WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

夏が終わる

2006-08-30 | よしなしごと
ついに今年の夏も終わりです。
高松に帰ってきてから初めての夏…
これはほんとに感慨深いです。
ものすごく濃い夏だったような気がする。

Takの夏休みの宿題。
これがあるおかげで、なんだか親のほうも、初めての夏休み、親子ともいい思い出を残したい…って思ってね。

ブログには書ききれなかったことでも、たくさんのことが心に刻まれました。

「あさがおの観察」

殆どやってません( ̄_ ̄|||)
義務的に毎日水やりをするだけ。お盆の頃にいちど種をとりました。
蔓が何本か枯れてしまいました。
その後も花は咲くのですが、葉っぱはどんどん小さくなって、ショボ~くなって。
もういよいよ終わりかなあ~~と思っていたのですが、よぉ~くみると、まだ枯れてない蔓は伸びて、小さいながらも新しい葉っぱがついて、蕾みもついているのです。毎日新しい花が咲いているし…
こりゃ~日照不足? 肥料不足??と思って、至急ダイソーで肥料を買ってきて、西のベランダから南側へ異動したら、なんだかあっという間に葉っぱが大きくなってきた!!
枯れた蔓を切りとって見ると、種をとった跡が30箇所以上。
朝顔って、1年で何十個もの花を咲かせるんだ~~~!!
私も小学校の頃、朝顔の観察日記を書かされましたが、毎日、花の数、葉の数を数えさせられていましたが、合計を出した覚えなし。合計って、めっちゃ重要なんじゃないんでしょ~か~~!!
そして、とれた種の数も!!
ひと粒の種から、こんなにたくさん花が咲いて、新種ができるってのが、私自身感動したことでもあります。コレに気付かなくてどうする!!

「じっけん かんさつ こうさく にっき」


Takは実にたくさんの工作をつくりました。
もぉ~~どれを学校に提出していいやら、真剣に迷うほど。
Takが、この工作で学んだのは、「貼る」「補強する」ってことだな。
手っ取り早いセロテープを好んで使っていましたが、水に浮かべるものには役立たない。そういう時は、ホッチキスや、輪ゴムや紐を使う。
セロテープの使い方がヘタで、どんどん無駄に使ってすぐになくなるので、自分のお小遣いで買わせて、節約しながら効率よく使うやり方を教えました。
ボンドや糊は、完全に乾くまで、手を触れないでがまんすること。
テーブルを汚さないように、台紙を敷くこと…
などなど、たくさんのことを学んだはず。
料理の手伝いをしたのも、いちお~この「にっき」に含まれます。
「おぞうすいをつくりました。たのしかったです。まずおなべにこんぶをいれて、にぼしのあたまをとって、まえのまんなかをとっておなべにいれました。ごはんをいれて、たまごをいれて、かきまぜて、できあがり。おかあさんは、しょうゆをいれただけです。」(-_-;)

「ミュージシャンTAKAMI」
9月に入って間もなく、地元ミュージシャンのピアノトリオのメンバーとリハをやります。
実は、8月にも、リハ→本番の予定があったのですが、聖二くんの葬儀のため、辞退しました。ドタキャンだったのでもう暫くお誘いいただけないかも…と思っていたけど、またのチャンスはすぐにやってきました~!
これについてはまた別途アップしますね(#^_^#)

夏が終わるのは、ものすごく寂しいんですが、こういう次があると思うと、少し救われます…

明日は、私が1年でいちばん寂しい気持ちになる日です、、、
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歓迎うどんツアー

2006-08-26 | 美味礼讃
当ブログのコメンテイター、てるてるぼーずさんが、和歌山から、妹さん&お友達とさぬきうどんツアーにいらっしゃいました~!
ようこそようこそ~~~~!!
1泊2日で、推定10軒以上回られる模様。
私は、以前から、うどんツアーにいらした折にはお会いしましょうねとお約束していたのですが、今回、Takの「嘔吐下痢」で、感動の対面が危ぶまれました…が、
無事、悲願を果たすことができました~~!!
うどん本陣山田家」でのご対面!
「釜ぶっかけ」をいただきました。もちろんウマかった!


てるてるぼーずさんとは、「湯たんぽ」(真夜中のキッチンに立つ女)の記事にトラックバックをいただいたことからお友達になったのでした。
彼女は、「フーレセラピスト」さん。ご自宅にサロンを開業されていらっしゃって、私としては、なんだか勝手に「同士」のような気がしていた次第です(#^_^#)
彼女のサロンは、既に地方の情報誌などにも紹介されていて、お問い合わせや予約の電話が次々入ってくるそうで、自宅自営的には大先輩なんですけどね。
一歩一歩、踏み締めて、足元を固めながら小さな楽しみや幸せや、素敵なことを見つけていく生き方に、とっても共感してしまうのです。
「フーレセラピー」って、全然知らなかったのですが、足を使って施術するマッサージだそうです。私も近くだったら通いたいな~~

お料理や、湯たんぽや、岩盤浴や、布ナプキン、沖縄旅行…などなど、身体と心にやさしい、印象的な記事が満載の「てるてるぼーずのひとりごと」、一日の終わりにいつも訪問させていただいている私(#^_^#)
今はさぬきうどんツアーの記事満載なので、ぜひ覗いてみてね♪

でっ、御同行のおともだちも、みなさん、「てるてる軍団」ってカンジで、なんかよかったな~~ あたりまえだけどみんな関西弁。このなごみ系に、私も即座に違和感なくとけ込めたのでした。

てるてるぼーずさん手作りのアクセをプレゼントしていただいたの~~(#^_^#)
いっぱいある中から、「コレ」と選んだのはTak。すっごく素敵♪
かーちゃんの趣味をよくわかってるヤツ。よしよし!



しっかし、土日で「うどんツアー」って、やはり、かなりどこでも30~40分は並ぶらしく、「さぬきうどん」ブーム、衰えを知らずなんだなあ…
高松市内よりも、西讃の方にマニアックなお店は多いようで、しかもアチラのほうは1玉100円!
並んでまで食べるのは、県外の人だろーな!
ちょうど「UDON」も公開されてることだし、近々観て、私も取材の旅にでもいってこよーかな。平日にねっ! そして、レポートしたいな…
(平日限定ってことで状況的に断言できかねる私)

てるてるぼーずさん&軍団のみなさな、お疲れさまでした。
また来てね♪
次回までには、ジモティとしてうどんを語れるように修行しておきます(=^‥^A
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人間性のバランス

2006-08-25 | 人生妙なり
「わたし、思うんですよ。生活において、自分たちの居場所を整える、家事。次の世代を育ててゆく、子育て。そして、先の世代の死をしっかりと看取るという意味での、介護。これをしないでいい人間というのは、本来、子どもだけじゃないでしょうか? もちろん生活を支えるために稼ぐことは必要だし、とても大変なことです。でもそれはまだ、居場所を整える家事の半分を担っているだけであって、子育てと介護は、また別です。仕事だけして、よしとするのは、子供が外で遊びに精を出し、家に帰ると全部母親にまかせていた頃と、似たところがあるんじゃないでしょうか。本当に大人がやるべき、大切で大変な仕事は、さらに子育てと介護を加えたものだと思います。でも、誰もが大人なわけじゃありません。第一、わたしたちの世界の中心に、本当の大人がどのくらいいますでしょう…。わたし自身、父への介護が不充分だった悔いが、この仕事に進むきっかけで、とてもまだ大人とはいえません。むしろ立派な大人のほうが、少ないだろうと思います。だからこそ、幼い者同士、協力して助け合うことが必要なんじゃないでしょうか。希望もそこにある気がしています。個々に自立を急がせることが、かえって多くの人を、幼さのなかに引きこもらせているように感じてなりませんもの」
    天童荒太著 「永遠の仔」より

以前、「ケア・ハラスメント」という記事を書いたときに、ほんの少しこの文章について触れました。当時、東京で暮らしていて、手元に本がなかったので、うろ覚えて中途半端なことを書きました。

読んだのは、Takを産んで、実家で産褥の日々を過ごしていた時だったと思います。この文章は、心の奥深くに浸透していき、後に高松に帰ってくることを真剣に考えることの基盤ともなったものです。

