小京都の趣き深い浅野川の畔に立ち並ぶ茶屋街、主計町(かずえまち)。
川沿いの町屋の角を曲がり、一本奥の道へ足を向けた時の事。
とある町屋の台所、紅殻格子の窓から透かしほおずきが顔をのぞかせてたのです。
昔祖母から、ほおずきの実の中を取り去って、風船のように膨らませた実を口の中で潰して音を立てる遊びを教わったことを思い出しました。
当時祖母からはこうした透かしほおずきの作り方を教わったことはありませんでしたが、こんな小粋な飾り付けを見ていると、日本の風景をさりげなく彩る小さな脇役として、ほおずきが昔から愛されていたことに、改めて気が付きました。
古都 金沢。
素敵な城下町です。