この記事はご本人の了承を得て書きました。
私の高校・大学時代の同窓生で作曲家の村上裕昭さんが、「Virgo Maria」という、ご自分で作曲された「アヴェマリア」だけを集めた曲集を出版されました。
早速購入して、すぐに私にかろうじて弾けそうないちばんピアノが簡単な曲を選んで音取りをしてみました。
それがもぉ~~~素敵でめっちゃ私のタイプなのでした。
フツーと違う、これまでに歌ったことのない音の使い方が時折あって、「えっ、そっち行くの?」となりながら、「こっちこっち」と連れてってもらいながら、自分がどんどん曲がつくる世界にハマりこんでいく。
もぉ、初見でたどたどしく音取りをしていながらも、突然ぱ~~っと風景が浮かんだ。
海辺で、真珠のロングのネックレスが突然切れて弾け飛んで、波打ち際に散らばる。
それが、規則的な波に揺られながらいったり来たりしている。
もうその風景や空気のちょっとひんやり感と、陽射しの暖かさまで感じられます。
もちろん真珠は音ね。
もぉ、連れていかれてしまう感満載であります。
裕昭さんは、こんな素敵な曲を作る人になったのか…と感動しました。
きっとどの曲も全部こんなふうに次々と違う風景が浮かぶんだろうなあ。次々と歌ってみたいなあ、、次々と連れていかれたい、、、、
とかいっても、「私のタイプ」なのであって、「わからんな~」と思う人もいるかもしれないけどね、、、
私は裕昭さんに私の曲を聴いてもらいたくなりました。
コンポーザーとしての立場からのご感想をいただけたらなあ…と、
ホント、あつかましく、おこがましすぎるとは思ったのですが、聴いてもらいたい気持ちのほうが先走ってしまった。
数日後、裕昭さんから感想メールがきました。
こんな人と恋が出来たらいいなァ~なんて思っちゃいますよホントに!!
恋の歌を作りまくってきた私にとって、これほどの賛辞はありません。
歌の主人公たちは、マンマの私じゃなく、いろいろと脚色しまくってはいますが、私の感性がちりばめられています。
そして、彼曰く「センチメンタルな一面とポジティヴな気持が入り混じったような…」と、、
そーソレソレ!! それがまさに私の作品なのです。
自分でここでゆーのもナンなんですけど、それをさらりと理解して下さったことが、あまりにも嬉しく、、
東京フラミンゴ時代、メンバーに「TAKAMIさん、超絶失恋の歌つくって~~!!」と言われ、わかったつくってみる~~と言って、2ヵ月間ぐらいだったか、絶望のどん底に陥りつつ悶絶しました。
「突然のさよならのイミがわからなくて世界がまっ白になった」そして、それから永遠の夜が続いて、いつまでも過去にすがっているのです。やっぱ、そんなん私じゃないよな。
「髪を切って少年の心になって…春は遠いけど、、、」と、
…と、最後は一筋の希望の光が差し込むエンディングにせずにはいられなかった。
どろどろの失恋の歌にはなりませんでした。
さらには、大切な人を亡くした歌は3ヵ月ぐらい絶望のどん底に陥って電車の中でも泣きながらつくりました。もう悲しすぎてどうしていいかわからない…でも最後は「こんなに愛したままでいさせてくれてありがとう」
…と、どうしても次へいきたくなる私。
村上裕昭さんからの賛辞は、あまりにも身に余るもので、その内容をここにえへらえへら…とは書けません。
私の歌(声)のこと、曲のこと、詞のこと、ほんとにすべてを創り手の感性で理解してくださったのだと思います。
1人でいいのです。たった1人でもいい。
私の歌をまるごと受け取ってくれる人がいたら。
あるとき、私の友人で、アメリカ在住時代に大勢の著名なアーティストと一緒に仕事をしていた方が言っていました。
彼らには、ものすごく大勢のファンがいるけれど、「自分の音楽に託す思いを本当に受け止めてくれる人が1人いればそれでいいのだ…」と言うアーティストが結構いるとのこと。
それは誰なのかは、コンプライアンスってことで、私でも知ってる人だとしか教えていただけませんでしたけど。
東京での「フラミンゴ」時代、私のLIVEに来てくださったアーティストの友人が、「TAKAMIの歌は風景が浮かぶ」と言ってくださいました。
それは主に弾き歌いの曲に関してだけど。
しかし、私にとって、「風景が浮かぶ」というのは、これまでの音楽人生の中で最高の賛辞でした。
村上裕昭さんからの「こんな人と恋ができたらいいな~」以下のご感想は、本当に本当に、身に余るのではありますが、音楽人生最高の歓びであります。
このたびのストリートライヴが終われば、次は教会でのクリスマスのささやかな祝会があります。
私はこの最高の歓びを、裕昭さんの「Virgo Maria」にすべて託して歌いたいと思っています。
今の私にとっては声域的に、そして、発生的にも大変難しいのですが、挑戦して楽しみたいと思います。
そして、来年は、Piano & Vocal を復活します。
1年がかり…な感じですけど。
そして、新曲も完成させます。
大切なメンバーや、応援してくださる方や、すべての方への感謝がとまりません。すべて音楽に昇華させたいと思います。
なんか、年末のご挨拶のようになってしまったなあ…
全然関係ないけど、Pink Flod のTシャツ入手した。うれしい♪