「人間性のバランス」ということを書こうとしたら、もう、これで何も付け加えることもない、というほどです。
ここでいう「子育て」っていうのは、「自分の子供を産んで育てる」ということに限ったことではなくて、「地域社会の中で、子育てや子供の教育に参画すること」でもあるし、「介護」も全く同じだと思います。
「仕事」の内容や収入で人間の価値を測ったり、分類したりする社会こそが、あまりにも狭くて、近視眼的なように思います。

ある女性。
独身でワンルームマンション一人暮らし。数年付き合っているカレシあり。お互いの仕事の都合で結婚のメドが立たず。
親は高齢。
仕事はデキる。話をきくたびに昇格しています。
この人、何年も一人暮らしをしていながら、市で細かく決められているゴミの分別方法を知らない。選挙にはいったことがない。料理をしない。掃除や片付けもあまりしないらしく、部屋には誰も入れない。
洗濯は週一度、実家に持っていって、親にして貰い、畳んでもらって紙袋に入った状態で受け取る。ついでに実家で食事をするけれど、料理の手伝い、あと片付けはしない。
でも、職業柄、化粧は完璧、部屋から1歩外に出るときは、頭から爪先まで、隙のない装い。
周囲は、「いずれ結婚して、主婦になったら、ちゃんとやるだろう」と思って、何も言わないようだし、本人もそう思っているようです。
「今わたしのやるべきことは仕事。それが、楽しいし、不満はない」
まあ、不満ということで強いていえば、早く結婚できたらいいけど、まっ、今はムリなのよん」っていうことでしょうか。
そして、同世代の幼馴染みが、3人ぐらい子供を産んで、すっかり「いなかのおばさん」になっているので、もう全く世界が違って接点が何もない、でも、彼女は自分の仕事に誇りを持っていて、無収入で、自分のやりたいことができない主婦よりも、自力で生活して、好きなことができるし、オシャレな自分にプライドを持っているようです。
これだけ書くと、なんじゃ~その女!?って思うでしょうけど、この人、結構思いやりがあって、気立てのいい人で、私は好きです。

こういう人、男女限らず、たくさんいるのではないでしょうか?
いや、私だって、種類は違うけれど、相当偏った人生をやってきたと思います。
人に「アンタ、ちょっとソレ、ヘンじゃないの?」っていえるほど真っ当な道を歩いてきていません、、、


ワンルームマンションとコンビニがあれば、快適な!?一人暮らしができる社会。
部屋にはPCとDVDがあって…自分だけの世界を極めるには、最高??
今どきのワカモノが一人暮らしをするとなったら、手を拱いて受け入れる住居はフツーにこんな感じなんだよね。
ろくなキッチンもなく、段ボール箱のような小さな備え付け冷蔵庫、安物のフローリング、狭いユニットバス&トイレ。
ビジネスホテルのシングルルームってカンジ…
これが時代のニーズなんでしょうかね?

ワンルームマンションとコンビニ
これこそが人間としてのバランスを崩す生活の元凶のような気がするのですが、どうでしょうか?
人間関係にストレスを溜めて帰ってきて、ワンルームマンションで、コンビニ弁当を食べながら、DVDを観たり、ネットサーフィンしたり、人や季節と遮断された空間で、バーチャルな世界に浸る、、
長い独身生活、そういうライフスタイルの男女がある日結婚するって、、、どおよ?
(う~ん、それはやっぱ、離婚が増えるのもうなずけるってもんだ…とお考えになりましたか? 私は、そーでなくても離婚してるので、なにも語れない立場なもんで)

住居って、食事って、重要よ、ライフスタイルを決めるのよ。人生を決めるのよ。

私は、大学で一人暮らしを始めてから、何度も引っ越しをしてきましたが、絶対条件は、「キッチン」(ってか、台所)が使いやすいってことでした。ガスコンロが1個のヤツしか置けないってのは論外。次に、お友達が数人きてもOKなスペースをつくれる間取り。なので、ワンルームは全く眼中にありませんでした。
偏った人生ではあったと思いますが、「生活」を大事にしたいという思いは常にありました。

でもね、思いはあっても、日本の社会はなんだかそれを受け入れてくれる方向にいってないような気がするんですけど、いかがでしょうか?
住居も、仕事も、報道や情報も、流通しているいろんなモノも、すべてがです。
人の欲望さえも操作している…


私の、音楽ともだちで、ネパール、エディンバラ、ウガンダ…と、海外でご自分の専門分野の研究に従事されているまっきーが、最近のご自身のブログの記事に、いずれ、日本人として、日本で、自国に貢献できる仕事がしたいというようなことを書いていらっしゃいました。
研究の記事の合間に書かれるご家族の話題を読んでると、このご家族が彼の出発点であり、帰ってくるところ、日本で仕事がしたいという思いも、それと同じなのでは…と、健全な、清清しさのようなものを感じました。エラソでごめんなさい。でも、すごく共感しました。原点を忘れずにいること、バランスを保つことを心掛けることの大切さを改めて感じたのでした。

エラソなこと言ってる割には、私、最近「食事をつくる」ことをめっちゃ手抜きしてるかも。
食生活のバランスも、人間性のバランスに通じると信じる私。
お味噌汁だけは作るんですが、「あんかけ」系、煮物系、作ってないよな~~
「お酢」も減らなくなったしな~~
なんでだろう?と、考えてみると、朝のお弁当作りに、エネルギーを注いでいるぶん、夕飯が手抜きになってるんだな。
まあ、それならよしとしよう。9月になれば、通常に戻るわ。
お弁当、まだ1度も冷食を使ってません。別に自慢なワケじゃないけど、少し前にTVでやっていた、日本の大手冷食の、中国工場を取材している番組を観て、なんだかうすら寒~くなって、(全くネガティヴな番組じゃなく、むしろその逆だったのですが)ハンバーグもミートボールもフライものも、朝起きてから作る日々。
でも、これに関しては、「苦労してる」って意識は全くなかったけど、やっぱ、夕飯の手抜きってとこにシワ寄せが、、、(^_^;) これもある意味「偏り」ですわ~。
しかし、せっかくだからお弁当の記録も残しておけばよかったな~~~


結局冒頭の文章に戻るんですけど、
「家事、子育て、介護」。作者は、「仕事とは家事の半分を担っているだけだ」とまで言っています。私も賛成です。

天童さんが、高齢者施設の施設長の女性に語らせたこの台詞の中の「大人」というのは、「バランスのとれた人間性」ということと同義語なのだと思います。そういう人は少ない。だからこそ、幼い者同士が、自分の偏りを自覚して、補いあって、協力し合っていくことが大切だし、そこがコミュニケーションであり、希望であると思うのです。
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「どんより」

2006-08-24 | ダブルワーク
Takが熱を出しています。
小学生になってから、初めての熱。

この際だから、私のどんよりを「カミングアウト」しとこうかな。
自分の記録です。
めっちゃ長いし、ぐだぐだなので、お暇な方のみかるぅく読み流して下さいませ。

先日も少し書きましたが、ランチタイムのパートの仕事を始めて、1ヵ余り。
普通ならもう慣れて、スタッフにも仕事の流れにも溶け込んで楽しく仕事をしているハズなのに、、、なんだかかなりダメ子ちゃんなのです私。いつまでたってもぎこちないのです(T_T)

私には向いていないのかも…と心のすみっこで思いつつ、でも私、これまでかなりいろんな仕事をしてきて、これほどいつまで経っても行き詰まったままなんてことはなかった、私って、何かが大きく欠落していることに気付かず、今日まで生きてきたのかも…と思う日々。
誰にでもできるようなことが、どうしてあなたにはできないの?
ポイントを押さえればすむ、簡単なこと…
全体の流れに乗っていない、孤立している…
などなど、毎日いろんなダメ出しをされ、素直に聞いて受け入れているつもりなのだけど、
「あなたは人のいうことを聞いていない」
「わかっているつもりでいて、わかっていない」
と言われています。
意地悪じゃなく、一生懸命私が仕事ができるようになる為に言ってくれているのは伝わります。言われなくなったら終わりだ…と思っています。でも、言ってくれるほうも、こう毎日じゃうんざりブルーだろうなあ…
こーゆー時に、急に子供の熱で「休ませて貰いたい」と言うのが、コレがまたさらに「どんより」を増幅させるんだ、、、ハァ~( ̄_ ̄)

私は、これまでもこんなふうに周りから思われながら、それを指摘してくれる人がいなかったんだろうか?
業種が違うといっても、これまでだって、お客さまを相手に仕事してきたんだし…

自分でもなんとかその原因と、改善方法をを突き止めたいんだけど、未だに霧の中。
母の言葉がアタマを過る。「あんたにはムリ」
なんで…?

