滋賀県大津、琵琶湖に注ぐ瀬田川のほとりにある石山寺は、紫式部ゆかりのお寺。
平安時代、新作の物語の着想を得るため、紫式部が石山寺に籠って執筆に励んだと
いうエピソードが伝わる古刹です。そしてまた、境内に植えた約千本の紅葉の
美しさが有名なお寺でもあります。
石山寺に訪れたのは11月の半ば。境内の紅葉は見頃を迎えているとの紅葉情報。
朝一番の開門時間に間に合うように出かけて行きました。石山寺駅から徒歩10分。
ようやく東大門へ到着すると、門の向こうにまっすぐ伸びる参道の両脇に立ち並ぶ
紅葉が、朝日を受けて美しく輝いています。
山門を過ぎ、長い石段を上った先に見えてくるのが、この景色。石山寺ならではの、
雄大な自然と真紅の紅葉のコラボレーション。この雄々しい岩は、石灰岩と花崗岩が
混ざり合い変質したもので硅灰石と呼ばれるもの。険しい自然の表情と鮮やかな
ヤマモミジの色彩。そして繊細な日本建築が織り成すこの景色は、実に絶妙な
バランスで掛け合わされた和の美の競演でした。
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