草壁港では、こんなトイレも作品です。
「石の島の石」 中山英之建築設計事務所
草壁港を後にして、次は醤(ひしお)の郷へ。
ここでは、以前に観た作品は省略して、新作のみご紹介します。
「ジョルジュ・ギャラリー」ジョルジュ・ルース
小豆島・醤の郷に「小豆島アートプロジェクト」代表・石井純の祖父母がかつて暮らした古民家が残されている。
26年間静かに眠っていたこの住空間に、2018年10月、フランスの写真家「ジョルジュ・ルース」を招聘し、
約50名のボランティアと共に、和室や納屋やロフトに幾何学模様を描くプロジェクトが進められた。
ジョルジュ・ルースは廃墟や取り壊し予定の建物の空間にインスタレーションを設置、それを写真作品として完成させるアーティストである。
今回、3か所で創られたインスタレーションは、特別に瀬戸芸のために残されて、3つの写真作品と共にこの古民家を改装して造られた「ジョルジュ・ギャラリー」で公開される。
しかしそれらは、箔やチョークといった儚い素材で描かれており、いずれ時間と共に消えていくかもしれない。
人々の営みと共に生きた空間にもう一度息吹を吹き込むと同時に、それは新たな記憶として埋没していく道程の第一歩でもあるのだ。
ギャラリー内ではほかに、制作過程を記録した岸本康の映像作品を、併設の「コヒラ・カフェ」では栩山孝と片山みやびの作品をそれぞれ展示する。
(瀬戸芸公式サイトより)
コレは私がスマホで精一杯撮りましたが少々歪んでいます…悪しからず
正面のある位置から見るとこのように部屋の中に透明の円が浮かび上がります。
その向こうに和室の壁が透けて見えるかのようです。
とても美しくて感動的でした。
ジョルジュ・ルースは、古民家や廃墟化している空間にこのように描くアーティストで、日本にもいくつか作品がある模様。
別室には制作風景なども展示されています。
狭い階段を上ったところには、チョークで描かれたこの作品。
画像からは分かりにくいけど、部屋の隅に大きな四角形が浮かび上がります
今回は時間の都合で行けなかったけど、カフェも併設されていて、メニューも魅力的。
来期は車で、お泊りで、アート旅行で行ってみようかなあ、、、
入り口はこんな感じ…一応アップしとく
この記事を書くにあたってググっていて知ったことですが、プロジェクトリーダーの石井氏は、「モーション・ギャラリー」(クラウドファンディング・プラットフォーム)で出資者を募っていた模様。
小豆島の嘗て実家だったところにジョルジュ・ルースを招聘するプロジェクトに。
目標金額は150万円と、めちゃくちゃ控えめですが、少しでも多くの人たちとこの夢を共有したいとの思いからと推察されます。
石川氏は、某有名メーカーの役員であった方のようで、「150万だけ足りない」なんてワケはなかった筈。
私は「モーション・ギャラリー」というものがあることだけは知ってましたが、実際にサイトを見たのは初めてでした。
こんなふうに資金を集めたい方と、応援したい方を繋ぐのっていいなあ…と感じました。
「鐘舎 Bell Shelter」 朱哲琴(Dadawa)
倉庫を改修し、スピーカーを多数配置して、小豆島で録音されたいろいろな音にスクリーンの映像が反応するという、瞑想空間のようなところ。
大きなおりんを叩けば、それも映像に反映するハズなのですが、この時は設備の不調で残念でした。
しかしまあ、ただひたすら映像と音にぼぉ~~っっっっとできます。
この2箇所、貸切状態でした\(^o^)/
さて。いったん、ここから土庄港まで行って、別のバスに乗り換えて「リン・シュンロン」の新作へ向かいます。
もうそれだけのためです。
「再び」 キム・ミョンミン