国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

鶴見駅中距離電車停車運動の急展開が示すもの

2016年05月21日 | 日本国内
鶴見駅中距離電車停車等推進期成会が、2016年3月24日にJR東日本本社=東京都渋谷区を訪れ、整備中の神奈川東部方面線「相鉄・JR直通線」の鶴見駅停車などを盛り込んだ要望書を提出した。乗り入れ先のJR貨物との協議を行っていることを明らかにするなどJR東日本は前向きの姿勢を示したという。 上記の過去記事でも触れたが、相鉄・JR直通線は10両編成の短い相鉄の車両(グリーン車無し)を15両編成でグリーン車のある横須賀線・湘南新宿ラインにラッシュ時も含めて乗り入れさせる計画となっている。相鉄が乗り入れるとラッシュ時には輸送力が減少することになる。これは無茶な話で利用者の強い反対が予想される。また、鶴見駅中距離電車停車等推進期成会は横須賀線や東海道線の中距離電車の停車は要請しておらず、本数の少ない相鉄・JR直通線だけを要請していることも奇妙である。これらの謎の理由は、上記記事でも書いたとおり、相鉄・JR直通線は東海道貨物支線に直通させ、湘南新宿ラインには入れない計画と思われる。東海道貨物支線の先を15両の電車が走る東北高崎線・常磐線に直通させるか、それとも10両編成までの中央線や筑波エキスプレスに直通させるのかが気になる所だ。 沖合展開後の羽田空港では新整備場が確保され、旧整備場付近で建物の取り壊しが進んでいる。ここはかなり広大な敷地が確保可能であるが利用目的は未定である。そしてここには地上をモノレールが、地下を東海道貨物支線が走行している。建物を取り壊した跡地を開削してJRの駅とモノレール乗り換え施設を建設することは容易だろう。 今急にこの計画が進んでいるのは、在日米軍撤退に伴って米軍の活動を妨害する為に放置されてきた首都圏の交通網が、もはや米軍を妨害する必要がなくなりつつあることを示している様に思われる。 . . . 本文を読む
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