WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

江戸蕎麦「しょうわ」OPEN!

2013-04-27 | 美味礼讃




あ~~ やっと5連勤が今日で終わり! かなりキツかったっす!
しかも、残業のあとの、木、金、土…と、レッスンもたてこんで、ピークが土曜日なんだよね~~
レッスンのテンションってかなり…っていうか、ものすごく高いですので、、、
この充足感のあとには、どろぉぉぉ~~~ん…と、、、ドロのようになりたい(^_^;)
私の1週間は、その繰り返しであります。
せめて終日オフがもうちょっとあったらなーーーと思うわけです。


しかし、明日は終日オフ!気の置けない仲間とBBQだ~!!うれすぃ~~~♪♪



さて、これまでに何度かライヴでお世話になった、Bar「非常口」のマスターが、お蕎麦屋さんをオープンしました。
2年ほど、「非常口」を閉店している間に、実はお蕎麦の修行をなさってたそうで、
先日オープンのご案内をいただき、昨日、早速食べにいってきました~~~!!

Barのマスターとしてしかお会いしたことがない私としては、「蕎麦職人魂」を強く感じ、感慨をおぼえました…

オープン3日目ってことで、ものすごく気合いも入っているのだろうし、勝負!みたいな心意気がビンビンと感じられました。
Barで、気楽にゆるゆると語りながら飲むのとは全然違う~~~

かっこよかったっす、マスター…

でっ肝心のお蕎麦なんですが……


すっごく美味しかった!


高松でこんな本格的な江戸蕎麦が食べられるなんて、もぉ~~、実はヒソカにうどんより蕎麦好きのTAKAMIとしては、超リピーターになる気満々!!

「アノお店より美味しいと思う」と、正直な感想を述べたところ、「ヤッタ~~!」と、ヒソカなガッツポーズで喜んでいらして、、
お店のあそこやここの画像、ブログに載せていいですかー?とお尋ねしたら、もう外した暖簾を、もう一度かけ直して下さり、お店の外観の写真を撮らせていただきました~~(*^_^*)







「しょうわ」っていう名前についても伺ってみたところ、「昭和」を愛する男なのだそうで。
「昭和」かな、「唱和」かな、ミックスなのかな…なんて思ったけど、
「昭和」の時代が遠ざかり、忘れ去られたくないとのことでした。
私も昭和の女なので、共感共鳴。







オープンから3日間は、メニューはコレのみ!

鴨のローストや、押し寿司、お浸しもセットになって、デザートまで付いて¥1000
この市街地で!
デザートは蕎麦豆腐です。黒蜜がかかってて、上品な味。これだけでもお値打ちです♪

マスターに「めっちゃ安いですね」と言ったら、「うどんに比べたら格段に高いので、安い…なんて思ってくれる人はあまりいない」とのことですが、
そーなんだよ、お蕎麦って、「趣味の領域」みたいなところがあって、讃岐人はよほど蕎麦好きの人じゃないと、本格的なお蕎麦屋さんに近寄ることはあまりありません。

うどんより、50円~100円ぐらい高い程度なら、まあたまには蕎麦も食べようか…ってなるだろうけど、
究極に美味しいうどんが安価で食べられる「うどん県」において、究極に美味しい蕎麦は、倍以上…という価格になってしまうんだよね~~

しっかし、「非常口」のマスターが蕎麦を極める人だったとは、これもご縁ってもんだな~~~(*^_^*)


私、でも次回は、大盛りが食べたいな(^_^;)
ほんとに美味しいんだもん。

…どう美味しいと思ったか、、を、一応私なりに拙く表現してみますと、
麺の締まり具合が「おおぉぉ~」って感じ。
蕎麦はうどんと同じようなコシを求めるのはちょっと違うと思ってはいるんだけど、
こんなに締まった麺は、やぱり嬉しい、美味しい♪♪ 香りは、田舎蕎麦的な感じじゃなく、ほのかで上品。

つゆは、甘ったるい感がなく、とがった感もなく、深みのある味わいでございました。

前回、「非常口」にいったときには、「マティーニ」を語りまくりましたが、
お蕎麦は私、マティーニほどは回数食してないので、あまりうまく説明できませ~ん。
バランス最高なんだと思う。だから全体として「美味しい」としかいえないのだな、、、

長々と書きましたがとにかくウマかった!