ここで、立ち止まっていろいろ考えてみました。

私は、他人に興味がないんだ。
必要最低限、自分に関係のあることしかインプットしようとしていない…
溢れかえる不要な情報を自分でシャットアウトしてるんだ。
人の顔を覚える気がない…

昨日、マンションの管理人さんに「自転車がパンクしてるらしいんですけど、近くの自転車やさんってどこでしょうか?」と聞いたところ、今朝、私が自転車の空気入れを持ってうろうろしてたことを管理人さんはちゃんと見ていらした。その時、彼女は、他の居住者の方と話をしていたのですが。
私だったら、誰かと話をしているときに、傍を人が通っても、気にもとめない、まして、何を持っているかなんて、全く興味がない…

競艇場前時代、開催日には毎日、ほぼ同じおじさんたちが交通整理をしていたらしいのですが、私は一人もその警備員さんの顔を覚えませんでした。
私のところにたま~に(しょっちゅうじゃなくて)遊びに来る友達に、「いつも同じ人がいるね」と、平然と言われてびっくりした私。覚えようと思わなくてもこれだけいつも同じ人だったら覚えるよとさらりと言われました。

こんな私ですから、クラブ活動時代の例の顧客ノートを作ったり、議員秘書時代も、暇があれば議員手帳を見て、顔と名前を覚えたり(これがわかってないと、会議の代理出席レポートで、誰がどんな発言をしたかが全く書けない)、人を覚えることには特に苦労しました。モノ忘れもしょっちゅうなので、とにかくなんでもかんでもメモりまくる。
しかし、ランチタイムにやってくるお客さまの顔を覚えて、どのテーブルにいつ誰が来て、何を召し上がって…などということをメモすることは不可能。こりゃもう、かたっぱしから覚えるしかないんだけど、ハナっから私にはムリ!と、思ってました。
クラブのお客さまや、議員の先生なら、いったん覚えれば数年は有効だけども、飲食店のお客さまは、来られてからお帰りになるまでで終わり。記憶の種類が違うんだ、私にとっちゃー。1時間そこそこで帰る人を次つぎと記憶して、お帰りになったら流し去っていくってのをエンエンと繰り返すってこった。絶対ムリ!
…しかし、ベテランのスタッフは、これを当たり前のようにやってんだ、、、

きっと、お客さまに興味を持てば、自然に当たり前にできることなんだ。
「ムリ」って思ってること自体が全くダメ子ちゃんなんだな。うんそうだ。

加賀まりこさんに似た、かわいらしくて華奢で美人の、年輩のスタッフの方がいらっしゃいます。
この人の動きが、ものすごくしなやかで卒なく、てきぱきとしていて、私の失敗やどんくさいところをさりげなくカバーしてまだあり余る余裕…いつも惚れ惚れしていたのですが、彼女は、嘗ては皇室や要人をお迎えしていた老舗の旅館の仲居さんだったことが判明。時代の移り変わりで、その旅館はビジネスホテルになってしまい、社長推薦で、今のお店に移っていらしたとか。
彼女がいうには、その旅館では自分なんかまだまだ若造で(50代よん)、70代のベテランスタッフが大勢いた。動きは自分よりもずっと機敏で卒なくしなやかで、歳なんか全く感じさせなかったとか。うん、わかるような気がする。目に浮かぶ。
これまた「ホテル プラトン」の世界じゃーん。

彼女は、お客さまをご案内するときなど「おばあちゃんと不肖の孫かな?」などと、ぼそっと言うのですが、そうやって、頭の中で想像を膨らませたりストーリーを描いたりするってことが、自然に身についてるんだろうな…
客商売って、それが当たり前なんだ。そうでなきゃできないんだよな。

人間て、ひとつの職業をずっとやってると、思考パターン、行動パターン、やはり、偏ってくるものでしょうか。
うん、偏るっていう書き方も語弊があるかもしれないけど、その立場からのモノの見方になっていくよね。私は音楽講師歴がいちばん長い。やっぱり「先生系」なんでしょうか? 自分ではそんなつもりなかったけど、いやむしろ、ダブルワーク歴が長いので、自分は「先生系」じゃないぞと思ってきたんだけど。
「先生系」…自分を不用意にさらけ出さない、頭を下げることが苦手、いつも人目を気にしている、近所のお店の下着のワゴンセールなどには決して近付かない、、、などなどと一般的には言われているようですが、私はどれもあてはまらないと思ってきたけど、実は、表面には現れなくても、しっかりと根っこを張っているのでしょうか~~?
「公務員系」「学者系」「サラリーマン系」「商売人系」「主婦」などなど、それぞれ特色あるのが当然だよね。偏りというより、「特色」か。でも、あまりいい意味で使われることが少ない、これらの職業区分。でもそれをいうなら、偏りのない人なんてつまらないのでは。ってか、そういう人はもう、この世に存在する意味は終わりました、次のステージがあなたをお待ちしています~~みたいな。
人間って、自分の「偏り」を他者とのコミュニケーションで補いあっていくところに意味や楽しさがあるのではないだろうか…

などなど、どんよりから飛躍し過ぎ(^_^;)

私はとにかく、御託を並べてないで、自分の仕事を早く覚えて、他のスタッフの方たちに迷惑をかけないようにする、そして早くお客さまに御満足いただける仕事をする…ってことがテーマなんだよ。

そして。
私は「先生系」。
これを自覚すべしだな!
まっ、もっとカッコよく「アーティスト系」といいたいところだけど。
ダブルワーク歴を前面に押し出して、バランスのとれた人間性を養えた…などと職務経歴書にさらりと書いて採用を取り付けてきておりますが、やはり、実際のところは、すべてが「芸のコヤシ」なんだよな。
あれもこれもそれも、一生懸命やればやっただけ、育っていくのは「アーティスト魂」。

Takが「嘔吐下痢症」になってしまい、翌日は仕事を休むことになってしまったので、夜中にいろいろ考えて書いていると、あれこれ、とめどなく考えて、収拾がつかなくなってきました。

次回は、「人間のバランス」について書きます。

その次は、9月にやるリハについても。

それからそれから、高松のミュージシャンのことも。

最近、ブログの更新が滞りがちですが、実はネタはありすぎて、ひとつひとつが濃いので、なかなかまとめられないっていう状況なんであります。
今日のこの記事も、2日に渡ってぐだぐだと書いていたので、現在、Takの熱も嘔吐下痢も落ち着いて、明日はじーちゃんにTakを託して、仕事にいきます。

「どんより」なんですが、くじけそーな状況ではありません。

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BIRTHDAY

2006-08-21 | 人生妙なり
本日は私の誕生日でございました。
…って書いてる今はもう翌日なんですけど。

なんの変哲もない、フツーの1日でした。
苦悩もあります。心の中にモヤモヤもあります。
私は実は、飲食業界ランチタイムの仕事が、あまりにもどんくさく、いつまで経っても他のスタッフのように機敏な動きができないことに、結構どんよりした毎日を過ごしているのであります。それから、6月に車で接触事故があり、これが全く双方の言うことが違って未だに解決していないことも、どんよりなのです。

そーゆうことって、私、あんまりブログには書きませんが、あるんです、実は。

もう暫くして、先が見えてきたら、書こうと思うのです。


今日は、「高齢者のピアノ教室」第一号の生徒さんがお見えになりました。
母が連れてきました。

母とは、お盆の前あたりから、あることを巡って全く考え方が違っていて、お互いに
譲れず、私はなるべく接触を避けてきたのですが、誕生日の前日、ついに電話で、怒鳴りまくって、声を枯らして喧嘩をしました。

