット、モグラ、野兎など盛りだくさんに現れたのですが。

それでもあたりを視力2・0の鋭い目で見まわしながら何か異変がないか、
あたかもゴシップ週刊誌のカメラマンがネタを探すように、
特にケンカなどやっていないかを期待して歩くうち、

主になごむリスの写真が大量に撮れましたので、淡々と貼ります。















遠くにいたのでシルエットだけになってしまいましたが、
針金に立って懸垂のようにつかまっています。







各区画に一匹ずつ。
テリトリーでも決まっているかのように等間隔に並んでいます。

 








夏枯れの植物の多いこの地域では緑のものは貴重です。
大きく口をあけてビタミン補給。



このリスは、目の前で「砂浴び」を始めました。
リスは体の虫を取るためか、時々地面(必ず砂の上)を転がります。







気持ちよさそう・・・・・。



目をつぶって寝ているリス。



かわいくない(笑)







トレイルから見える山並み。
この山を越えると、太平洋沿いの町ですが、いつもこの部分には
まるでお菓子にかかったクリームのようにそこだけ霧が溜まっているのです。



ところでその後一回だけですが、遠くでケンカをしているのに遭遇しました。



まず小手調べから。









相手の動きを冷静に見極めている。(多分)



決定的瞬間。
手前のリスの左わき腹にキックが食い込む。

「ちぇすとお!」

どごおおぉぉぉっ!

「ぐえっ!」



ニコン1の機能であれば、もしスピードシャッターモードにしておけば
このケンカの様子も鮮明に撮れたはずなのですが、いかんせんその時は
焦点を重視した設定にしていました。

このケンカをちゃんと取れなかったことに反省し、その後は何を撮っても
必ず6000分の1くらいのシャッタースピードに設定を戻して歩いたのですが、
残念なことにこれ以降一度もそのような状態に遭遇することがありませんでした。



岩の斜面に体をもたせ掛けて憩うリス。
サイズがちょうどで、「お気に入りの岩」なのかもしれません。





午前中は日差しがそう強くないので、リスたちは一通りおなかがくちくなると
こうやって日向ぼっこを始めます。
わたしが歩きだす9時には、早朝からエサ探しをしていたリスたちは
たいてい食事を終えてしまっていて、あまり活動的ではないのです。

昼間の激烈な太陽のもとではリスたちは日蔭か穴の中に隠れてしまうようです。



日向ぼっこするときは必ずこのように太陽に向かってじっと立ちます。
おなかを日光浴させるのが目的かもしれません。
太陽に背を向けて立っているリスは見たことがありませんでした。





片手でワイヤをつかみ、片手をひっかけて、
この姿勢でなぜくつろげるのかという感じですが、
こういった場所でなごむのにはわけがあって、
広場にいると上空から狙ってくる猛禽類も、こういうところから
獲物をさらっていくことはまずできないのをリスたちは知っているようです。

ところで、夏の間このカリフォルニア・ジリスはオスだけが夏眠するので、
ここにうろうろしているのは皆雌である可能性がある、と
前エントリで書いたのですが、少なくともこの写真を見る限り違うような気がする(笑)



両手でつかんでいて、いまから懸垂でも始めるかのよう。



木の部分にいると保護色となって上空から見つかりにくいのを
知っているのかもしれません。



リスは7~8年生きるのですが、きっとこのリスはまだ子供でしょう。
手に緑の植物を持って食べています。



そうかと思えば(笑)

この、顔に傷のある「スカー・フェイス」の貫録のあるリスは、
アスファルトの日蔭が冷たくて気持ちがいいのか、
このように寝転んでいましたが、私が近くでカメラを向けても
ぎりぎりまでこの恰好のまま、眼で警戒するだけ。
少し逃げるふりをしましたが、わたしが通り過ぎると元通りのスタイルで
何事もなかったようにくつろいでいました。

リスも年季が入ってくるとこれだけ厚かましくなります。

胸に手を当ててわたしもいろいろと反省しようっと。



穴から出てきたところを見つけて撮りました。







じっと太陽の方を見つめて動かないリス。





立つときは何かにつかまった方が楽みたいですね。



何度もお見せしているスタンフォードのフーバータワー。




またここに訪れる日まで、
リスたちにもしばしのお別れです。




 


海軍リス戦隊(西部方面軍)は女性軍かもしれないという話

2013-08-04 | すずめ食堂

おまたせしました。

きっと、ここ西海岸のリス画像を首を長くして待ってくださっていた
去年以来の読者の方も何人かはいるのではないかと勝手に決めつけ、
大量にリスフォルダーからの写真を放出いたします。

