江ノ島を頂上まで歩こうと決め、江ノ島エスカーを横目にいくつもの神社をお参りすると、3番目あたりでしょうか、奥津宮にたどり着きます。
息も上がりがちになる状態でお参りに向かうと、拝殿の真上に亀の絵を見ることができます。
八方睨みの亀。
酒井抱一の原画を復元した天井画で、なるほど確かにその瞳は、眺める場所を変えても常にこちらの視線を捉え続けます。
龍ではよく見るこの手の画も、亀が主題というのは珍しい。
しかも普段はあまり見ることのない、真正面からのアングル。
これはなかなか印象に残る構図と題材です。