長崎、唐人屋敷跡(とうじんやしきあと)。寛永の時代、海外との交流の場といえば
出島が有名ですが、このエリア、唐人屋敷も海外の文化や経済の交流が盛んな場所でした。
当時、中国からの貿易は全て長崎に集約されており、来航した唐人が市内で密貿易など
をさせないよう、この地域に居住させられていたのです。
中国で古くから豊作の神様として祀られてきた神様、土神。その神様のためのお社が
この土神堂。午後から降り出した雨の中、福建通りを過ぎ、唐人屋敷通りへ。長い坂を
上っていくと、やがて土神堂の前までたどり着きました。
お堂の中へと入ろうとした時、門の前には先客が。雨宿りしていたこちらの猫です。
見れば体はずぶ濡れ。この時はやや風が吹いてたので、雨を避けるための大きめの
屋根が必要だったのでしょう。目の前を通る人間の往来など気にもくれずに、
ただじっと一点を見つめているのでした。
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>>> まち、あち、こち。