スズメ観察のために作ったタグ「すずめ食堂」は、
広く「動物観察」のジャンルとして使うことにしました。


去年と今年の違いは、カメラが少しバージョンアップ(デジカメからニコン1)したことで、
細部がなかなかうまく捉えられている写真もそこそこ撮れました。

それから、肩に斜め掛けしてシャッターチャンスのときはするりとカメラを構えられる
超便利もののカメラ用ベルトを購入したので、ウォーキングのときの撮影が快適です。



鰯雲ができるというのは上空には冷たい空気があるということですね。

リス撮影ポイントは、スタンフォードの人々のウォーキングスポットである
「ディッシュ・トレイル」。



トレイルというのはウォーキングやジョギングのできる舗道をいいますが、この「ディッシュ」、
今年になって気付いたのですが、



このコース山頂にある巨大な物体。
これも今年になって知ったのですが、これはく天文台なのだそうです。
これを「お皿」=ディッシュ、と称していることも今年になって気づきました。



ボストンのリスは「トウブハイイロリス」といって。樹上性ですが、ここのは「ジリス」。
地面に穴を掘ってモグラのように巣をつくります。

ハイイロリスには無い、白の水玉模様があるのが特徴です。



人がしょっちゅう通るので、彼らも慣れっこになっていますが、
写真を撮るために立ち止まり、注目すると、やはり逃げてしまいます。



しかしいざとなるとじっとしていた方が見つかりにくいと思うのか、
こちらが見ていると、じっと固まって様子をうかがうリスもいます。




この子は平気でご飯を食べていた豪傑さん。
ちなみに冒頭写真の大アップを撮らせてくれたのもこのリスです。

ボストンのトウブハイイロリスより、かわいいとおもうんですよね。



参考画像。これがボストンのトウブハイイロリス。

ちなみに、いままでボストンではこのタイプしか見たことが無い、と書いたことがあるのですが、



ボストンの最終日、いつもとは違うアッシュランドの州立公園に行ったら、
いつもの公園とはそう離れているわけではないのに、
ここには「トウブシマリス」がいました。
動きがハイイロリスより早くてなかなか写真が撮れなかったのですが、
この子はわたしにロックオンされたとたんぴたりと静止して息を殺していました。

シマリスがペットになるのは、リス類のなかでは順応力が比較的高いからで、
ジリスと樹上性リスの間の行動形態を取るのも順応力のなせるわざなのだとか。




木陰でうとうとしていた「絵になるリス」。
ときどきこのようになごんでいるリスを見ますが、じつに哲学的な表情をしています。



ここはできるだけ自然のままにしてあり、トレイル以外のところには決して踏み込んではいけない、
という規則があります。


これもアンテナですが、天然の木をそのまま使って電柱にしています。



両手を使って食べるのは、右と左で別の動きができないからなんですね。



お兄ちゃんまって~。



まるで置物。
どちらもカメラを向けたら固まってしまいました。



左の大きなリスはずっとこの「お祈りポーズ」のまま、眼だけこちらを覗っていました。
「なむ~見つかりませんように」





写真を撮ってみるとこちらを見ていた、というリス多数。
ところでリスってどうしてリスっていうか知ってます?
漢字で栗鼠と書くのですが、これ「リツ・ソ」ですよね。ちゃんと読むと。

これが「りっそ」→「りそ」→「りす」と変化していったのだそうです。



カリフォルニアジリスというのが正式名ですが、大きなものは50センチにもなります。
寿命は6年から8年と、小動物にしては長生きです。



ジリスの種類はほとんどが冬眠をするそうです。
このあたりも一応冬はそれらしく寒くなりますので、その間穴の中で寝ているのだと思っていたのですが、
実は衝撃の事実が・・・・!

続きはコマーシャルの後で・・・じゃなくて巻末に。



なかなか凛々しい。
このリス、リスとはいえなかなか闘争的な部分もあります。



立たされている小学生みたいな神妙な表情に思わず微笑んでしまいますが、
このリスは穴に戻ろうとしたときにわたしに見つかってしまい、
そのままの姿勢で固まっているのです。



地面にはこんな「リス穴」がいたるところに開いています。
リスの天敵は猛禽類とガラガラヘビですが、最も恐ろしいのがガラガラヘビで、
この穴の中に潜り込んでリスが飛び込んでくるのを待っているのだそうです。

不意を襲われてはリスもやられるしかないですが、バッタリ出会ってしまったら、
リス、何をすると思います?

何とリスは、尻尾の温度を5℃くらい上昇させて振り回すのです。
すると、ガラガラヘビは怖がったり、逃げてしまったりするのです。



これはなぜかというと、ガラガラヘビは目と鼻の間に左右一対の熱を感じるピットという器官を持っていて、
その働きで暗闇の中でも体温を持った鳥類や哺乳類を捕らえて食べることができるのですが、
このピット器官に高い熱を感知すると、とたんに食べる気がなくなるからだと言われています。

つまり、「食べても熱くてお腹壊すよ!」という警告、あるいは混乱させてしまう作戦なのだとか。





向こうに見えているのは、スタンフォード大学の「フーバータワー」です。



物凄く遠くに鳥が見えたので撮ってみたら、フクロウのようなそうでないような。



残念ながらこれ以上はっきりした写真は撮れませんでした。
何しろ肉眼では「白い点」くらいの感じでしたから・・・。



と思ったら目と鼻の先に山鳩が来ました。
真っ黒な目が実に愛らしい顔立ちの鳥。



全然怖がりません。



リスと鳥は基本喧嘩をしません。
こんなにちかくにいてもお互い全く干渉せず。



トレイルを一周すると1時間と少しかかります。
おしゃべりしながら歩くとあっという間なので、二人でウォーキングしている人が多い。
通りすがりに話を少し小耳にはさむと、大抵が人のうわさ話。

