雪に覆われたこの日、京都 源光庵の本堂から見える風景は、やはりいつもとは違いました。
源光庵といえば、本堂に並ぶ丸窓と四角い窓。
こちらの丸窓は「悟りの窓」と呼ばれ、禅の書画のひとつに「円相(えんそう)」があるように、円には“宇宙”や“悟り”、“真理”という意味が込められているそうです。
確かに円や球はひとつの完全体。
その半径のどこを切っても同一の長さです。
事実、水滴から惑星まで、理想の環境に置かれたら、その形は球に収まります。
半径140cmの円から眺める小宇宙は、心洗われるような美しい白い世界に変わっていました。