いずれ、私よりも先に母は逝くでしょうから、そのときになったら、先日の喧嘩のことも書こうと思います。書きたいです。
ハラの底の底から…とは言い切れないけれど、私にとっては、かなり吐き出しまくりました。
そして、結局、母とは、お互いに、考え方も違う、生きてきた時代も違う、なので、理解できない、譲れない、納得できないことがある。でも、それを、お互いにわかった上で、お互いに、細かいところで気配りをしながらやっていくしかない…というようなことを、口には出さないけれど、お互いに確認しあったのでした。
かなり濃くて、意味深い喧嘩だったな。

そして迎えた誕生日。
今日、何ヵ月振りかで、ピアノのレッスンをしました。

「冬ソナ」にハマり、韓流ドラマにハマり、ドラマの曲をピアノで弾きたい…という母のお友達です。
今さらバイエルだの、基礎からテキストをコツコツとやっていくのはめんどうだし意味を感じない、好きな曲の練習をして、弾けるようになればいい。
…という方です。

私は、↑↑コレが全く正解だと思ってます。
「この曲を弾きたい」という具体的な目標を持っていらっしゃる方は、幸せなのです。ただピアノが弾けたらいいな…というよりも、その時点でもう何歩も先へいっているのです。
私は、彼女の希望を叶えるお手伝いができる。

では、来週までに8小節。ポイントはコレとコレとコレです…
こうやって、具体的なアドバイスを差し上げて、1歩1歩牛の歩みを見守るのです。
彼女はいつまでもピアノの椅子から立ち上がりたくなさそうでした(#^_^#)

その後、Takを迎えにいって、夕飯は近所のインド料理レストランに2人でいきました。カリーとナンとダールスープ。
ウマかった…
またもや写真を撮りそびれました。
いったいいつになったらこのお店のことをアップできるんだ!?



ところで、読者のみなさま…

いつもコメントを残して下さるのは、数人の常連コメンテイターの方ですが、連日50~100人位の方が覗きにきて下さっているようなのですが、、、
ロムラーのみなさま、せっかくですので、TAKAMIのバースデー記念に、ちょっとひとこと、コメント残していらっしゃいませんか~~??
別に祝辞が欲しいワケじゃないんですけど、ある日突然会ったときにブログの内容とかの話題を振られると、ぎょっとするのよね(^_^;) エッ、あなたも読んでくれてたの!?どっひゃ~~ん\(@o@)/なーんて。
なので、たまに読んでるぞ…みたいな「気配」が欲しいのよ、「気配」だけでいいからさ(^_^;)

特に「クラブ活動時代」をやり始めてから、なんだか閲覧数が急に増えてるんですけど、、、誰よアンタ達??

なーんていいつつも、これまで、アラシ系のコメントも全くなく、ほんとにここが居心地のいいスペースであり続けることができたのは、ホントに、いつもそっと見守って下さっているみなさまのおかげと思っております。ありがとうございます。
「クラブ活動」も、もちろんこれからも折々書きますのでお楽しみに??

これからも、どうぞ宜しくお願いいたします。
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「城西館」 後日談

2006-08-21 | よしなしごと
私のブログに記事をアップさせていただいた旨、メールしたら、担当の方からご丁寧なレスをいただきました。


                        


城西館の坂口と申します。
この度は、城西館をご利用賜り誠にありがとうございいました。

私は、営業企画室という部署で城西館の顧客満足の為の企画や商品を作ったりす
る仕事をさせていただいております。
励みになるブログを拝見させていただき、お世話させていただきましたスタッフ
に変わりましてメールさせていただきます。
ブログを拝見させていただき、お客様に感動してもらった事、そしてスタッフの
思いがお客様に通じている事、私自信本当に感動しております。
又、そんな仲間と一緒に仕事が出来る事、誇りに思います。

早速、記事をプリントアウトしてレストランマネージャーとシェフに
見せましたところ、マネージャーはお客様の事を覚えていまして、
土佐弁で「特別な事したつもりもないけんど、照れるねやあ。けんどこんなに喜
んでもらえたらほんま嬉しいねや」
と言って、笑顔で「これちょうだい。みんなに回覧するき。」と
本当に嬉しそうでした。
シェフも、喜んでおりました。みんなのモチベーション300%UPでございます。

日頃より、「お客様にいかに感動してもらうか」をテーマにスタッフで知恵を
出し合っておりますが、今回の有難いブログを拝見し、基本はやっぱり
お客様の目線に立ち、お客様が何を求めているのかを察知しホスピタリティを追
求する事だと痛感しております。

マネージャーとシェフより、言付かっております。
「来年、また是非起こしください。とっておきの笑顔でお待ちしております。」

シェフより
「喜んでいただいて光栄です。次回ご来館の際は、お話しをさせてください」

と申しておりました。

今年の高知の夏は、大河ドラマ「功名が辻」の反響もあり大変賑わっており、
当館もお陰様で、満室という嬉しい悲鳴が続いており、現場スタッフも
少し疲れてきてるのかなというところに、このような励みになるお便り、ブログ
を拝見でき、大変嬉しく思います。

暑さ厳しき折り、くれぐれもお体ご自愛くださいませ。
又のご来館スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。
本当にありがとうございました。


                        


↓にも新作をアップしてますので、読んでね♪
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夏休み 宿題旅行

2006-08-19 | 光と風と旅
Takに「旅行でなにがいちばん楽しかった?」ってきいてみたら、
「車の中に基地をつくって遊んだこと」
と、即答されました(^_^;)

「そんなことかよ」
と言いたくなりますが、自分が子供の頃、大人の旅行に付き合わされて(私の場合、両親の仕事関連の日帰り団体旅行が多かった)
長い道中、同じようなことをやっていたっけなあ。
Takは、ワゴンRの後部座席に、カーテンやキッチンもどき?やベッド?をつくって、「御注文は何にいたしますか?」などといって、御機嫌に遊んでいました。
そして、台風で大荒れの海をみて、きれいだといって感動してました。



そんな中、2日めに立ち寄った「土佐和紙工芸村」

ここで、Takは和紙でのうちわ作りと、機織りを体験しました。
この日のメインイベント!

     

和紙を折ったり、くしゃくしゃにして縛ったりして色水に漬けていろんな模様をつくり、出来上がったものをうちわの骨に貼付けて、形も自分で切って仕上げて整えるというもの。

 

こちらは「機織り」
「踏んで 通して とんとん」とかけ声に合わせて、リズミカルに織っていきます。このとき、生徒はTakひとりだったので、先生が付きっきりで最後まで教えてくださいました。(#^_^#)

  

これで、Takの夏休み、宿題工作と絵日記は完璧だな!

実はこのとき、私も和紙のはがきづくりに挑戦。
のりのようなどろどろの繊維を型に入れて、そこに、糸や草花を乗せて、はがきを作ります。Takはそっちのけでハマりまくる私。
圧縮して乾燥してできた手作りのはがき。誰に出そうかな~~

 


3日目は、暴風雨の中、桂浜へ。
「桂浜水族館」と、「坂本竜馬記念館」に行きました。
暴風雨の中、水族館の屋外では、イルカとアシカがショーを見せてくれて、ホェールウォッチングができなかった私たちは、賢くてかわいい彼らに感謝!
輪投げショーで、Takの投げた輪が届かなくて水中に落っこちても、ちゃんと水に飛び込んで拾って首にかけてきてくれる賢いアシカくん…ありがとう~(#^_^#)
浦島太郎が乗れるくらいの大ウミガメに餌をあげたり、ザリガニ釣りをしたり…
Takはこのザリガニ釣りに、水族館での時間の大半を費やしていました。
地方都市の海辺の水族館ならではの素朴さがよかったなあ。

    



大荒れの桂浜。
私は、足が竦んで、波打ち際に近寄ることができませんでした。

竜馬記念館からも、荒海が一望できました。
暴風雨の大平洋を眺めながら、暫し幕末に思いを馳せて、竜馬の周囲の人間関係や、それぞれの人生、それぞれの最期… 晴れていたら絶対に立ち寄らなかったし、入り込むこともなかった世界に浸ることができて、とってもよい旅だったのでありました。

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「城西館」2 老舗のプライド

2006-08-18 | 光と風と旅
私、1泊の小旅行は結構しているし、いろんな宿に泊ったと思います。最近は、ビンボーなので、高い宿にはあまり泊ってませんでしたが、バブリーな頃は、高級ホテルや旅館も…。

だいたい、高級ホテルや旅館は、車で玄関まで乗り付けると、係りの方に鍵を預けて、駐車場へ車を異動していただき、荷物はポーターさんが運んで下さいますが、そんなところに最後に泊ったのはいつだっけ?