そして、還暦を迎えて、ゼロから出発され、職人魂炸裂!ってところに、私もとっても勇気づけられました。

昼は蕎麦屋、夜はバーのマスター… まだまだ人生これからですね♪ほんとうに素晴らしいです♪


GWは仕込みのためお休みだそうです。

どうぞみなさま、GWあけたらお出かけください♪♪♪





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ジンギスカン・パーティー

2013-04-18 | 教育ママ日記





先日、教会の牧師先生ご夫妻にお招きいただいて、(SYOさん、Tak、私)5人でジンギスカン・パーティーやりました。
先生は北海道ご出身なので、北海道から送られてきた、本場のジンギスカンを堪能しつくしました~~!!


牧師先生ご夫妻のご自宅でってこともあるし、SYOさんも運転だし、ビールはナシです( ̄□ ̄;)!!

しかし、私は、「ビールなしなら牛乳じゃ!」とばかり、塩江「ふじかわ牧場」の牛乳をどどーんと持って伺いました。

ジンギスカンには牛乳、、、
コレ、わかる~~?!

かつて、東京時代、千葉のマザー牧場では、ジンギスカンレストランみたいなのがあって、フレッシュな牛乳が一緒に売られていたのです。
美味しい~~んだ!それが!!!
牧場…だからね♪
何度もマザー牧場に行く度に、ジンギスカン&牛乳(もちろんビールも飲んだ)なので、
私の中ではこの組み合わせが定番となっているのであります!!

羊のレースとか楽しんだあとでジンギスカンを食べるのもなんだかなー…なんですけどね( ̄_ ̄|||)
そこはまあ、深く考えない(^_^;)







さて。

ジンギスカンもものすごく美味しかったんだけど、実は今日のメインテーマは、Takと牧師先生ご夫妻の関係についてであります。

私は、ホントに日曜日、Takを野放しにしてるので、
Takが牧師先生ご夫妻をはじめ、教会のメンバーや、教会学校の先生などなどとどんな関係を構築しているのか、さっぱりわからず、
絶対Takのことだから、あつかましく付き合ってもらってるに決まってて、申し訳ないなあ…と、常日頃から思っているのです。

Takは、牧師先生のことを、「みっちゃん」と呼ぶのです( ̄□ ̄;)!!
そんなあつかましい子、誰もいないのでは、、、、(-_-;)
先生夫人は「ちかセン」。
「セン」というのは、小学校時代からの「先生」の略語ね。

私は、牧師先生のことを「みっちゃん」と呼ぶのはやめなさいと、何度も注意したのですが、
「俺はいいんだよ。みっちゃんもいいよって言った」と、、、
そりゃ、「ダメだ、先生と呼べ」とは言わないよ、、、

しかしまあ、、、ちょっと私も考えてみた。
私もピアノや、ヴォーカルの先生だ。
でも、私のことを「先生」と呼ばない子供や大人がいる。「TAKAMIさん」とか「Takくんのお母さん」と呼ぶのです。
私は、そのことになんの違和感もないもんね。

教会でも、牧師先生のことを、子ども達が「みっちゃん、みっちゃん」といって懐いて集まっていくような雰囲気になるのって、すごくいいんじゃないかなあ…という気がしてきた。
Takが口火を切って、子供たちに「みっちゃん」を浸透させるのもアリかな?


さて、ジンギスカン・パーティーの間、主な話題は「映画」のことでした。
Takは、この歳にしては相当多くの映画を観ているので、大人顔負けで、語りまくる。
先生ご夫妻も、普段はなかなかTakとそういう話をする機会がないので、楽しんで下さっていました。
それよりも私が、オドロイタ…!!
SYOさんのコレクションのDVDを、次々と持ってきて貸してくれたこの数年、
私は観たら「印象」だけが記憶に残って、ストーリーの構成や、細部は忘れ去っていったけど、
Takはちゃんと細部も記憶していて、「スターウォーズ」のような、順番がややこしくて私には1度ではワケわかんないものも、ちゃんと整理されている。
さすが、やっぱり若い脳みそは柔軟で、奥深い引き出しをいっぱい持ってるな~~
(これを勉強に生かしてほしいってもんだ)
それに、それぞれの作品に対するTakなりの感想も、語れるようになってるのには、私は素直に感心し、嬉しくおもいました(*^_^*)

「羊たちの沈黙」と「ハンニバル(これはTakも私も観てないけどネットで詳しいネタバレ系をみた)」「2001年宇宙の旅」と「2010年」、「エイリアン」と「プロメテウス」
など、続編が「なんじゃこりゃ~」になっていく作品の話題、
自分の意見を語ってるじゃん!

「ベン・ハー」や、「バベットの晩餐会」「穢れなき悪戯」など、宗教系の映画の話題も出ました。
「バベット」については、先だっても記事をかきましたから語りまくり。
「ベン・ハー」は、長い!長すぎる!! 奴隷がカレー船を漕ぐ場面とか、あまりにも長くて辛くて、封切当時と今とでは、40年が経過していて、日常の時間の流れが確実に違う…
「穢れなき悪戯」は、Takはものすごくいいストーリーだけど、長すぎて、1回観たらじゅうぶんインプットしたので、もういい…などと、それぞれの感想炸裂!


