WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

6「同伴」と「アフター」

2006-08-06 | クラブ活動時代
この言葉が、私は大嫌いでした。
私は一介のヘルプ。
自分の勤務時間外に、収入にもならないのになんでお客さまと過ごす必要があるんだい!
コレが、「新人」の頃の私のスタンスでございました。

「同伴」っていうのは、お客さまとお店の外で食事なんかをしてから、そのお客さまと一緒にお店に入店することです。同伴料は ¥3000。これはすべてホステスの収入になります。
「アフター」ってのは、逆に、お店が終わってから、別のお店にノリでなだれ込むことです。「アフター料」なんてのはありません(^_^;)
あっ、あとお店内での「指名」ってのもあります。指名料は ¥2000。これもホステスの収入。

私はいちお~ピアニスト。お店では『ヘルプ』ですからね!と思っていても、お客さまにとっては、ヘルプもピアニストも関係なかったりします。「貴美さん、ナイス~~」と思って下さる方もそりゃま~いらっしゃいました。
「ヘルプ」ってのは、つまり、お客さまに御来店いただくために、積極的に「同伴」や「アフター」をしたり、お客さまに「お暇ならいらしてね♪」とかってTELしたりしている主力メンバーのホステスさんに対して、まっ、席について、その場だけの接客をするホステスです。
私は、とにかく時給¥2000をいただければ、それでよかったのです。
でも、そーはいっても、お客さまにはいろんな方がいらして、「このピアニストを口説こう」とかね(=^‥^A 特に音楽にちょっと詳しい方などは、いろんな切り口から音楽の話題になって、次にご来店されたときに話を繋げていかれます。そのうち、盛り上がったら、お店の外でも遊びたいな~~…というのが、クラブの世界なのであります。

ある夜、「オールデイズのLIVEをやってるお店があるので、これから行きましょう」といって、3人グループのお客さまに、たまたまその日揃ったお店のピアニスト3人がお誘いを受けて、しぶしぶ行きました。私は、ものすご~~く行きたくなかったのです。お店が終わるのが12時。それからライヴハウスだとぉ~~!?!? それもお客さまと。まだ営業の続きをしなきゃいけないのっ!? どよよよぉぉ~~ん…ってのが正直な気持ちでした。でも、あとの2人のピアニストは、ノリノリで、「貴美さんも行きましょぉ~~♪♪」っていう状況なので、A型の私は断れず、しぶしぶ、ホント~~に渋々、嫌々「アフター」に行くことに。
そのお店はオールデイズのバンドのLIVEが始まると、みんなフロアーではじけまくって踊るのです。
私、なんでこんな時間にこんなとこで、お客さまと踊ってなきゃいけないんだよ、あたし、いったい何やってんの?…と、音と光の洪水の中、気分はずぶずぶと底なし沼に沈んでいくようでした。
いや、もちろんカオはにこにこ笑顔なんだよ。

…しかし、、、この時のお客さまに私は、後々、本当にお世話になったのです。今でもものすごく大切だし、大好きな方たちなのです。一生足を向けて寝られません! あの頃の新人の私は、ほんとに高慢で、世間知らずで、「クラブホステス」のプロ意識がさっぱりありませんでした。
「クラブ」って、お客さまとホステスの間の「良識」で、素晴しい人間関係を育んでいけるところでもあるのです。
そんなところに辿り着くのは、ず~~~~っと後の話なのですけどね。

まだまだ高慢ホステス貴美の時代は続きます。
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5「お通し」と「お味噌汁」