私が宿を選ぶときにいちばん重視するのは「料理」なのですが、こればかりは、どんなに写真が美味しそうでも、食べてみないとわからないので、とりあえず本やネットで、なるべく写真に頼らずに情報収拾します。新しめの宿などは、創作懐石料理や、目で楽しめるようなものも結構あるし、浴衣を選んだり、アメニティが充実していたり、建物のデザインが凝っていたり…と、うきうきと旅が楽しくなる宿は多くなっていると思います。
けれど、シビアな目でみると、「宿」を建てることよりも、その宿を維持して行くための人件費がいちばん問題になるところで、ここにかかる経費の節減が、経営側としては最もシビアなのでは、、
その結果、「もてなす」ことにかかる人件費をうま~く節減して、浴衣選びや、貸切露天風呂や、アメニティのサービスなんかに転換しているのではないんだろうか??
これって、ある程度仕方のないことなんだろうなぁ。
時代はなるべくプライベートを重視して、人との接触を避ける方向に向いているようだし…
私も、長い間で、慣らされてきてたんだな。

でも、「城西館」は違いました。
館内に1歩踏み込むと、いたるところから、「いらっしゃいませ」「いってらっしゃいませ」「ありがとうございました」と、スタッフの方たちが、仕事の手を止め、足を止めて挨拶して下さるのです。
フロアーや廊下ですれ違うスタッフの方たち全員がです。

私たちは、急な飛び込みの客なので、「お部屋食」を選ぶことができませんでした。
厨房から作りたての料理を部屋ごとに運ぶことにかかる労力を用意していただくのが間に合わなかったのではと思います。
(そのおかげで、昨夜アップしたような感動を味わうことができたのです!)
お客さまのお部屋にお料理を運ぶ…暖かいもの、冷たいもの、一刻も早く届けるためにスタッフが一丸となって、連携プレーで超達人のワザでやってるんだろうな。でも、宿泊客の目には、優雅でにこやかな仲居さんしか映りません。
私たちが、「フレンチディナー」をいただきにレストランにいくのにエレベーターホールに向う時、各部屋の入り口にワゴンが並んで、廊下は「裏」の世界になっていた… 
ワゴンでお部屋に料理を運ぶ数人のスタッフの方とすれ違いました。みなさん、「仕事の手をとめて」声をかけてくださいました。「いってらっしゃいませ」。

大浴場のスタッフさんも、翌朝の室内清掃のスタッフさんも、みなさんでした。

そして…

翌朝、TVの天気予報を見て、こりゃ~いよいよマズいぞ…ってんで、いろいろ本日の計画を立てているうちに、あっという間にチェックアウトタイム。お友達が先にフロントに行ってチェックしてくれている間に、大急ぎでTakの宿題や散らかした荷物を片付けて荷造りしているところへ、スタッフさんがお掃除に踏み込もうと待ち構えてる気配。
バタバタとチェックアウトの時間ギリギリに部屋を出たので、玄関にはもう車を用意していただいていて、乗り込もうとしたら、
「お客さま、お忘れ物があるようです。お持ちいたしますので、暫くお待ちいただけますでしょうか?」
エッ…( ̄_ ̄|||)…なんじゃろう
私だ、絶対! 最後に点検したハズなのに、何が来るんだろう!?パンツとかだったらめっちゃ恥ずかしいんですけど、いや~んどうしよう…

でっ、届いた忘れ物は、クローゼットの浴衣入れの中に、浴衣に紛れて入れっぱなしで、暗くて荷造りのとき見つけられなかった「hawkさんTシャツ」だったのでした!!
凛ちゃん、hawkさん、ごめんなさいm(_ _)m
無事に戻ってきました。
…にしても、この旅館の連携プレー、ほんとにものすごいです。
私、チェックアウトタイムだから、お部屋のお掃除が待ち構えてるんだなーと思っていたのでしたが、実は、お客さまが退室した後、いち早くお忘れ物がないかを点検して、あれば出発前にお届けできるように!!という、これも一刻を争うサービスだったのよね。
でも、これがパンツとかだったら、きっと「お忘れ物があるようです」なんて、わざわざ持ってきて「コレですよー!!」なんて言うワケないよね(^_^;)
う~~ん、試してみたい衝動に駆られるワシ…

そんなワケで、また行きたい、絶対いきたい! いや、絶対いく!!

久々に泊った一流の旅館ですが、お値段は、私たちの泊ったプランは2万円以下でした。もちろん、もっと高いプランはたくさんあります。でも、ひとたびここの旅館の敷居をまたぐと、料金の差によるサービスの差なんかないのだと思います。
館内には、創業者の方の大きな肖像画が飾られ、客室には伝記の本が置かれていました。
創業以来のおもてなしの精神をずっと保ち受け継いでいるという、老舗のプライドだと思います。

「プライド」って、大好きな言葉。
決して他との比較でなく、自分自身を信じて誇りを持つこと。
それを、創業以来、この旅館のおもてなしにかかわってきた全員のスタッフが持って、受け継いできたのかと思うと、、、私自身も一夜の宿で、たくさんの大切なことを学ばせていただいたのでした。


さ~~~~て。
この予定狂いまくりの高知旅行、結果的には、Takの夏休みの宿題旅行!?とでもいうなかなかナイスな展開になったのでした。
では、またあした。
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「城西館」1 フレンチディナー

2006-08-17 | 美味礼讃
お友達とTakと3人で高知に行ってきました。
現地で台風をお迎えして台風とともに帰って参りました。
ホントは、ホぇールウォッチングをして、四万十川を満喫する予定だったんだよ。
もちろん予定は急遽変更。残念!
1日めは、四万十市までいって泊りましたが、2日め、上流に向ってドライヴするのはさすがにコワくて中止。宿もキャンセルです。
そして、当日すべりこみセーフで予約したのが高知市内の老舗「城西館」。
ここのサービスが素晴しかったので、今日はこれについてに絞って書きます。

電話を入れると、まず、ほぼ満室で洋室しか空いてないというのだけれど、子供連れだというので、狭いながらも和室を用意できるよう調整してみるといって下さいました。
次に、苦手な食材、食べられないものがないか聞かれました。
そこまで言っていただいたら、もぉ~、、高知市内って、あんまり魅力を感じないけど、1日め、和食を堪能したことだし、ここの旅館はフレンチも美味しいと評判のようなので、フレンチで予約することにしました。
台風で、私たちのように急な予定変更で、バタバタと前日、当日の予約が殺到したらしく、電話ではちょっとした混乱もありましたし。あまり期待はしていませんでした。

しかし、そのフレンチのディナー、、、
めっちゃよかったっす!!
この値段でこんな新鮮な食材を使った、感動するほど美味しいディナーを食べられるなんて、、、、 
それに、子供用の料理も、決して子供騙しじゃないんです。それはTakの食べっぷりを見ればわかる。
前日の子供用和食は、なんだかこちらが落胆するほど残しまくりだったのに、、、
チキンライスもハンバーグも、海老フライも、チャウダーもデザートのチョコロールケーキも、きちんと丁寧に料理されていました。ハンバーグのドミグラスソースなんか甘味と苦味がほどよく混ざりあっていて最高。



昔、新幹線に食堂車があった頃、私は、「帝国ホテル列車食堂」の食堂車がお気に入りで、よく利用しました。Takの子供用ディナーのハンバーグ&海老フライは、その時の味を彷佛とさせて懐かしかったな~~(#^_^#)

そして大人用は、こちら。

フォアグラのパルフェに、ワインのゼリー寄せから始まるフルコース。
食前酒のシャンパンに合う合う!!
あ~~久々に心がときめく~~~~!!



