海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

問い続ける旅

2007-02-18 | 日記
平和、愛、人種差別等のテーマに正面から挑み、都内中心に幅広くライブ活動を繰り広げているバンド「FUNKIST」。
このバンドの存在を知ったのは乙武洋匡さんのHPでした。

「FUNKIST」は2001年に染谷西郷(VO)と宮田たいじ(G)を中心に結成されたバンド。
現在インディーズでCDも発売されています。

2月7日から2月17日まで間、乙武さんのHPで「FUNKISTができるまで」というタイトルの文章が掲載されていました。
これは日本人と南アフリカ人との間に生まれたvocalの染谷西郷が書き綴った自分史でありバンドの歴史です。

とてもとても心に迫る彼の、彼らの軌跡。
その中で特に私が印象に残ったお話を紹介させていただきます。

染谷さんが、翌年の夏にバンドを結成することを友人と約束し、旅立ったヨーロッパでの出来事―。
彼は日本を出る前に唯一申し込んでいたというツアー、ポーランドでの平和学習ツアーに参加します。
そしてそれは、しっかりと学ぶために日本人ガイドをお願いしていました。
中谷さんといわれるこのガイドさんは、アウシュビッツのガイドだったのです。

初めて知ったのですが、ポーランドでアウシュビッツのガイドをやるには超難関の国家資格を取得しなければならないのだそうです。
そして、あまりに難しい試験のため世界中にこの資格取得者は3人しかいません。

一人はポーランド人、一人はドイツ人、そして日本人である中谷さん。

中谷さんはこのツアーの最初で一つの問いを投げかけます。
「世界が戦争がなくなるために、あなたは何ができますか?
あなたが何をしたならば、世界は平和になりますか?」
ツアー中いつもそれを考え、最終日に答えを聞かせてくださいと。

学生時代に友人たちと観光で訪れたポーランドで、たまたまアウシュビッツに行き衝撃を受けた中谷さん。
「誰かが伝えていかなきゃマズイ!!」と思い、翌日友人たちに「俺、日本に帰んない!!」と伝え現在に至っているといいます。

最終日、中谷さんは皆に問いの答えを聞きました。
それでも、答えと呼べるものは出てこず…。

中谷さんは話します。
「僕ね、思うんですよ。もしかしたら、答えなんてないんじゃないかって。
でもね、世界のみんなが『世界から戦争がなくなるためには何をしたらいいんだろう?』って考えた日。
世界から戦争は消えるんじゃないかと思うんです。

だから、あなたにも≪世界から戦争がなくなるためには?≫の旅。
これからも続けてほしいんです。」


染谷さんはこのガイドさんとの出会いが、音楽感を大きく変えたと綴っています。
彼の書く詩はとてもとても心に響きます。
愛に満ちているんですよね。

ガイドとバンド、表現の形は違いますが大きな大きな愛を持っている彼ら。
彼らの存在を知り得たことに感謝です。

私も「問いを考え続ける旅」を続けていきたいと思っています。


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世界の平和を願うなら、まずは、自分の心から。

愛も平和も、大声で叫ぶようなものじゃない。
静かに淡々と、広がり、つながっていくもの。

LOVE&PEACE.
        『イツモ。イツマデモ。』高橋歩(A-Works)
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さかな、さかな、さかな~♪ イカナゴ編

2007-02-17 | さかな、さかな、さかな~♪


瀬戸内に春を告げる魚、イカナゴ。
今年もイカナゴ漁が始まりました。

イカナゴは面白い魚で、水温が15~18℃以上になると砂の中に潜り夏眠します。
水温が下がる秋に起き出し活動を始めるのです。
晩秋から冬にかけて生まれた稚魚を「新子」と呼び、2月から4月頃まで獲れる体長3cm前後のものが美味。
瀬戸内ではこの新子を“くぎ煮”にする家庭が多いですね。



イカナゴ、新子をボイルしたものが釜揚げ
そして新子釜揚げを乾燥させたものがかなぎちりめんです。
(シラス干しやちりめんじゃこの親は鰯(イワシ)です。)
写真は新子の釜揚げです。

