来月23日の教会のストリートLIVEに、Takも「ジュニア・コーラス」で1曲だけ参加することになりました。
ここまでに至る道のり…長かった。
「JESUS LOVES ME」(主われを愛す)という賛美歌をアカペラで、混声4部+ジュニア・コーラスで歌います。
アカペラは、とても難しい。
牧師先生から、ジュニアのパートをTakに歌ってほしいといわれ、「絶対にイヤだ」と即答したTak。
私も、そりゃ、絶望的に近いことだなあ…と(^_^;)
彼は歌うことにものすごくコンプレックスを持っていて、なにやら、学校の音楽のテストで、みんなの前で歌わされて大失敗したらいしのですが、もぉこれが殆どトラウマ状態。
LIVEのステージで歌うなんて、もってのほか!…という状況でありました。
私としては、Vocal母の息子がこんなに歌うことを拒むのは大変悲しい。
車の中で、英語の早口言葉のような曲はさっさと覚えて大声で歌うのに、人前で歌うのは断固拒否のスタンス。
上手くなくてもいい、歌を相手に届けることがどんなに素晴しいか、Takにも体験させたい。
牧師先生からのお誘いをチャンスと思って、Takに少し期間をおいて、話をしてみました。
「絶対にいやだ。踊りでも劇でも、なんでもやるから、歌だけはイヤだ」
「教会の賛美とかは歌うけど、人前では絶対にイヤだ」
賛美は、神さまへの捧げもので、自分の声や歌のうまさを自慢するために歌うんじゃない。
お母さんがLIVEをやっているのは、自分の気持ちを歌にして届けるためで、その「気持ち」の中心は「愛」なんだ。
Takは、「愛」という字を、習字で自分から書きたいと先生に言ったでしょ。
お母さんが歌いたいのも、それと同じことだと思う。
…と、まあ、歌の原点を話しました。
少しだけ軟化するTak(^_^;) それはわかってるんだよ、だけどヤなものはヤ。
「無理に出ろとはお母さんも絶対言わないから、じゃあ、1週間だけ、1日10分だけ、練習だけはしてみようよ。それでもやりたい気持ちにならなかったら、練習はそれで終わりにしていいから。」
練習はするけど、本番は絶対無理だというTakに、お母さんは歌の先生なんだから、1日10分だけは、先生に習うつもりで一生懸命やってみてほしいと言いました。
ここまでくればしめたもの。
私はプロなのだ。Takに途中で音をあげさせるようなことには絶対ならない自信ありまくり。
さて、翌日から練習開始。
「主われを愛す」のジュニア・パートはE♭までという、声の低いTakにとっては、かなり厳しい音域なのだ。
Takは、Dまでが限界でこれ以上は無理といって泣きベソをかいた。。
そこでちょうど10分経過。
しかし、彼は、翌日、自分から発声練習やらないの?と言い出した。
その翌日は栗林公園を散策しながら発声やると言い出しました。歩きながら一緒にヴォカリーズ(母音で歌う)をやりました。
先日のストリートLIVEの練習のとき、牧師先生にTakの歌の進捗状況をお話ししたら、「泣くほどヤなのか~~それは可哀想すぎる…無理しなくていいですよ」と先生は仰いましたが、それでも少し前向きになっているTakのことを、一緒に歌えますようにとお祈りして下さいました。
今日で5日が経過。
か細いボーイソプラノがFまで出るようになった。母音の発声だけだけどね。
音程や、歌詞はまだまだこれからなんだけど、、、
そして、今日、お友達の教会のストリート・ライヴに、飛び入りで参加させていただくことになり、Takも連れていった。
夜、暗い道に並んで「もろびとこぞりて」や「きよしこの夜」を、マイクなして歌うというシンプルなもので、Takも知ってるでしょ、歌ってごらん…と促したら、
自分でもやってみたくなったみたいで、歌詞をのぞきこみながら、歌ってみた。
か細い声だけど、ちゃんと高い音まで歌えた。
「俺、ジュニアコーラスやる。」
ついにTakの口からこの言葉が出た(*^_^*)
すごく、すごーくやってみたくなったみたい。
私も、すごく、すごーく嬉しかった♪♪
明日から、歌詞を覚えて、音程をきれいに整える練習です。
本番まで、毎日10分練習、きっと続けられると思います。
か細い声も、1ヵ月あれば、もう少し張りのある声になるはず。
あとはマイクが拾ってくれるから大丈夫。
きっと素敵なアンサンブルができると思います。
なによりも、大事なのは本人の「やればできる」という前向きな気持ちだもんね。
冒頭の画像はTakが作ったレザークラフトのキーホルダー♪