平和、愛、人種差別等のテーマに正面から挑み、都内中心に幅広くライブ活動を繰り広げているバンド「FUNKIST」。
このバンドの存在を知ったのは乙武洋匡さんのHPでした。
「FUNKIST」は2001年に染谷西郷(VO)と宮田たいじ(G)を中心に結成されたバンド。
現在インディーズでCDも発売されています。
2月7日から2月17日まで間、乙武さんのHPで「FUNKISTができるまで」というタイトルの文章が掲載されていました。
これは日本人と南アフリカ人との間に生まれたvocalの染谷西郷が書き綴った自分史でありバンドの歴史です。
とてもとても心に迫る彼の、彼らの軌跡。
その中で特に私が印象に残ったお話を紹介させていただきます。
染谷さんが、翌年の夏にバンドを結成することを友人と約束し、旅立ったヨーロッパでの出来事―。
彼は日本を出る前に唯一申し込んでいたというツアー、ポーランドでの平和学習ツアーに参加します。
そしてそれは、しっかりと学ぶために日本人ガイドをお願いしていました。
中谷さんといわれるこのガイドさんは、アウシュビッツのガイドだったのです。
初めて知ったのですが、ポーランドでアウシュビッツのガイドをやるには超難関の国家資格を取得しなければならないのだそうです。
そして、あまりに難しい試験のため世界中にこの資格取得者は3人しかいません。
一人はポーランド人、一人はドイツ人、そして日本人である中谷さん。
中谷さんはこのツアーの最初で一つの問いを投げかけます。
「世界が戦争がなくなるために、あなたは何ができますか?
あなたが何をしたならば、世界は平和になりますか?」
ツアー中いつもそれを考え、最終日に答えを聞かせてくださいと。
学生時代に友人たちと観光で訪れたポーランドで、たまたまアウシュビッツに行き衝撃を受けた中谷さん。
「誰かが伝えていかなきゃマズイ!!」と思い、翌日友人たちに「俺、日本に帰んない!!」と伝え現在に至っているといいます。
最終日、中谷さんは皆に問いの答えを聞きました。
それでも、答えと呼べるものは出てこず…。
中谷さんは話します。
「僕ね、思うんですよ。もしかしたら、答えなんてないんじゃないかって。
でもね、世界のみんなが『世界から戦争がなくなるためには何をしたらいいんだろう?』って考えた日。
世界から戦争は消えるんじゃないかと思うんです。
だから、あなたにも≪世界から戦争がなくなるためには?≫の旅。
これからも続けてほしいんです。」
染谷さんはこのガイドさんとの出会いが、音楽感を大きく変えたと綴っています。
彼の書く詩はとてもとても心に響きます。
愛に満ちているんですよね。
ガイドとバンド、表現の形は違いますが大きな大きな愛を持っている彼ら。
彼らの存在を知り得たことに感謝です。
私も「問いを考え続ける旅」を続けていきたいと思っています。
********************************
世界の平和を願うなら、まずは、自分の心から。
愛も平和も、大声で叫ぶようなものじゃない。
静かに淡々と、広がり、つながっていくもの。
LOVE&PEACE.
『イツモ。イツマデモ。』高橋歩(A-Works)
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このバンドの存在を知ったのは乙武洋匡さんのHPでした。
「FUNKIST」は2001年に染谷西郷(VO)と宮田たいじ(G)を中心に結成されたバンド。
現在インディーズでCDも発売されています。
2月7日から2月17日まで間、乙武さんのHPで「FUNKISTができるまで」というタイトルの文章が掲載されていました。
これは日本人と南アフリカ人との間に生まれたvocalの染谷西郷が書き綴った自分史でありバンドの歴史です。
とてもとても心に迫る彼の、彼らの軌跡。
その中で特に私が印象に残ったお話を紹介させていただきます。
染谷さんが、翌年の夏にバンドを結成することを友人と約束し、旅立ったヨーロッパでの出来事―。
彼は日本を出る前に唯一申し込んでいたというツアー、ポーランドでの平和学習ツアーに参加します。
そしてそれは、しっかりと学ぶために日本人ガイドをお願いしていました。
中谷さんといわれるこのガイドさんは、アウシュビッツのガイドだったのです。
初めて知ったのですが、ポーランドでアウシュビッツのガイドをやるには超難関の国家資格を取得しなければならないのだそうです。
そして、あまりに難しい試験のため世界中にこの資格取得者は3人しかいません。
一人はポーランド人、一人はドイツ人、そして日本人である中谷さん。
中谷さんはこのツアーの最初で一つの問いを投げかけます。
「世界が戦争がなくなるために、あなたは何ができますか?
あなたが何をしたならば、世界は平和になりますか?」
ツアー中いつもそれを考え、最終日に答えを聞かせてくださいと。
学生時代に友人たちと観光で訪れたポーランドで、たまたまアウシュビッツに行き衝撃を受けた中谷さん。
「誰かが伝えていかなきゃマズイ!!」と思い、翌日友人たちに「俺、日本に帰んない!!」と伝え現在に至っているといいます。
最終日、中谷さんは皆に問いの答えを聞きました。
それでも、答えと呼べるものは出てこず…。
中谷さんは話します。
「僕ね、思うんですよ。もしかしたら、答えなんてないんじゃないかって。
でもね、世界のみんなが『世界から戦争がなくなるためには何をしたらいいんだろう?』って考えた日。
世界から戦争は消えるんじゃないかと思うんです。
だから、あなたにも≪世界から戦争がなくなるためには?≫の旅。
これからも続けてほしいんです。」
染谷さんはこのガイドさんとの出会いが、音楽感を大きく変えたと綴っています。
彼の書く詩はとてもとても心に響きます。
愛に満ちているんですよね。
ガイドとバンド、表現の形は違いますが大きな大きな愛を持っている彼ら。
彼らの存在を知り得たことに感謝です。
私も「問いを考え続ける旅」を続けていきたいと思っています。
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世界の平和を願うなら、まずは、自分の心から。
愛も平和も、大声で叫ぶようなものじゃない。
静かに淡々と、広がり、つながっていくもの。
LOVE&PEACE.
『イツモ。イツマデモ。』高橋歩(A-Works)
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