2006-08-05 | クラブ活動時代
席料 ¥10000

あたりめ ¥2000
野菜スティック ¥2000
ミックスナッツ ¥2000
焼そば ¥3000
サラダ ¥3000~
フルーツ ¥3000~


ボトル ¥15000~

アイス ¥1000 ←1杯
ミネラル ¥1000 ←1本

…こんな感じ。
この値段は、お客さまに毎回お見せするメニューに明記してあるのです。

アイスやミネラルはセット料金になっているお店もあるようですが、「クラブC」は全部1品ずつです。恐るべし。そして、アイスやミネラルは、ホステスがどんどんお酒をお作りして、どんどん勝手に追加します。もちろん売り上げをあげるためです。
あるお客さまが、「ここのお店は、同じものをオーダーしても、行くたびに値段が違う」とおっしゃっていましたが、コレは、「アイス」と「ミネラル」の本数が毎回違うからと思われます。でも、ほんと~~~に明朗会計なのかどうかは、一介のヘルプである私にはわかりません。
でも、そんなことを気にするようなお客さまは、来なくても結構でございます…的なところはあるのかも、、、
だいたい、座って飲んでこんなもので、満足…と思っていただける方だけお越しくださいという感じでしょうか。
お客さまが2名でいらして、既にボトルが入っていて、一番安い「あたりめ」「野菜スティック」をオーダーして、だいたいおひとりさま¥20000程度でしょうか~? これが最低ライン。
でも、この席に、たまたまお店が暇で、女の子が3名ついたり、しかもめちゃ飲んべ~の女の子だったりすると、ホステスは容赦なくお客さまのボトルをいただき、ミネラルとアイスのおかわりをするので、、、、

お客さまは、お通しを食べに来てるわけでも、3000円の焼そばを食べに来てる訳でもなく、あくまでも「女の子」との宴、またはしっとり語らう…などが目的なのであります。
でも、あたりめを2000円でお出しするからには、ただのあたりめを無造作にお皿に乗せてどさっと出すワケじゃなく、一応、わりと美味しい、質のよさそーなヤツが、品良く盛られて、小皿にマヨや七味も添えられて、まぁ~中流のお嬢様が品良く着飾って、オペラハウスのボックス席に座っても一応OKよ…ってな感じ。
野菜スティックも、居酒屋で「はいおまちぃ~」といってどすん!と出てくるのとは、さすがに違います。太さが揃ってる、ちゃんと「仕事」がされてる。こちらも、まぁまぁ中流のおぼっちゃまが、仕立てのいいスーツにボウタイでお出ましになりました…ってカンジ。

私は、バーテンダースクール時代に、1/4個のリンゴで1000円のオードブルを作る…なんてのを、やりました。ペティナイフを使って、かわいい切り方、飾り付け、盛り付け、要するに「仕事」を施して、1個の100円のリンゴを4000円
分のオードブルにする…ってな実習です。これはもぉ~「作品」です。
クラブCでは、この「仕事」を、フロアーには決してカオを出すことのない調理担当さんが、狭いキッチンでやっているのです。

ところで、ここのお店でお金をいただかないのは、最初にでてくる「お通し」と、閉店のときの「お味噌汁」。

毎日の「お通し」を、当時の調理担当の男の子は、一所懸命考えて、作っていました。細長い重厚なガラスのお皿に工夫を凝らした美味しい3品を彩り良くきれいに盛り付けて、すべてのお客さまにお出しするのです。子供のお弁当の世界みたいだけど、ママ曰く、「うちは席料が1万円だけど、極端な話、この『お通し』が1万円だと思ってる方もいらっしゃるので、いい加減なものはお出しできません」。
ところが、殆どのお客さまは「お通し」には目もくれないのです。
おままごとのような、ちょこっと一口ずつのお通しは、「子供騙し」だと思っていらっしゃるのかなあ… お箸をつけることがみっともないと思っているお客さまも中にはいらっしゃいます。 なので、この1万円?のお通しは、私たちホステスがいただくことが殆どで、かといって、お客さまの「お通し」を各テーブルでかたっぱしからたいらげるワケにもいかなくて… 悲しいのは調理担当くん、、、(T_T)

閉店前に出てくるお味噌汁も、とっても美味しいのです。出汁ははっきりいって、「うまみ調味料系」だよ。でも、心行くまで飲んで楽しい時間を過ごした最後の締め的には、サイコー。
私のお気に入りは卵まるごと1個が入ったお味噌汁だったんだけど、コレって、閉店前に残ってるお客さまの人数分の卵をそぉ~~~っと落として作っていたんだろうか…?? 卵の固まり具合なんか絶妙!これはさすがに美味しいので、お客さまも召し上がります。でも、女の子たちと盛り上がりまくった宴のシメ、「キミたちどうぞ」といって下さることがこれまた殆ど。それでもお客さまに「美味しいからぜひ召し上がってね」みたいなカンジでオススメするんだよ。

