先週土曜日4月8日はお釈迦様の誕生日。日本の寺院ではこの日を”仏生会
(ぶっしょうえ)”と呼んで、その誕生を祝います。しかし、キリストの誕生日は一大
イベントになるのに、人口の80%以上が仏教徒である日本人がお釈迦様の誕生日を
知らないというのも変な話。(私も知りませんでした…)
奈良 興福寺では毎年この日、南円堂の前に小さなお堂をこしらえて仏生会を
行います。様々な花で飾られた花御堂の中心に、大きな金色のお皿を据えて、その
真ん中に釈迦誕生仏を安置します。お皿には甘茶を並々と入れ、その甘茶を皆で
お釈迦様に注ぐというのがお祝いのかたち。
興福寺に到着したのは10時過ぎ。すでにお寺の法要は終わり、花御堂の前では
お釈迦様に甘茶をかけるための行列ができていました。私も列の最後尾に並び
甘茶かけを体験。右から左から、沢山の人達が小さな柄杓で甘茶をかけてゆきます。
私も柄杓を一本拝借。お釈迦様の頭の上からしっかりと甘茶を注いで差し上げました。
そしてこの後、後方のテントで皆に甘茶を振舞っていたので、一杯いただきました。
この甘茶、舌の奥にじわーっと甘みと風味をもたらす、実にありがたい味でした。
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>>> 花鳥風月、奈良の色。