かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

掌を返すように・・・

2009年02月18日 23時14分28秒 | 一般
国家試験の終了により、本棚や机の上に積んである多くの本は役目を終えた。これは、大切に扱われてきた物から場所ふさぎへの急激な転落を意味する。まっさきに整理の対象になるわけである。GMほどではないが、こちらでもリストラが始まるとも言える。冗談ではない。
そして、国家試験を理由にほっぽらかしてきた各種の雑誌を読むことも、読みたかった本を読むことも、全部が選択肢になる。5択どころの騒ぎではない。
まずは、講座のDVDを送り返すところから始めた。場所ふさぎもいいところで、厄介払いをしたかったのでちょうどよかった。本棚の整理にはなかなか手をつけがたい。なにしろ重い上にかさばるので、力と忍耐と気力と決断が要求される。そしてそのうちの一つも今は持ち合わせていない。できるはずがない。
かといって、何もしないで過ごしていると、最後の長期休みを無駄に使ってしまう。もったいない。

おじさんとご対面

2009年02月17日 21時28分43秒 | 一般
この「おじさん」、誰だかわかる人にはわかるはず。
今日は夕方から座談会があって、同級生を1人誘って出席してきた。座談会の内容はというと、もちろん昨日までの3日間にわたる熾烈な戦いの軌跡についてである。先方の出席者は誰なのかと思っていたらなんとあの人が出てきたというわけである。
驚いたことに弁当付きであった。これはもらっていた案内には記載されていなかったことなので、ちょっとした驚きと喜びであった。
最初は全般的な感想から始まり、問題の雰囲気や出題傾向といったところに話が及んだ。それは前座であって、メインはこの後の答が割れた問題であった。これまでに集めた解答のデータから、答の割れている問題をピックアップしてあれこれと話をするのである。これがおそらく解答速報のもとになるのだろうと思う。ただし、答がはっきりと出ない問題も多々見られたため、どれを正答とするかはいまだにわからないものも多い。これから1週間ほどかけて検討するのであろう。
3時間ほどの予定だったが、2時間半ほどで終了となった。もちろん、対価はあるわけで悪くないアルバイトであった。
これで国対委員としての仕事は全て終了。ようやく終わった。

疲労困憊~第103回医師国家試験3日目

2009年02月16日 23時10分20秒 | 国家試験
とうとう国家試験も最終日を迎えた。天気は3日間を通してまずまずで、気温は今日の行きまではコートが不要なくらいだった。だが、ストレス下に置かれるが故の疲労はじわじわと効いてきており、それに平日の混雑が拍車をかけた。そのうえ、問題数の配分は1日目153問、2日目160問、3日目197問となっており、結構な負担なのである。最初の集合時刻と解散時刻が同じであるから、当然休み時間がそのしわ寄せを食うわけで、先になればなるほど大変になる仕組みである。
システム上の愚痴はさておき、昨日の狂ったようなセットとはうってかわって今日のH問題は「これこそ必修」というような素直な問題が多かった。各論から始まった昨日と一昨日とは異なり、今日は総論から始まるのでちょっと勝手が違ったがこれまた素直なものが多かった。最後のI問題は最大のセットで、時間帯としてもかなりきつかったが、ここまでくれば気力勝負。140分の長丁場も何とかしのいだ。
帰ってきてから放心状態になり、凄まじい疲れが襲ってきた。少し回復したのでこうしてキーボードを叩いているわけである。
今回の国家試験は3日目に帳尻合わせがあったが、全体としてかなりハードな部類だったのではないかと思う。ガイドライン順に出題された前回とは異なり、再びランダムというのか、ヤマがはりにくい出題であった。もともとそんなことは想定せずに何が出てきてもいいと思っていたので問題はなかったが、小器用におかしなことを考えるとかえって足をすくわれたのではないかと思う。また、面白いことに医学史の問題は出題されなかった。懸案の新形式問題であるが、計算問題は全肺気量の計算と補正カルシウム値の計算だけで、英語の問題は各ブロックで1問ずつあったがさほど大したものではなかった。「すべて選べ」は結局出題されず、今となっては新出題形式模試は何だったのかという気がしなくもない。
なお、コートを着ていかなかったことの意味は今日の帰りに身をもって知ることができた。