【料理方】

 くぎ煮
 かき揚げ
 酢の物  
 サラダ
 吸い物
 醤油であっさりと煮る
 釜揚げにポン酢をかけて
 柳川風に
 
   
【栄養価】
 EPA … 血流をよくする
 DHA … 頭の働き促進
       コレステロールの低下、血圧を下げる

* 生の新子をお買い求めになる際には、透明なものをお選びください。
  時間が経つにつれ白っぽくなります。




そして今日の私の食べ方―。
ニンニクオイルで新子釜揚げを炒め、ちょっぴりの醤油で味付け。
一味唐辛子も少々。

これ“おつまみ”にもなります。
私の場合はふりかけ風にご飯の上にのせて頂きました。
食べすぎに注意・・・、です。

幸喜雛

2007-02-14 | 季節を感じて・節句
倉敷散策のあと、出かけた岡山。
「あのキットなら岡山県観光物産センターにあるよ」と美奈子さんから教えてもらっていたからでした。

シンフォニービルの中にある岡山県観光物産センター。
岡山を代表するものが数多く揃っています。

私が探していたのは、
「ちょっと飾ってみませんか 備中高梁で生まれた幸喜雛」
という手作りのお雛さまキット。
販売元は日本屈指の雛人形メーカーで「喜峯」の名で知られている、日本貿易産業株式会社さん。
このキット「本物のお雛様に使用している高級素材を使用」されているそうです。

いろんな模様があって、どれにしようかな~と楽しく選び購入。
早速作ってみました。



時間が結構かかりましたが、随分楽しいひとときでした。
完成品を和箪笥の上に飾っていたら、朝起きてみるとどこかに移動されていました。
移動させるのはいつも父。

やはり―。
玄関に飾ってありました。

そして、今日会社から帰ってみると半月のお盆の上に飾り直してありました。
母が若い頃作った木目込みの立ち雛まで出していました。
相変わらずマメです。(というか徹底)
そして明らかに私よりもセンスがいい・・・。
奇麗に飾ってくれてどうもありがとう。

プレゼント用に今日もう一つ作ってみたら。
コツが分かったからか、仕上がりが良くなりました。
物作りって楽しいですね~。

倉敷散策

2007-02-11 | 倉敷ってどんなところ?
連休。
朝から何をしようかとワクワクしていた今日、まずは倉敷の美観地区に出かけしました。

連休ということもあり、駐車場を探すのが一苦労。
やはり美観地区は大勢の観光客のみなさんで賑わっておりました。
2月10日から始まったばかりの「倉敷雛めぐり」は好評のよう。
(「倉敷雛めぐりの詳細は倉敷観光コンベンションビューローのHPをご覧下さい)
町を彩る可愛らしい雅なお雛さまの姿を写真に収めている光景を何度も見かけました。
私も一枚パチリ!



このお雛さま、何と全て折り紙なんです。
あまりの見事な出来栄えに、思わず目が釘付けになってしまいました。

そしてお雛さまと共に素敵だったのが、町中に飾られたお花。



桃や菜の花、チューリップ、雪柳、椿、… 等々
竹で作られた花筒や壷に生けられた花たちが優しく迎えてくれました。
町を歩いていると、とっても幸せな気分になりました。
機会があれば、倉敷雛めぐりにお越しくださいね!
3月11日までやっています。

そういえば「婦人画報」最新刊に倉敷市児島の野崎家のお雛さまが紹介されていました。
こちらも機会があれば是非ご覧になってくださいませ。

さて。
実は私、雛めぐりが目的だったわけではありません。
二つの理由から美観地区散策をしたのです。

まずは一つ目。
三宅商店に「摘み立て苺パフェ」を食べに行く!
三宅商店さんおHPで見たパフェがあまりにも美味しそうだったから、食べたくなったんですよね。
で、食べたのがコレ↓。



とろとろの牛スジと大根を煮込んだ冬カレー(玄米)。
スープと浅漬け付き。

あまりにも周りで召し上がっていた方々が美味しそうに食べていらっしゃったものだから―。
気付けば、注文を聞きに来てくれたお姉さんに「カレー」と言ってしまっていました…。
普段は少々辛口のカレーを好む私ですが、今日の甘めのこのカレーは美味しかった!!
ごちそうさまでした~。パフェはまたの機会に。

そして二つ目の目的。
それは、友人への贈り物を選ぶこと。
これは既に何にするか決めていたんです。
木鯨舎さんが販売している金赤ガラスのグラス。

 

美観地区に行く度にこの金赤ガラスを眺めに行くくらい素敵な色のガラス。
眺めているだけで幸せな気持ちになります。
この奇麗な深い赤色、金を混ぜて出すのだそうです。
写真は以前兄からプレゼントされたコップ。
友人にはショットグラスを選びました。
使ってくれると嬉しいですね。

