かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

石段に挑む

2009年03月17日 22時05分52秒 | 一般
昨日は温泉でゆっくりし、疲れを癒してから山にある金刀比羅宮に挑んだ。幸い、宿の駐車場に車を置かせてもらえたので心おきなく歩いていくことができた。有名な石段はなんと本宮まで785段、奥社まで1368段もあるということで、いい運動になる反面、運動不足の身には若干こたえる数字である。参道の途中には土産物の店だけでなく木彫りの店もあって、かつては昭和天皇も見えたらしい。
本宮にはほどなくして着いたのだが、奥社までは一苦労だった。ただ、眺めはその苦労に見合うすばらしさであった。次に訪れる機会があったとしたら、そのときはここまで登ってこられるだろうか。
下りの途中で表書院に寄った。表書院の障壁画はなかなかよかった。奥の部屋には未完成のものがあり、さらにはパステルが枠にもはみ出していたりとなかなか面白かった。また、旧金毘羅大芝居にも立ち寄った。意外とこぢんまりとした小屋で中までは入らなかったが、歴史を感じた。
坂道の上り下りで足腰もだいぶ疲れたところで、車に乗って琴平を後にした。次の行き先は道後だが、途中で釜揚げうどんを食べた。シンプルだが、こういうのが一番うまいものだ。するするっと入ってしまった。
高速道路で愛媛県に入り、松山から道後に向かった。道後温泉駅で宿の人に迎えに来てもらって、車をまず駐車場に入れた。そのあと、道後温泉駅から路面電車に乗って坂の上の雲ミュージアムと愚陀仏庵に行った。「坂の上の雲」はあまりきちんと読んでいないので価値は半減してしまったかもしれないが、それでも結構面白かった。さらにはデザインも奇抜で見た目も面白かった。愚陀仏庵は松山時代の夏目漱石の下宿で、一時期は正岡子規とも住んだ家である。外見だけで中にあがることはできないが、建物を見ているとかつて漱石が暮らしていた様が何となく浮かんでくるようである。
道後温泉に戻る際に「坊っちゃん列車」に乗った。運賃はやや高いがなんとも情緒あふれる車両。切符は車内でも買えるが、あらかじめ持っている方が先に乗れることがわかった。
宿は小さなもので暖かい雰囲気だった。食事は美味しく、道後の地ビールもよかった。
一休みしてから、道後温泉本館に行った。一番高い「霊の湯三階」にしたら個室の休憩室にお茶と団子、それに浴衣と皇族専用の浴室の案内が付いてくる。この個室は漱石も使ったということで、その部屋の一つが坊っちゃんの間になっている。浴室は霊の湯はやや小さい。歴史を感じさせるいい温泉である。
宿に帰ってから宿の浴室にも行った。湯自体は道後温泉のものなので同じだが、場所が違うと全然違うから不思議なものである。