海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

オシャレ大使

2019-06-16 | ねこからの手紙

わが家のオシャレ大使は父でした。
自分に似合うものをよくわかっているし、TPOに合わせてセレクトする人でした。
だからもちろん、衣替えも衣類の整理も几帳面に完璧にやっていました。
(写真は夏物・柄シャツの箱より)

今もきちんと整理された父の服があります。
そこで兄に「お父さんの服を着たら?」と提案してみるのですが…。
「サイズが全く合わないから着れん」と一言。
「じゃあ、誰かに着ていただこうよ」と言っても、「嫌だ!」の一言。

父・息子のあるある話で、ライバル?のような意識があるのか、父とはまったく違う選択をしながら突き進むタイプの兄。
けれど、根は父っ子なんですよねぇ。

私がまだ生後3ヶ月で、兄が1歳11ヶ月だった頃のこと。
駅の喫茶店で休憩後、母と兄と私に「切符を買ってくるからここで待っていて」と伝え、切符を買いに向かった父。
その姿を見た兄は、大好きな父に置いていかれるのかと思い、必死な表情で父を追いかけたといいます。

その日はいつもの腰痛が出ていて、マイペースにぼちぼちと歩いて発券機に向かっていた父ですが―。
兄のそんな様子に気付き肩車をしたのだそう。
母は、その時の様子を思い出しながら―。
「きっと私じゃ頼りにならんと思ったんじゃろうなぁ」と笑います。

かつて大学時代にウエストが60㎝なくて、父から「もっと太れ!」と言われ続けていた兄よ。
教えを守り過ぎたね。
父の服が着られるよう、今度はサイズダウンに励もうぜっ!
(じゃないと、私が着るぞ。笑)

さて、今日は父の日。
歴代の父たちのために、今日は美味しいものをプレゼントすると致しましょう。

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