日本と同じですね。



こんなかわいい顔をして、ガラガラヘビを撃退するだけでなく、
晩年にはヘビの毒に対して免疫まで持つようになるそうです。
なぜ晩年にそうなるのかはわかりません。





ときどきこんな感じで柵の上にじっとしているリスがいます。





尻尾の大きさなど、実に個人(個リス)差があります。
このリスは体の割に尻尾が小さい。
ガラガラヘビと出会ったときちゃんと脅かすことができるのでしょうか。



このリスは喧嘩で耳をかじられていますね。





去年もこんな写真を撮りましたが、よく木の柵の下段でこうやって足としっぽを垂らしています。





この子も耳が切れています。
名誉の負傷ですか。



 

道を横切るときは基本全力疾走。
ニコン1のスピードシャッターで撮るとこの通り。



絵になる光景がそこここに。



月見草の種類でしょうか。



トレイル沿いに豪邸が何軒かあります。
最初に見たとき、なんて羨ましい、と思ったものです。
確かに環境はいいとは思いますが、



実はこの公園こんなものもいるという・・・。
犬や猫を飼っていたら、外には出せませんね。
ふと庭を見たら、コヨーテがいたとか、怖すぎる。



頬杖をついているように見えますね。



ところで、去年リスの喧嘩をカメラに納めたのですが、
今年も今のところ一度だけ、かなり遠く(50メートルくらい)でやっているのを撮りました。

遠くなので画質が荒いのが残念ですが・・・。







どうもリスたちはしょっちゅう喧嘩をしているようで、耳が桜の形をしたリスが
やたらたくさんいました。
可愛く見えて結構気性が荒いんですね。





珍しく片手使用。



仲良く餌を食べていましたが、くっつき過ぎると一触即発で喧嘩になってしまうようです。
こんなに広いんだし、喧嘩になるくらいならもう少し離れて餌を探せばいいのに。




ところで、今回カリフォルニアジリスについてショックなことを知ってしまいました。
このリス、冬眠する種類なのですが、なんと雄に限って

夏場冬眠じゃなくて夏眠する

というのです。
なぜ夏に寝る?

もしこの話が本当なら、これらのリスたち、もちろん去年のリス戦隊の皆さんは

皆メスだった

ということになってしまいます。
去年の喧嘩も、今年のこの喧嘩も、オスの縄張り争いとかではなく、

リスのキャットファイト(女性同士のけんかのこと)

であったということになってしまいます。
夏場はこの辺は「干ばつだから」という理由なのだそうですが、




本当かしら。


すずめ食堂、乗っ取られる

2013-07-21 | すずめ食堂

ベランダにお米を置いてやってくるすずめを写真に撮る
究極の隙間企画、「すずめ食堂」。

渡米前にはすずめたちもすっかりその気になって、
一日に一合のペースで喰いつくし、さらには無くなってからも
偵察隊がなんどもおとずれるので、こちらもすっかりそのペースにはまり

「あ、今日はまだ出してませんでしたね。ごめんなさい」

といそいそ台所にお米を取りに行くというありさま。
しかし、6月21日に出国して以来、補給は途絶え、
今までさんざん楽をして銀シャリを貪ってきたスズメどもは
仕方なく元の自給自足の生活に戻っているのであろうと、
こちらの頭の灰色なアメリカスズメを見るたびに思いを馳せていました。

そんなある日、日本で留守宅を守る(といっても出張が多くてあまりいないらしいけど)
TOが、写真を送ってきました。

「すずめ食堂はどうなってるかな」

そう思ったTOがカーテンを開けると、そこには・・・




ど~~~ん。

すずめ食堂が乗っ取られている。
このうちに住んでもう10年。
このガーデンテーブルとチェアはサンフランシスコから持って帰ってきたものですが、
今までこのように使用されているのを見たことがありません。

TOいわく

「高床式住居みたいなものだから涼しいんじゃない?」

TOはこの後の動画も送ってきたのですが(暇?)
テーブルの上で大きく伸びをして今度は椅子の上に移動し、
そこでさんざん毛づくろいをしたのち、そこでお休みになりました。
実に猫の生活というのは気楽そうで羨ましいです。

それはいいけど、たとえ留守の間TOがお米を追加したところで
お客が帰ってくることは当分なさそうですね。

ところでこの黒ネコ、お腹を見ると避妊手術の痕があります。
ということはどこかの飼い猫なのでしょう。



これもTOがうちの近所を歩いていたときに「猫集会」を見つけて
写真を撮ろうとしたら、一匹が立ち去ってしまった瞬間。

どうもこのネコがスズメ食堂占拠犯人のようです。