ラジオ文芸「雪明かり」

2012年05月19日 | 健康・病気
今日は、楽しみな土曜日です(といっても、午後から出勤でした)。
8時5分からNHKラジオでラジオ文芸をやります。
今日はたまたま8時前に目が覚めました。
昨夜、九想話を書いていて寝たのが4時頃だった。
久しぶりに日本酒を飲みまして、ちょっぴり頭痛がひどかった。

トイレに行こうかななんて考えていたらラジオ文芸が始まってしまった。
今日は、去年の2011年9月3日放送のアンコールで「雪明かり」という藤沢周平の短編小説だった。
私は、「やったァ!!」とセンベイ布団の中で小躍りした。
だって藤沢周平なんですよ。
ありがたいです。

じつは、先週もラジオ文芸は聴いていたのです。
宮沢賢治の「なめとこ山の熊」と「やまなし」だった。
私は、眠たくて朗読を聴きながらときどき寝てしまった。
ほとんど内容が理解出来なかった。
情けないですね。

やはり藤沢周平は素晴らしい。
絶対裏切られないです。
最初に、雪の中で義妹と出会うところがいい。
情景描写が素晴らしい。
ああいうのを読むと、私が小説を書くなんてちゃんちゃら可笑しくて穴があったら入りたいです。

貧しい下級武士の家に生まれた菊四郎は、口減らしのために養子に出されて、
養家でも肩身の狭い思いをさせられている。
雪の降る日、菊四郎は義理の妹・由乃と偶然再会する。
父親が再婚して、由乃は義母の連れ子だった。
父親は、由乃を長男の嫁にしようと計画していたが、その長男が菊四郎が養子に出た後死んでしまった。
嫁に行った家で由乃は理不尽に扱われていた。
病気になっても医者にも診させてもらいない。
そこから菊四郎が救い出す。
由乃は、町の料亭で働くようになり、菊四郎がそこに酒を飲みに行く。
そのことを養子に入った家の義母に嫌味をいわれる。
由乃が、そこを辞めて江戸に行ってしまった。
しかし、なぜか由乃は江戸でのところがきを菊四郎に置いていった。
菊四郎は、恵まれた己の身分や許婚など全てを捨てて、江戸へ“跳ぼう”と決心する。
その後、2人はどうなったのだろう?

しかし、原作もいいが、朗読した石澤典夫アナウンサーが素晴らしい。
たった40分ほどの朗読だったが、
私は素晴らしい映画館の指定席で、良く出来た映画を楽しんだような気分だった。
現実は、会社の寮の万年床の中ですけどね。
コメント (4)
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