中日~第103回医師国家試験2日目

2009年02月15日 21時09分52秒 | 国家試験
「ちゅうにち」ではなく「なかび」と読んでいただきたい。今日が中日で明日が千秋楽なのでえらくせわしないようだが、こんな日々が長く続く方がかえって辛いことに疑いの余地はない。
今日は日曜日なので、電車も特に混むことはなくスムーズな移動だった。
教室も席も昨日いた場所なのでもはや迷うこともない。行動が飲み込めると緊張の度合いも多少違ってくるというものである。
さて、今日の山場はというとおそらく最後のF問題ではないかと思う。いわゆる「問答もの」なのだが、臨床問題というのがまず危険信号。必修だけは一般と臨床の比重が全く違うので臨床問題を解く際にはどうしても慎重にいかなくてはいけないのである。他にも子宮外妊娠とおぼしき問題もあった。何人かで話をしたのだが、必修にして答が割れてしまったものもあり、採点除外になってくれることを期待したくなった。あとで帰ってから検討してみたが、とりあえず後者のほうは自分の間違いで決着が付いた。が、残りについては今ひとつ釈然としない。
D問題とE問題についてはつまらないミスもいくつかしたが、まずまずのところではないかと思う。
これで三分の二が終わり、残すところあと一日。疲労が陰に陽にたまってきているように思える。しかも明日が一番問題数も多い。だから最後の力を振り絞って頑張らなくては。そうすれば、きっと帰るときにフラフラになったとしても戦い抜いた満足感を抱えて帰ることができるだろう。そして、きっと扉も開かれるだろう。

すべりだし~第103回医師国家試験1日目

2009年02月14日 21時06分06秒 | 国家試験
今日2月14日は世間的にはバレンタインデーであるが、全国のごく限られた集団にしてみれば重要な意味を持つ3日間の始まりである。配布された要領には「第1日目」とあるのだが、この表現がどうにも気に入らないので「第」を取り除かせてもらった。でなければ「目」を取り除きたい。
さて、先だって確認したルートに従って電車に乗り、そして歩いた。朝のうちは雨がぱらついていたが、ほどなくしてあがったためいい天気になった。そして暑くなった。医学生といえどよりどりみどりというのか、バラエティ豊かな集団である。
指定された教室は地下の扇形をした緩やかな階段教室で大学の教室といった風情だった。試験監督は全部で5ないし6人といったところだったろうか。用意された進行手順を読みあげているあたりはセンター試験と似ているような気がした。
マークシートは2種類あり、列によって違う種類のものを配布するという手の込みようで、さらには机に上にあるものにまでチェックが入る徹底ぶりであった。さすがはお上だけのことはある。
今回の時間割は幸いにして前回と全く同じものでありそのため模試とも完全対応しているわけであるが、模試をやっているときはどのブロックも半分の時間で解き終わっているため、どのブロックも2周ずつ解くことにした。それで答に迷うようならそれ以上考えずにあきらめるというのが基本的な戦略である。満点を取る必要はさらさらないので、それよりも取れるところを取りこぼす方がよっぽど怖い。
懸案の新出題形式については、6択以上のものと計算問題が出てきた。どちらもそんなに大したことはなかったので、問題ない。「すべて選べ」は幸いにして出てこなかったが、なぜか「3つ選べ」が出現した。これは要するに2つ選ぶのと何も変わらないので見かけが変わっただけのことだが。
私見だが、A問題は比較的マイルドでB問題はかなりスパイシーだった。舌がしびれそうだ。C問題は肝を冷やされるようなものがちらほらとあった。必修の魔力だろうか。
明日もこの調子で行ければ何よりであろう。

きれいな夜景

2009年02月13日 20時06分58秒 | 一般
今日は前日講座に行ってきた。膜ではなく梃子のほうである。何もなければ行かなかっただろうが、自分で応募を募った手前参加しないのは無責任だと思い、自分の名前も申込に入れておいた。もちろん受講料は払っている。
場所がいいところで高層ビルの結構高いところであり、窓からの眺めが素晴らしかった。その部屋で別の場所から送られてくる映像(生中継)を見るのだが、1コマ1時間半を矢継ぎ早の説明で使い切るというのが3回繰り返された。もっと早くしてくれたらもっと早く終わってよかったのだが、それはまあいいとしよう。
そんなわけで少なからぬ時間を窓から外を眺めることで過ごした。そういうこともあろうかと窓側に座っておいたのが幸いした。最初は明るかったが、だんだん暗くなってきて、最後には完全に暗くなりいい景色であった。それがこの講座の一番の印象である。
テキストはよくまとまっている。これならここから完全に的を外した出題は難しいだろう。鉛筆も削り終わり、それを読み返すのがこれからの作業となるだろうか。