こうして、「調理担当さん」の仕事は、お客様の評価を受けることも殆どなく、やがて彼は辞めてゆきました…
彼に幸アレ! 本当に彼の仕事が正統に評価される職場で、思う存分「アーティスト魂」を発揮してほしい…
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4 「八十八夜物語」

2006-08-04 | クラブ活動時代
ところで、「クラブ」ってなんなんだ?
スナックとか、パブとかいろいろあるけど、何が違うの?
男性はみんな知ってるだろうけど、女性は殆ど知らないかも。
私は、同窓会や、男の子たちと飲むとき、女の子が接客してくれるお店に連れていって貰ったこと何度かあります。そうだ、両親とスナックとかにもたまに行くしな~。
でも、何が「スナック」で何が「クラブ」で、何が「パブクラブ」なの?と思いませんか?

実は、「クラブ」は風俗営業なのです。
ホステスがお客の隣に座って接待することができるのは、風俗営業の免許のあるお店で、「スナック」は「飲食免許」コレが大きく違うところです。
それに、風俗店の営業は、時間が深夜1時までと決まっているのです。
そうとわかってみれば、「女の子が隣に座ってるけど3時頃までやってる店もあったぞ、アレはなんなんだったんだ??」と思うけど…。
とにかく私が勤めることになった「クラブC」は、正統な風俗営業法を遵守したお店なので、11:30になるとそれぞれのテーブルにお味噌汁が配られて、12時にはきっちり閉店するのです。

…などなど、知らないことがいっぱい。
そーいえば、大学生の頃、いつも買ってた某ファッション雑誌に半村良さんの「八十八夜物語」ってのが連載されていた。(歳がわかる!)あれは確か、クラブホステスストーリーだったな…ってのを思い出して、お勉強のために文庫本を買ってみました。真面目な私…
20代後半のごく普通の女性が、突然銀座のクラブホステスになって、その道を極めるサクセスストーリーなのです。
その主人公も、この道に入るにあたって、とある男性に、何件かのクラブに向学の為に連れていって貰って、シロウトなりの目で見ていろんなことを感じる場面だとか、初めて自分が働くお店に入るとき、お客さま用の入り口でなく、従業員用の入り口を捜す場面とか…
結構、新人の主人公には共感できる場面がいっぱいあって、面白い本でした。クラブで繰り広げられる世界ってのもバーチャル体験できたし。コレでちょっと「クラブ」というものに予備知識ができたわ♪

さて、いよいよ、私の初出勤。
一応、「ピアニスト」兼「ホステス」いったいどんなカッコでいきゃいいのさ。
ピアニスト的には、やっぱ、ちょっとステージ衣裳っぽく華やかに装おうべきだと思うけど、そのカッコで接客もするのよね…
…と、迷いまくったことは覚えてますが、結局どんな装いをしたのか、忘れました。とにかく「スーツでピアノを弾くのはヘンだ!」と思ったことだけは覚えてるんだけど…(=^‥^A
お店には、ピアニストの女の子が他に2人いて、その1人が、後のフラミンゴKAZUMIちゃんなんたよ。当時は、「源氏名」で出ていらっしゃいました …(^_^;)
とっても華やかで、モテモテでいらっしゃいました。
えっ、私の源氏名?
そうそう、お店ではちゃんと名刺を作っていただくのですが、水商売系にありがちな「理沙」とか「楓」なんていう名前だけのヤツじゃなくて、ちゃんとお好みの名字も入れて、格調高いヤツを作っていただけるのです。ローマ字は×。ってことは、TAKAMIは不可です。
そんじゃ~私の源氏名は「古川貴美」
お~~~~っほほほほ! そのまんまですわ~~(=^‥^A
いや、コレ、決して本名じゃありませんからね。

実はコレには、いちおー「信念」っつーのがあってね。
このまんまの私でやらせて頂きます…っていう、今思えば頑な決意の表現だったかもしれません。

しっかしもう4なのにまだ入り口じゃーーん。10回じゃ終わらないぞ…

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3 目くるめく「ステージ」

2006-08-03 | クラブ活動時代
私は、ママと面談の後に、(たぶんその日の夜だったと思う)お店の開店数十分前に、見学させていただくってことで、お店を訪問させていただきました。
…といっても、開店時間にさしかかるし、お店で実際にホステスさんたちが動いている様子も見学させていただけるってことで、私は、変則的にせよ、一応「お客」としての装いで行かなくちゃ、、、ってことで、スーツ選びも、ワケわからないなりにも真面目に考えたわよぉ~。
カウンターが5席、テーブルが7~8席だったかな~~ そして、アップライトのピアノがあって、印象としてはふつ~~~でした。
落ち着いたお店ではあるけど、特別に「高級」って感じもしないし。でもさりげなく品位はあるのかなー。
とにかく、「クラブ」なんて全然知らないので、比較のしようもなく、、、