1mmほどに薄く剥いて茹でた、甘くて柔らかい人参に包んだ季節の野菜のテリーヌは、宝石箱のように、小さく形の揃った野菜がきれいに詰められて、味のハーモニーも最高。食べるのがもったいないほど。
冬瓜と鰻のミルフィーユも、舌と上顎でかるぅ~くつぶしたら、とろけるように冷たくてやわらかくてジューシィな味と香りのハーモニーが広がっていくのですぅ~

オードブルが終わった頃には、もう~アルコールが進みまくって止まらなくなっている私(^_^;)
Takは、さっさと平らげて、夏休み期間限定の「わんぱく広場」へ。
畳の広間にゲームやくじや、昔の遊びコーナーがあって、ホテルのおねーさんたちが相手をしてくれて遊べるのです。
あ~大人だけでゆっくり食事できる~~幸せ。

ウニを乗せた天然鯛の蒸し焼き
これまたハーブの香りのバターソースとのハーモニーが素晴しい。
フレンチって、やっぱ、素材とソースのハーモニーなんだよね。
こんな絶妙さは、シロウトには絶対真似できないもんね。

お肉はロースの網焼き。
ほどよいミディアムレアー。こちらはシンプルなバーベキューソースで、素材を生かしきっている。あ~~もうお腹一杯なんだけど、いくらでも入る~~

さて、お料理が最後になったところで、マネージャーが「いかがでしたでしょうか?」とご挨拶に見えました。本来ならシェフが直々に来られるところを、出張中につき、、ってことでしたが、暫し話し込んでしまいました。
明治に創業してから、皇族や要人をお迎えしてきたという格式ある老舗の旅館ですが、皇族をお迎えするときには、従業員一同、緊張が走り、寝る暇もない、料理も宮内庁から細かく、素材や料理法が指示されるそうで、一般のお客さまが召し上がるメニューのほうがずっと美味しいですよ、、、とか、和と仏の料理長が鎬を削り、切磋琢磨している、周囲のスタッフはそれに触発されて、いい意味で競い合って、とてもいい状態でいる、、、フレンチもお部屋食はできるけれど、和食もどちらも、お部屋で召し上がっていただくときは、出来あがってから「数分」が経過してしまうので、レストランで召し上がっていただくのが、やはり提供する立場としてはよりいっそう納得度の高いものをお出しできる、、、などなどのお話を聞かせていただきました。

ちょうどそこへTakが走ってきて帰ってきて「おか~さ~~ん、お願い100円ちょうだい、もう1回だけくじがやりたい」と言いました。
当然「ダメよ、もうチケットは使い終わったでしょ」というと、そのマネージャーさんが、「よし、おじちゃんが連れていってあげよう」といって、Takと一緒に「わんぱくコーナー」まで行って、ヘリコプターのオモチャをゲットしてきてくれたのです。なんだか石ノ森章太郎氏の「ホテル プラトン」みたいじゃないの!
そして、帰っていらしたマネージャーはさらに自慢のデザート「ロールケーキ」について説明してくださり、「え~~っ、もうお腹いっぱいなので、申し訳ないけど残そうかと思ってたのに、それじゃ~いただかなくっちゃ!」なんて私が言うと、「それでは、お部屋にお持ちしましょう。少しお腹が落ち着いてから召し上がってみてください。」と仰ってくださいました。

美味しいフレンチを心ゆくまで堪能して部屋に戻ったら、もうすでにロールケーキが届いていたのでありました。
めっちゃ冷た~~~~いミネラルウォーターとともに…
          
いやぁ~~美味しかったよ。私、ロールケーキって、それほどそそられる食べ物じゃないんですけど、一口だけのつもりが、全部食べてしまいましたわ。


「城西館」の感動的サービスは食事に関してだけじゃありません。 つづく
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バカンス

2006-08-16 | よしなしごと
本日より、暫しバカンスに出かけてきます。

写真は、お盆の間ずっと仕事の合間を縫ってちょこっよ出かけた庵治の海。
四国最北端なので、潮の流れが早く、水はきれいで、人も少なくて、気持ち良かった~

家から車で30分ぐらいのお手軽ビーチ。
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政治家T氏

2006-08-15 | クラブ活動時代
お客さまひとりひとり、とっても個性的で、いろんな話をお伺いできてとっても楽しかったのですが、これをそのまま書くことができないのがもどかしいです。
いくら個人名を伏せても、私がこのブログで、実名でやってる限り、人物が特定される「個人情報」になってしまうもんね。
なので、前回書いた、ヒミツのノートのように、ごちゃ混ぜと、多少の脚色をお許しいただきたいと思います。
しかし!事実のほうがずっと面白いことも申し添えておきます(^_^;)


さて。
私がクラブCに入店した年の秋に総選挙がありました。その候補者で、現職の政治家T氏が、ある夏の夜、お友達と一緒に見えました。
うっわぁ~、こんな人もここを利用するのか…。
私は、T氏の事務所で、以前、地元の市議選の手伝いをしたことがあったので、一応顔見知りではあったので、ママにお願いしてご挨拶させていただきました。
(やっぱホラ、私みたいなぺーぺーが、政治家さんのテーブルにつくなんて、おこがましいじゃないっすか!)
「失礼いたします。私、以前T先生の事務所で、Aさんの選挙のお手伝いをさせていただいてました。御当選おめでとうございました。祝賀会にもお伺いできなかったのに、こんな席でお目にかかれるなんて、とっても嬉しくて、懐かしくて、ママにお願いして、ご挨拶にお伺いさせていただきました♪」な~んて調子っす。ちょっと慣れてきたワシ(^_^;)

ところで、総選挙でT氏が戦う相手は、超大物政治家で、小選挙区制になって初めての選挙で事実上一騎討ちになるのです。
T氏は私と同世代なのです。そのT氏が、どうして「政治家」をやっているのか、とっても興味があったし、T氏と一緒にいらした弁護士のK氏も、これまたとっても気さくで素敵~な方だったので、私にしては珍しく、お店の名刺とともに、一応事務所っぽく自宅の電話が書いてある本業の名刺もお渡ししたのでありました。
その日のお店での話題は、選挙のことや、「私は声楽出身、司会やナレーションもやってます。ウグイスもやりますよぉ~ん」みたいな…。他愛のないことで結構盛り上がったような…

そして、暫く経ったある日の午前中のこと…
いきなり、アパートの電話が鳴り、ぼんやりしたアタマで受話器を取ると、
「もしもし、◯◯◯◯と申します。(政治家フルネーム)」
どっひゃ~~~ん!!\(@o@)/
以前の記事にも書いた、「ほくさんバスオール」付き、木造推定築40年のアパートよ、そこに政治家からの電話って、どおよ!?!?