笑いで軟らかく

2009年02月12日 14時42分51秒 | 一般
のっけからで申し訳ないが、微妙に体に変調をきたしているようだ。何もないはずだが胃から戻ってこようとする何かがいるらしい。出てくるのは空気だけである。緊張のせいだろうか。はたまた風邪だろうか。
こんな時期に風邪というのはいただけないが、幸い今日は暖かい。そういうわけで、ありがたく家の中に引きこもらせてもらっている。今のところ特に悪寒もなければ、熱もない。なので、そんなに問題ではないようだが、今日はどのみちゆっくりと過ごすつもりだったので、予定通りに過ごすだけだ。
空腹感はあるのだが、ちょっと心配なので昼は抜いて様子を見ている。たぶんこのまま夜まで行けば何事もなく元に戻るだろう。そういうときはついつい不安になって悪循環になるので、軽く笑って緊張をほぐすのがいい。何もないところで笑うのはさすがに憚られるので、本でも映像でもいい。笑えるものを読んだり見たりすればいいのだ。
どうせ何もないので、ちょうどいいネタができた。こういうところは貪欲に行かなくてはいけない。

あら探し

2009年02月11日 15時55分05秒 | 一般
ここしばらくの主題はズバリ「穴埋め」。つまり、間違えたところを調べて間違えないようにする作業のことである。言い方を変えれば、自分で落ちた落とし穴を埋めるという作業でもある。ことこの段階に至っては、新しいものに手を出さずに歩いてきた道を整備する方がずっと時間の使い方としては意義がある。
ということらしいのだが、たとえば6年前の大学受験の直前は何をしていたかといわれると、実はあまり思い出せない。そこまで条件反射を求められる試験でもなく、何も新しいことなどはなかったと思うのだが、必死になって勉強していた記憶もなく、迫り来るXデーを前に何をしていたのだろうか。今と違ってその頃の記録は残念ながらないので、自分のことながら記憶しか頼るものはない。はて、何をしていたのだろうか・・・

お散歩

2009年02月10日 15時56分24秒 | 一般
昨日試験場がわかったので、今日は時間を合わせて道の確認と下見に行ってきた。平日で電車が混んでいるかと思ったが、やや早めだったこともあってそこまで混んでいなかった。最終日が月曜日なのでこれはありがたい。
駅から出て、あとは一本道。太い道路なので駅を出て最初の方向さえ間違えなければ問題なくつけるような場所であった。頭が他のことを考えているような状況下ではこのくらい単純なほうがいいものだ。散歩というほどの距離でもなかったが、その後はそのまま家に引き返すだけだったので、特に何も変わったことはなかった。
ただ、試験場になっている大学は今日が入試だったようで、正門付近はえらくごったがえしていた。一人暮らしのススメというようなパンフレットを配っている一団があったが、私には渡そうとはしなかった。手ぶらだったので違うと判断されたと思いたいところだ。

受験票拝領

2009年02月09日 15時53分16秒 | 一般
久々に大学に行った。ついぞクラスメートと話すこともなかったのだが、話を少しくらいはすることができた。
さて、お上から事務処理されて来た受験票(複写を重ねた一番下の紙)がようやく今日になって配布された。受験番号もようやく判明し、自動的に試験場も決定された。注意事項を見るとこれがかなり事細かに書かれている。バカ丁寧といってもいいくらいである。地図だけはちょっと物足りなく感じたので、自分で印刷して用意することにした。
これでようやく試験場の下見にも行ける。本来ならば曜日を合わせて行ってみたかったのだが、曜日を合わせると試験当日になってしまうので、明日あたり行ってみることにしよう。
他には卒業式の話と保険の話。いよいよ社会に放り出される日も近くなってきたということのようだ。