海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

朗読会

2007-02-25 | 芸術・文化
『和みおかやま』その後の展開でご紹介しました森田恵子さんの朗読会に行ってきました。

会場は倉敷美観地区にある三宅商店さん。
江戸時代後期(百数十年前)に建てられたという町家で、長い土間の奥には蔵があります。
とても趣のあるお店です。

そして、ご本人も、スタッフの皆さんもお着物姿。
お店に入った瞬間から癒されていました。

五時。
朗読会が始まりました。
照明を落とした和の空間に、山本周五郎の『初蕾』の世界が広がります。
この作品は読んだことがありました。
しかし、声を通して聴くと感動の度合いが全然違いますね。
「もうすぐ、もうすぐ終わるなぁ」と思いながら最後の場面を聴いていたのですが―。
何とも言い表せない感動でした。
声の力って本当にすごいですね。

一時間にわたる長丁場。
お疲れ様でした。
また聴きに行きたいです。



朗読の後にはデザートタイム。
アイスクリーム2種、ケーキ2種にコーヒー。
これまた幸せ~なひととき。



デザートを堪能した後は、奥の蔵へ写真を観に。
ここもとても素敵な空間でした。
写真はもちろんなのですが、飾られているお花も素敵。

壷には今日の題材『初蕾』の合わせられたと思われる、梅が生けられていました。
あたり一面に白梅の芳しい香りが満ち溢れていて。
思わず深呼吸―。



そして森田さんお手製の“袱紗”をお土産に購入。
麻の葉模様大好きの私としては、とっても嬉しいのでありました!

今日は偶然にもよく知る方にもお会いでき、そして新たな出会いもあり。
心もお腹も満たされた朗読会でした。
ご一緒した皆様、どうもありがとうございました。

お店の戸をやわらかな気持ちでくぐり、清々しい気持ちで風に吹かれながら駐車場まで歩いて帰りました。
途中、ちょっぴり寄り道。
ライトアップされた大原美術館に魅かれパチリ!
今日も楽しい一日に感謝です。