用件は、「ウグイス要請」でした。
マジですか?ホントに私でいいんですか??
だって、ホントのホントに、めっちゃ厳しい選挙戦。クラブホステスをウグイスに抜擢してもいいの??? 正気っすか!?
さらに、後のフラミンゴKAZUMIちゃんも抜擢されました。
さらにさらに、ホステスの女の子、数名、電話部隊にかり出されました。

この選挙、勝ちました。
破れた大物政治家は、「重複立候補」で比例で当選しましたが、T氏は、「小選挙区のみ!」の立候補と、若さと、手作り選挙を前面に押し出して、勢いで風を起こした…っていうカンジでしょうか?
私は、早い時期から事務所に出入りして、ウグイスの原稿や、スタッフが喋る街頭演説の原稿を書いたりしました。
この選挙がウグイス初体験だったのですが、本番ではハナゲが伸びるのもおかまいなしで、選挙カーの窓から身を乗り出して、思いきりにこにこ笑顔で手を振りまくって、道ゆく人たちに本当に真剣に挨拶とお願いをしました。
他のウグイス嬢は、全員声を涸らし喉を傷めていましたが、私とKAZUMIちゃんだけは最後までどんなに声を張りあげても平気だったのでした。声楽家と女優の勝利っつーワケよ。

そして、選挙が終わってから暫く経って、なんだかよくわからないけどKAZUMIちゃんと私はT氏に御招待いただいて、弁護士K氏と4人で炉端料理→カラオケにいきました。当時はなんだかよくわからなかったけど、あれは、T氏が、選挙でいちばん裏でも表でも、心の支えになってくれた親友K氏への心づくしの、全くプライベートな慰労会で、花形ウグイス嬢2名、ホステスとして(まっ、一応ウグイス慰労も兼ねて)かり出されたんだな。
奥多摩の料理屋さんでのんびりゆるゆるして、その後、カラオケになだれ込み、歌い、踊りまくりました。さすがに「ボヘミアン」だけはやめときましたけど。ホステス2名にとっては、日常なんですけど(^_^;)、政治家と顧問弁護士は、こんなプライベートな時間を満喫することなんて、ホントにめったにないらしく、人生最高の幸せだとまで言ってたっけな~。

そうそう、この時の車を運転したのはKAZUMIちゃんでした。
私が助手席に乗り、大物たちは後部座席に。
そして、KAZUMIちゃんはカラオケのあと、突然高速のインターにあるラブホに「入ります~?」とかいいながら駐車場を突っ切っていったのです。
その時の大物2名のはしゃぎようといったら…ヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノ
さすがKAZUMIちゃん!! 粋な余興でした(#^_^#)


翌年から私はT氏の事務所に就職することになります。
議員秘書、ピアノ講師、クラブホステスの、トリプルワークが始まるのであります。
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永遠のお別れ

2006-08-09 | 人生妙なり
今日は従兄弟の聖二くんの葬儀に、松山までいってきました。
先日の日曜日、野球の練習試合を終えての帰途から胸の痛みを訴えて、救急車で病院に運ばれたものの、容態は悪化の一途で、数時間後、帰らぬ人となったということでした。

特注の大きな棺の中でひんやり涼しそうにしている聖二くん。
告別式の2時間前に着いたので、お顔を見て、ほっぺたやおでこをぺたぺた触ったり、髪の毛を撫でたりしながら、ゆっくりお別れができました。
冷たくても、柔らかいほっぺただったなあ。
「おひさしぶり。相変わらず、顔、でかいわね~(生まれたときから)。よくぞここまで、でかくなったね~。どうしてこんなところに入ってるの? いったいどうしたのよ?」
亡くなった人のお顔に、こんなに遠慮なく触りまくったのなんて、初めてかも。
だって、子供の頃、ほんとに仲良しだったんだ。聖二くんは、優しくて大人しい男の子だったので、「男の子」っていう違和感がなくて、一緒に遊んでてほんとに楽しかった。「大人になったら結婚しよー」とかって2人で話し合って、「せいじくんと結婚する~」「たかみちゃんと結婚する~」とお互い母親に報告したこともあったっけな~。
そんな頃とちっとも変ってないんだもん。この寝顔。

葬儀の間も、火葬のあと遺影と遺骨だけになって、初七日のお膳の場に飾られても、これが聖二くんのお葬式なんて実感が湧かず、この参列してる人の中に聖二くんが、当たり前にいるような気がしてなりませんでした。

そりゃ、大泣きもしたよ。
それなのに、亡くなってしまった「実感」は、しゅるるぅ~~っっとすぐに彼方に遠のいていってしまう…

先日の記事で、「心筋梗塞」と書きましたが、喪主のお父様は、謝辞の中で「熱中症」とおっしゃっていました。
検査結果「心筋梗塞」や「脳硬塞」のような数値は全くなかったとか。
救急車で病院に運ばれて、息を引き取るまでの間の出来事は、ご家族にとってはあまりにも受け入れ難いことで、救急車が来てから病院までの措置、病院での医師のとった措置や、検査、診断、日曜日だったことなど、ひとつひとつ、悪い条件が重なってしまってここに至ってしまって、これが運命だったのだと、自分たちを納得させるしかない…というご様子でした。
私は、叔母(聖二くんのお母様)の話を聞きながら、彼の身体が大きいので、重すぎて救急車の隊員の人たちがストレッチャーに乗せられず、一度は倒れた聖二くんが自分で歩いて救急車に乗ったという話には、胸を締め付けれるようでした。
それ以前のこととしても、彼が長い間一人暮らしで、コンビニ弁当ばっかり食べて、ジュースばっかり飲んで、ヘビースモーカーで、健康管理を怠っていた。子供の頃からずっと野球をやっていて、身体は大きくて丈夫で、自分の体力を過信していた。当日も、朝から炎天下で野球の練習試合?を2箇所ハシゴして、水分補給も不十分だった…などなど。

あらゆる場面で「ここをこうしていたら、こんなことにはならなかった」…
ゲームじゃないけど、すべてが揃うと、いきなり「扉」が開く、、、みたいな。

終わったことは変えられない。
じゃあ、夢でもいいから帰ってきてほしいよ。
たった一度でいいからさ、語ろうよ。
私、高松に帰ってきたら、聖二くんともまた会って、やっとゆっくり、これからいろいろ語れるんだなーって、ほんとにほんとに楽しみにしてたんだよ。

…なんていうことも叶わないって、そんなの、これまでだって、いろんな人を見送ってきて、わかりきってるんだけど、残された人たちの、いろんな種類の「無念」は、
今生きている残された人たちの人生の中で昇華するしかないよね。

お通夜には、会場に溢れかえるるほどに若い人たちが弔問に訪れたそうです。

私が聖二くんの急逝からうけとったメッセージは、しっかりと心に留めておきます。




聖二くん、さようなら、そしてありがとうね。
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8 ご指名

2006-08-08 | クラブ活動時代
要するにクラブって、お店では、お客さまとお話をしつつ、お酒をお作りすればよいのです。
…といっても、話の内容や盛り上がりが問題なんだよね~。

特に新人の頃は、殆どのお客さまが知らない方なので、まずは顔と名前を覚えるのが大変。真面目な私はノートをつくって、名前と風貌と、その時の話題をメモしておりました。コレ、絶対誰にも見せられません。…って、もうそのノートはこの世には存在しませんが、記念にとっときゃよかったな~~。今読んだらお腹を抱えて笑いそう。
「徳川家康 50代半ば ハゲ度40% 老眼でないのが自慢。水割りグラスの下にハンカチを敷く。ぷう太郎だった頃の話→家庭教師のアルバイトをしていて、生徒と一緒にTVを見ていたらクビになった。梨が嫌い」
「石原裕次郎 60過ぎ ハゲ度20% 丸顔 労働者焼け。最近眼鏡から2weekのコンタクトに変えて人生が変った。ちょっとモテるようになった。ミストで飲む。嫌いなもの:ホヤ、なまこ」
↑こんなカンジでずらずらと…
もぉ~スゴすぎる個人情報です。

ホステスはお客さまのお酒を遠慮なくいただいてよいのです。お客さまのグラスの半分位のサイズのホステス用グラスがあって、自分で勝手に作るし、カウンターには、マネージャー兼バーテンダーのキャベツくんがいるので、カクテルも作ってくれます。お客さまとの話の流れで、お酒の話になったり、バーテンダースクールの話になったりすると、「好きなカクテルを注文していいよー」ということになって、ここで、作ってもらったカクテルは、お客さまからの奢りってことで、お客さまの伝票に追加され、売り上げになります。
こーいう状況では、進んで御馳走になり、逆に、お客さまにもカクテルをお勧めする…ってのも、売り上げを上げるための、ホステスの務めでもあります。
しかし…、高慢貴美は、最初の約1年ぐらいは、カクテルをいただく以外は、殆ど自分からホステス用の水割りを作って飲むことはありませんでした。
「営業で飲んでも酔えない。酔えない酒は身体に悪い…酔うほど飲んだらもっと身体に悪い」と思ったからです。