それにしてもよく歩いたなぁ。
久々にゆ~っくりと出かけられて楽しい一日となりました。
さて明日は何をしようかな。



一本の電話から

2007-02-08 | 日記
定時が過ぎ静かになった事務所に、一本の電話のベルが鳴り響きました。
出てみると―。

穏やかな男性の声で「今度見学をさせて頂きたいのですが」と言われます。
「何時ごろにお越しですか?」とお聞きすると「9時過ぎに」というお返事。

我が社で開催している朝市の見学をされたいとのことでした。
話の流れからしてお近くの方ではないご様子。
「どちらからお越しですか?」とお尋ねしたところ、県外からでした。
旅行の際に立ち寄ってくださるとのこと。
とてもありがたいお話しです。

それにしてもどちらでお知りになったのだろう???
参考のためにお伺いさせていただきました。

すると、「インターネットで」とのお答えが。
HPは作っていないのですが、ある場所には広告が載っています。
きっとそれをご覧になられたのでしょう。
改めてネットの繋がる力を感じました。
思わず、朝市ブログでも立ち上げようかしら?と思った出来事でした。

遠方から、近場から、いろいろな方面からお越しくださるお客様方―。
どうぞ気をつけてお越しくださいね!
どうもありがとうございます。

またもや驚きの展開

2007-02-07 | 日記
会社から帰ってみると、
母から「手紙が届いてるよ~」の一言。

誰からだろう?と思い、封書を裏返してみると―。

えっ???
一瞬何が何やら分からず…。
急いで封を開けてみました。

数日前、山陽新聞夕刊の読者投稿の欄に見覚えのある名前発見した私。
その方と知り合いである友人・美奈子さんに確認のメールを入れ、同一人物であることが判明。
その記事を美奈子さんに郵送していました。

何と今日届いたお手紙は―。
その記事を書いた方からだったのです。
美奈子さんが連絡を取られていたようなのですが、驚きました~。

積極的にいろいろな活動をされているその方は、森貞さん。
以前一度だけお会いしたことがありました。
もう3~4年前になるでしょうか?
美奈子さんともに、森貞さんが活動している会が主催する津軽三味線を聴きに行ったのです。

手紙の中で、私が好みそうな催しの案内をご紹介くださっていました。
児島児童館で行われる「音楽だいすき、童謡っていいな」と題した音楽の集いと、
倉敷のライフパークで行われる「ボランティア活動を通して見た国~ネパール」という講演会。
講演会の講師は、森貞さんご本人です。

ネパール。
ヒマラヤの山々の写真やクライマー達の本が好きな私にとっては、ネパールやチベットは憧れの地。
加えて、私の友人の旦那様がネパールの方。
この国には特別な親しみを感じているのです。
(彼手作りのネパールカレーとチャイをご馳走になったことがあるのですが、とってもとっても美味しかった!)

講演会だけでも参加させて頂きたいなぁ。
が、どちらも土曜日のお昼で仕事中…。
う~~~、行きたいけれど断念しなくっちゃいけないかなぁ

それにしても、森貞さんは素晴らしい行動力の持ち主。
そして対応が早い!!
この行動力とまめさ、見習いたいものです。

伝えてくださった美奈子さん、どうもありがとう。感謝です。
そしてお手紙を書いてくださった森貞さん、本当に本当にありがとうございました。
変わらぬその姿勢に元気を頂きました。感謝です。

ちなみに森貞さんはこの度、市民文学賞の随筆部門で優秀賞を受賞されたそうです。
受賞おめでとうございます。
近々、新聞でも発表されるとか。
よ~く紙面を読んでおかなくっちゃ!!

サプライズ!

2007-02-05 | 日記
たまに行くお店の可愛らしい女性店員さん二人からサプライズプレゼントを頂きました。
突然のことでビックリするやら感激するやら―。
早速その場で包みを開けさせて頂き、思わず歓声を上げてしまいました。




マドンナの本と宇野千代さんの桜模様の風呂敷を2枚。
嬉しい~!!

マドンナ本は読むと元気になれるそうです。
選んで下さった方が大好きな本なんですって。
自分の好きなものをプレゼントして下さるのって嬉しいですよね。

そして風呂敷。
二人で「どの色、どの模様がいいかな~」と似合いそうなものを選んでくださったそうです。
二人のそのお気持ちに感謝ですね。
どうもありがとう~。
是非是非、活用させていただきます。

そして家に帰ると―。
こんな包みが机の上に。



中身は、ジャジャ~ン!



