喜光寺の境内に並んだ蓮の鉢をひと通り見終えると、夏の日差しに火照った体から汗が噴き出しています。
そこで、日陰を求めて本堂の北側にある弁天堂の池に向いました。
池の中には睡蓮がいくつか顔を出していて、大きな本堂の影になっている池の周囲は、目を休めるにはちょうどいい場所。
水面に浮かんだ白い睡蓮を見つけ、しばらく観察していると、睡蓮がポコポコと揺れています。
水中の鯉がいたずらをしているらしく、睡蓮の花びらには小さな水滴がいくつも乗っています。
それがいかにも涼しげで、涼を求めてやってきた僕にとってはうれしい景色。
池に響き渡るウシガエルの野太い泣き声だけはやや誤算でした。