気分良く酔っているお客さまから見た私は、「堅い」ヤツだっただろうと思います。
いや、実際バリヤーバリバリでした。
私は一介のヘルプ。貴美に「お客さまがつく」なーんてことになりませんように…
お店でご指名をいただいたら、その時点で、そのお客さまは、自分のお客さまってことになります。
クラブの不文律のようなのがあって、いったん「指名」したら、よほどのコトがなければお店の中での「浮気」(指名変え)はダメよ。ずーっとあなたは私のお客さまなのよん…みたいなカンジです。ホステスは、指名して下さったお客さまには、以後、時々こちらのほうからTELをするなどして、お店に御来店いただくように、コンタクトをとる…のが普通です。
しかし、傲慢貴美は、そんなこと最初は全くやりませんでした。
お客さまから名刺をいただき、電話してとまで言われてもです。
ヒドイホステスだったな~。
さすがに、そーいう時は「指名変え」…ですわ。
ママも、いちお~ピアニスト貴美なので、「お客さまに電話しなさい」とは言えないし、気を揉んだだろうなあ~~
ご来店のお願い電話をするってことは、逆に、「じゃあ、こんど、◯◯のイタリアンにメシ食いにいこう」なんてのも、「わ~い!ホントですか~?うれし~~!ありがとうございます!いつにします?」…ってなるのです。

クラブってのは、先にも書いたように「風俗営業」なのです。お客さまたちは、お気に入りの女の子を見つけて、指名して、最初はお店で飲んで盛り上がり、それから「アフター」へ誘い出し、さらに食事やゴルフや競馬やお芝居などなどに誘って、一緒に過ごして楽しむっていうように展開していくのです。
コレ、もちろん1対1とは限りません。お客さま同士のゴルフなんかに、お店の女の子が数人お誘いを受ける…とかって、すごーく一般的です。
そして、お店の外で2人で食事をする…ってのは、「恋愛関係」と限ったことでも、もちろんないのです。
クラブCのお客さまは、年齢層が高く、50代~60代が大半でした。当然家庭があり、当然それを壊す気もなく、でも、女の子と食事をしたりデートしたりして、なんか、生活に潤いとトキメキがあったら嬉しいな…ってカンジかな。

しかし、私は、昼間はピアノの先生なんじゃ~~。
究極のクラブホステスの生活とはほど遠い、自分の「スタンス」っつ~のがあるんじゃ~~。

以前、「誰とたべる? 何たべる?」という記事で、私がまだまだ傲慢貴美の頃、お客さまと食事にいった時のことを書いてます。よかったら覗いてみてね。



明日はお休みをいただきます。
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7 ピアニスト返上

2006-08-07 | クラブ活動時代
昨日は暗い訃報を一方的に書いてごめんなさい。
連載?の途中ですが、自分の記録として書いておきたかったのです。でも、ご丁寧なコメントをいただいても、私には、お一人お一人にレスのしようがないのでは…と思い、コメントはいただかないことにさせていただきました。ごめんなさい。

さてさて。

一期一会の人生。そして一期一会のクラブ活動、書き進めますよぉ~ん。

私は華やかな装いでピアノを弾くことにだんだん疲れてきました。
もともと、ママは、音楽に造詣が深い訳ではなく、「ピアニスト」に対して特別期待を寄せているワケでもありませんでした。何も練習していかず、適当に即興で弾いても全く何も言われません。以前にも何度か書いたのですが、お客様の中には、カラオケでなく、ピアノ伴奏で自分の十八番の曲を歌いたいという方がいらっしゃいます。演歌、シャンソン、スタンダード…いろいろです。
私は、「昭和の歌三百選」みたいなのや、「ムード歌謡」系の楽譜を買って、お客さまからリクエストがあるたびに「今度までに練習しておきますね」とかいって、真面目に練習していたのですが、これまた、余計な経費と、練習に費やす時間がもったいないぞ…と思い始めました。
しかも、せっかく練習していったのに、「キイが違うからうまく歌えなかった」などと、ご満足いただけなかったりするのです。
カラオケと違って、ピアノ伴奏で歌うってのは、やはり、シロウトにとっては、結構難しいもんなんだな。
歌詞も画面に、曲に沿って出てこないし、キイも、ちょっと高すぎるからっていって、自分で下げることもできないし。それをカバーする技術ってのは、やはり、相当熟練しないとできません。

「ラストダンスは私と」
ってご存じでしょうか?
これを、お客さまがピアノで歌われて、曲の途中で、「ちょっと低いから上げて」なーんて、気軽におっしゃるのです。フロアーには、女の子と踊るお客さまも、、、
途中で止まるワケにいかないし、「ちょっと上げる」ったって何度あげるんだよ!?
私は、たまたまこの曲を知っていたし、楽譜がなくても伴奏ぐらいなら弾けました。
いちばん簡単なCメジャーの調で弾きました。それを「上げて」と言われたら、もぉ~その次に簡単なF(フラット1こ)か、G(シャープ1こ)にするしかないじゃん!…ってことで、いきなりFに上げる私。
そのお客さまは、たまたまFのキイでちょうど朗々と歌えて、御満悦でした。あーよかった。しかし、こーなると、次のリクエストが来るのです。
「じゃあ~こんどは、慕情ね、練習しといてね」(-_-;)
ピアニスト貴美は、このお客さまが気持ちよく出せる最高音がF~Gだと把握したので、じゃっ、慕情のキーはEまたはFかってのはわかる。
しかし、「スタンダード名曲集」に乗ってる「慕情」のキーはCなので、お客さまに合わせて移調しなくてはいけません。
コレって、ジャズピアニストではない私には、(…まして、私の専門はヴォーカル。伴奏専門のピアニストってのは、特殊なテクニックを修得してなくちゃできないのさ)結構負担が大きいのです。

ここでふと我にかえって、考える。
私、伴奏専門のピアニストを目指してるワケじゃないんだよ。このままではなんかマズイかも??
だったら時給2000円のホステスに専念したほうがお得なのでは??
いえ、もちろん、伴奏専門ピアニストを侮っているワケじゃないです。決して。人には得意不得意ってあるし、私、もともと人前でピアノを弾くのは、子供の頃から苦手。こんな私が、苦労しまくって、次から次へとお客さまのリクエストにお応えするよりは、「ホステス」をきちんとやるほうが、ママも喜んでくれるだろうし…
毎日、家で「慕情」や「追憶」なんていう世界から、果ては「高校3年生」や「夜霧よ今夜もありがとう」や、「同期の桜」(-_-;) これらをお客さまのキーに合わせて練習するってのは、さすがにも~~カンベンしてください。

…ってわけで、私、だんだんスーツ出勤が増えてきました。
もともと、「ピアニスト」でない私は、クラブのピアニストにふさわしいワンピなんか、あんまり持ってなかったんだよ。
ふつーのスーツにスカーフとアクセで、他のホステス達と同じように席について、知らんぷりで「私はホステスです。でも、実はピアノもちょっと弾きます。」みたいなスタンスでいくことにしました。
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聖二くん さようなら

2006-08-07 | 人生妙なり
従兄弟の聖二くんが急逝しました。41歳。心筋梗塞だそうです。
御両親の気持ちを思うと、胸を太い棒でぐりぐりとえぐられるようです。
ちょうど私たち家族が、たまたま全員実家に揃っているところへ電話が鳴りました。
母が出ました。
誰かが亡くなったらしいことは母の様子からわかりました。
でも、それが聖二くんだとは……
「聖二が死んだんよ…」
と、叔母は母に言ったそうです。
愛する息子の急逝を母親が電話で伝えるなんて…


子供の頃一緒に遊んだいろんな場面が鮮やかに浮かんできます。
高松に帰ってきて、これから、いずれゆっくりと、語り合うこともできると、楽しみにもしていました。彼も独身。ちょっと気が弱そーだけど、心優しい男の子だった。
どうしてこんなに早く神様のところに帰っていってしまったんだろう。
どうして聖二くんなの?

もう二度と会えない。
未来永劫、聖二くんとTAKAMIとして会って語ることはできない。

みんな死んだら天国でわらわらと集える…という説?もあるけど、私はそうは思っていません。
彼の急逝は、それだけで私にとてもたくさんのメッセージをくれている。でも私はそれに対して、死んでしまった彼になにも返すことはできない。
これが「死」というものだし、「生きる」ということだと思います。
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