そこへ、ホステスの女の子たちが、次々と出勤してきて、カウンターで並んで待機。
彼女たちの装いも、殆どがスーツ。「品の良さ」と適度な「華やかさ」を醸し出しているのでありました。でも、カウンターで会話してる彼女たちは、ホントにふっつぅ~~の女の子なんだよね。カレシの話や、ディズニーランドの話や、コンビニ弁当の話をしてる、、

そこへ、最初のお客さま登場。
3人ぐらいだったかな~~
すると、ママは、お店でいちばん広く使えるテーブルをご案内して、カウンターで待機している女の子の中から、3~4人を選んでテーブルに着くように指示。
「いらっしゃいませ~」と、彼女たちは、お店のマッチを手に、にこやかに席に着いて、お客さまのオーダーをお聞きし、ホールの男の子が素早くボトルや、水割りのセットを用意して、さささっっっ…とホステスさんが水割りを作り(自分のぶんも)
「いらっしゃいませ、いただきま~~す!」といって、宴が始まるのです。

シロウトの私には、これがほんとに、目くるめくステージに見えました。
とっても華やかで、お客さまたちが、この店に女の子との楽しい宴を求めてやってきてるんだな~~っていうのが、もうこれだけで、十分すぎるほどわかりました。
…と同時に、さっきまでカウンターでフツーの女の子だった人たちのプロフェッショナルぶりにもびっくり!!
そのテーブルは、ほんとに楽しそうに、パーティーのように、きらきらとゴージャスに光り輝いて見えましたもん!!

どんな仕事でも、どんな職場でも、そこは働く人にとって「ステージ」なのだと思います。でも、それを意識することって、殆どないかも。自分は、「パフォーマー」であるか、「お客」であるか… そのどちらでもない、あの時の「見学者」の私のような立場でしか見えないものってあるのかも。

私、ホントにこんな世界に入っていけるんだろうか…???

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2 ママとの面談

2006-08-02 | クラブ活動時代
さて、キャベツくんと、久々に飲みにいくことになりました。
キャベツくんが、私の行きつけのバーを辞めてから、少なくとも1年半以上は経ってたはず、、、 
その後のバーテンダーさん達も、アルバイトの男の子ばっかりだけど、修行する気満々の頼もしい人たちだったので、一杯入魂って感じで、一生懸命で、楽しかったなあ…思い出がいっぱい、しかしそれはまた別の話。

そのバーのその後…だとかの話に始まって、いろいろ話が弾んだけど、いよいよ本題?「ウチの店にピアノ弾きにきませんか」がついに出た! マジで? 私、接客はシロウトよ。ホント、今日はキャベツくんと飲む日ってことで来たので、その話はう~ん、アタシにゃムリっす!と言おうと思ってたんだけど、キャベツくんは、結構真面目に、一度お店に来てママに会ってみない?とかって迫ってくる。「いや、行って会うだけならいいよ(好奇心だけはある私)でも、やるかわかんないよ。」
そして、ママに会ってもいいと口をすべらせたら、早速彼はママにTELで連絡とって、日時を決めてしまったのであった。
キャベツくんは、とっても真面目で誠実な男の子なので、お店の「マネージャー」という立場で、ママのお眼鏡に叶うホステスを「ハンティング」しようと一生懸命なのだ。彼の性格を知っている私は、不愉快な気分は全くありませんでした。