こちらも突然のプレゼント。
クリームパイです。
美味しかった~。

今日は周りの方々からハッピーな気持ちをたくさん頂いた日でした。
どうもありがとうございます!

「さくらさくよ。2007」

2007-02-03 | 日記


受験生応援フリーペーパー「さくらさくよ。2007」の存在をご存知でしょうか?

ノート型のこのフリーペーパー。
表紙には咲き誇る“さくら”の写真と、
「 受験生と受験生を応援するすべてのひとへ。
きっと元気になれるメッセージ集 」
という言葉がそえられています。

私がこのフリーペーパーを知ったのは、石川直樹くんが応援メッセージを寄せていたから。
実は彼の生き方のファンなんですよ。

コンビニなどで手に入るようだったのですが、近所の大手コンビニには置かれていなくて…。
地方では手に入らないのかなぁと思っていた「さくらさくよ。2007」。
東京に住む美奈子さんに、図々しくも「見かけたら貰ってきてね」とお願いしていました。

美奈子さんから「どこのコンビニにありそう?」と問い合わせがあった昨日。
なんと偶然立ち寄ったスーパーに置いてあるではありませんか!
早速2冊頂いて帰りました。
1冊は受験生のお得意様の娘さんにプレゼント!

美奈子さん、お手数をおかけしました。どうもありがとう。


今も頑張っている全国の受験生のみなさん、みなさんの願いが叶えられますように。
心より応援しています。

節分

2007-02-03 | 季節を感じて・節句


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 節分はもともとは、立春・立夏・立秋・立冬の四季の分かれ目を意味した言葉であったが、特に立春の前日だけを呼ぶようになった。
これは二月の節分が年の始めの前日、つまり一年の境であることと、気候が冬から春に移る時節であることから、特別な意味を持って考えられたからである。

  『現代こよみ読み解き事典』 岡田芳朗・阿久根末忠 編著(柏書房)
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今日は節分ですね。
先ほど私は豆まきを終えたところです。

前述の本によると、豆まきの風習は中国から伝わったもので、毎年の大晦日に疫鬼を追い払うために行われていたそうです。
大晦日に行われたのは、大晦日を一年の締めくくりと考え、立春を正月と考えていたからだと推測しています。
豆まきの後、自分の年の数だけ豆を食べるのは、昔、豆まきが年取りの行事であった名残だとか―。

また、柊の枝にイワシの頭を刺したものを家の入り口に差しておく風習もありますね。
イワシの臭いと柊のトゲを嫌がるからだそうです。

それにしても。
恵方巻きはいつからこんなにポピュラーになったのでしょう?
私は職業柄、売りもしますし、お得意先から買いもします。



本日も方々から恵方巻きが集まりました。
その年の恵方に向かって丸かじりをすると良いと言われていますが、なかなか全部は食べ切れませんね…。
少しだけ頂きました。
 


写真の巻寿司に使われている海苔はご祈念してくださっているそうです。

「 恵方巻き
  この巻き寿司は一年の無病息災を願う為、
  海苔は高松稲荷にてご祈念をしていただきました。
  今年の恵方は北北西でございます 」

と、包みに丁寧に書かれてありました。
ちょっとした心遣いですね。感謝。

  

そして、写真はイワシの頭のアップと塩イワシを焼いたもの。
塩イワシがとっても美味でした。
ごちそうさま~。

明日は立春。
暦のうえでは春とはいっても、まだまだ寒さ本番といった感じの二月。
(実際、奈良のお水取りの頃までは寒いですよね。)
でも、陽が沈むのは日に日に遅くなっています。
少しずつ少しずつ、確実に春がやってきています。

昨日、お客様から「事務所に生けてね」と白梅と水仙を頂きました。
「節分が来るから」という言葉を添えて。

季節の移り変わりを感じる心。
忘れないでいたいと思います。

アミ

2007-02-02 | さかな、さかな、さかな~♪
ここ数日風が強く時化ていて、漁獲量も少ない日々が続いています。
それでも海に頑張って出る漁師さん達はスゴイです。
感謝ですね。



さて。
このところ「アミ」がよく入荷します。
新鮮なものは生で食べると美味!
獲れたては透明できれいなんですよ~。



今回はポン酢をかけて食べました!



そしてたくさんあったので、山椒をすこし入れて佃煮風に甘めに炊いてみました。
大根と炊いたり、塩辛にしてもおいしく召し上がれます。