かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

疲労困憊~第103回医師国家試験3日目

2009年02月16日 23時10分20秒 | 国家試験
とうとう国家試験も最終日を迎えた。天気は3日間を通してまずまずで、気温は今日の行きまではコートが不要なくらいだった。だが、ストレス下に置かれるが故の疲労はじわじわと効いてきており、それに平日の混雑が拍車をかけた。そのうえ、問題数の配分は1日目153問、2日目160問、3日目197問となっており、結構な負担なのである。最初の集合時刻と解散時刻が同じであるから、当然休み時間がそのしわ寄せを食うわけで、先になればなるほど大変になる仕組みである。
システム上の愚痴はさておき、昨日の狂ったようなセットとはうってかわって今日のH問題は「これこそ必修」というような素直な問題が多かった。各論から始まった昨日と一昨日とは異なり、今日は総論から始まるのでちょっと勝手が違ったがこれまた素直なものが多かった。最後のI問題は最大のセットで、時間帯としてもかなりきつかったが、ここまでくれば気力勝負。140分の長丁場も何とかしのいだ。
帰ってきてから放心状態になり、凄まじい疲れが襲ってきた。少し回復したのでこうしてキーボードを叩いているわけである。
今回の国家試験は3日目に帳尻合わせがあったが、全体としてかなりハードな部類だったのではないかと思う。ガイドライン順に出題された前回とは異なり、再びランダムというのか、ヤマがはりにくい出題であった。もともとそんなことは想定せずに何が出てきてもいいと思っていたので問題はなかったが、小器用におかしなことを考えるとかえって足をすくわれたのではないかと思う。また、面白いことに医学史の問題は出題されなかった。懸案の新形式問題であるが、計算問題は全肺気量の計算と補正カルシウム値の計算だけで、英語の問題は各ブロックで1問ずつあったがさほど大したものではなかった。「すべて選べ」は結局出題されず、今となっては新出題形式模試は何だったのかという気がしなくもない。
なお、コートを着ていかなかったことの意味は今日の帰りに身をもって知ることができた。