さて、ママとの「面接」は、F市Kホテルのラウンジ。破格の待遇じゃん。
こんなん、フツーの求職活動ではありえね~~!
そのとき、私は、近所のガソリンスタンドで、アルバイトしてました。
それも、ちょっとしたイジメにあいながらです。これまた別の話ですが、この状況で、私を時給2000円で雇ってくれる、しかも望まれて。こりゃ~~、やっぱ、心が動きますって。
ママとのほんの20分程度の面談で、お互い、「品定め」?
もちろん「ハンティング」なので、履歴書なんかありません。
ママは、とっても小柄だけど、パワフルで、きびきびして、頭の回転めちゃよさそ~、「優しくておおらか」というより、「機敏でチャキチャキ系」
当時、今の私より若かったはず…
きっとものすごく波瀾万丈の人生、荒波に小舟を操縦して生きてきたんだろうな。
しかし、ママはあくまでもにこやかに、おだやかに、「初めてでも何も心配ないのよ」系のことをおっしゃる。どーやら私は気に入られたらしい。どこが気に入られたのかさっぱりわからん。ママとしては、お店に利益をもたらすかとうかが決めてなんだろうけど、どういう基準で「ホステス」を選択するのか、私にはいまだにわかりません。

で、結局このお話、お受けすることにしました。
このトシでクラブホステス…
(ってゆーか、あくまでも、ピアニスト。でも接客もヘルプでやっていただきますってことなんだけど、そこは私も、オトナなので、「私はピアニスト」的な心構えじゃダメだわと心得ていますとも)
でも、年齢的に、上限だろうな。ここでお受けしなければ、一生私は、こーゆう世界に足を踏み入れることはないだろうな、…と思って。「経験、経験!!しかも時給よし!」要するに、第一理由は好奇心だったのであった…

それから、即日だったか、後日だったか忘れましたが、いよいよ、目くるめく「クラブ」の世界に足を踏み入れることに…
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1 クラブ活動黎明

2006-08-01 | クラブ活動時代
「クラブ活動時代」というカテゴリーを追加しました。
10回連載ぐらいで終わるとはおもいます。
以前から何度も言っているように、私は過去ネタは書かないつもりでしたが、
「お通し」というテーマを書こうとしたら、ど~~~しても、過去の「クラブ活動」について書かざるを得なくて、、ど~せならシリーズにしよ~っ!って(^_^;)

私は、30代半ばで、クラブホステスのアルバイトを3年間やりました。
ここで出会った人たち、経験したことは、きっと、いつも当ブログにご訪問いただいてるみなさまにも、きっと興味深く読んでいただけるかと、、、


ある日の夜、アパートのベッドで熟睡してるところに、突然携帯が鳴りました。
寝ぼけて出る私。
「もしもし、TAKAMIさんですか、キャベツです」
うっ…
誰だキャベツって、、、(この時点ではすっかり寝ぼけている)
「おひさしぶりです、お元気でしたか、、、」
などなど、とっても礼儀正しく、懐かしそうに語りかけてくるこの男、いったい誰なんだ!? すっかり寝ぼけている私は、徐々に覚醒しつつあるんだけど、「アンタ誰?」って言えないのよぉ~~ A型だからさ(=^‥^A
会話の端々から、覚醒しつつあるアタマで推理しまくって、キャベツの正体を見破ろうとする私。キャベツがあまりにも親しげに、なつかしげに話しかけてくるので、相手の正体がわかってないことを見破られるのはマズイ…と感じる私、、、
でっ、何分この状態で会話しただろう??
ようやっと、彼は、以前通っていたバーでアルバイトしてたバーテンダーさんだったことが判明したのでした。
「キャベツ」と聞こえたけど、実際は「タ◯チ」くんだったのでした(=^‥^A

そのキャベツくん、今はF市のクラブでチーフバーテンダーをやってて
「ぜひTAKAMIさん、ピアノひきにきてくださいよぉ~~ 」とかいうハナシになったんだ。
「え~~っ、私、ピアニストじゃないからさ、専門はヴォーカルだからさ、そりゃ~無理だよ。」
「時給2000円出しますよ、でも、接客もちょっとやって頂くことになるとは思いますけど」
う~~~ん、2000円、、、それはオイシイ…

私、都内のクラブで歌ったりしてたこともあるし、酒好きが高じてバーテンダースクールにも通ってた… でも、「接客」ってのは、さっぱりアタマにはなかったのでした。全くそのときはやる気なくて、とりあえず、なつかしのキャベツくん、近々飲みにいこうね!ってことで、ハナシは終わった。
コレが「ハンティング」だということに、私は全く気付いていなかった…

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