でっ、「私のこの1作」ってのをみんなで語ったのだけど、

Tak「パイレーツ・オブ・カリビアン」
SYOさん「荒野の七人」
TAKAMI「バベットの晩餐会」
牧師先生「2001年宇宙の旅」(超意外!!)

ちかこさんは何も言ってなかったっけな?

みなさまの「この1作」はなんでしょうか? ゼヒおしえてね。




最後にはトランプの神経衰弱をして、お開きとなりました♪


めっちゃ楽しかった~~!!
ジンギスカンも堪能したけど、この濃くて盛り上がりまくった会話の時間が本とに楽しかったな~~
余韻…てことで、また近々、Takと映画の話しで盛り上がりたいな。





さぬきのめざめ チャーシュー丼 記事とは関係ないけど、ウマかった(^_^;)
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うどんLIVE やりまっせ~

2013-04-14 | アーティスト魂
お待たせいたしました♪ 
うどんLIVEやります!
場所は丸亀町のつるまるGeeですよ~~!ゼヒご家族、お友達お誘いあわせのうえ、みんなで来てね♪

今回は、ご飲食はテーブルでゆっくり…ってことで席数に限りがございますので、ご予約はお早めがいいかと思います。





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瀬戸内国際芸術祭 沙弥島 中編

2013-04-12 | 瀬戸内国際芸術祭

校庭に泳ぐこいのぼりは、新緑と桜の中で気持ちよさそう!



千年スープを堪能して、海水浴場を後にして、次にいったのは学校。以上、終わり…なのです。

沙弥島は春だけの開催で、展示されているアートも少ないので、ドライヴがてら気軽にいけます。
ゼヒお近くにお越しの際はお立ち寄りください。

旧沙弥小・中学校では、神戸芸術工科大学によるプロジェクトが展開されています。


休校中の学校を利用した展示は、前回からもう「お約束」のようになってきているけど、
やっぱり、「新鮮」な感覚です。

「○○高祭」みたいな身近で素朴な感じと、それなのにアートを肌身に感じるピリピリ感、これがたまりません。

あまり興味のない人は「なんじゃこりゃぁ~?」なのかもしれないけどね。


さて、薀蓄はホドホドに、、、


藤本修三 「八人九脚」


学校のすぐ傍の浜辺に設置されているベンチ。
背もたれはかなり斜めっていて、デッキチェアが並んでる感じ??
ここで瀬戸の海、そこに架かる橋を眺めて日がな一日過ごせるかも。

人が「空を飛ぶ」ことを発想するように、縄文人も、瀬戸内海に橋を架けることを発想したのかなあ…
なんて、そんな、日ごろは全然考えることもない、とりとめのないことが次々と頭に浮かんで消える。






戸矢崎満雄 「名も知らぬ遠き島より」


沙弥島の浜辺に打ち寄せられた発泡スチロールを廊下から吊り下げるインスタレーション。

ところで、瀬戸芸ガイドブックには「インスタレーション」という言葉が怒涛のように出てきます。

インスタレーション(installation)
1970年代から主に欧米で登場した、展示空間全体を使った3次元的表現。絵画や彫刻といった「もの」を見せるのではなく、様々な素材を組み合わせて配置・構成した「空間」全体が作品。
英語で「据え付け」や「設置」という意味を持ち、日本では仮設(架設)展示、空間構成といった訳語が当てられることもある。


この「名も知らぬ遠き島より」のインスタレーション、記憶が定かではないけど、発泡スチロールに、着色などは施されていなかったと思う。
窓から入る光を黄色と青にすることで、この漂流物に命を与えているのかなと、、、
本来あってはならない、永遠に海と同化することのない海のゴミ。
しかし、彼らには何の罪もない、、、





佐久間華 「塩の結晶 ~落ちた玉汗砂が吸ふた~」



網を編み、それを海水に何度も浸して網に付いた塩を結晶させた作品。
部屋を暗くすることで、塩の結晶がキラキラと光ります。

「塩田小唄」から着想を得たインスタレーションとのこと。
坂出は嘗て「塩田」(えんでん)の町でした。
「塩田」風景、もう全く見られることはなくなりましたが、私も小学生の頃、バス通学で、屋島の麓の「塩田」を見ながら学校に通っていました。
「塩」なんか、こんなに苦労しなくても、簡単に手に入るようになった。
昔を懐かしむだけじゃ何も生まれない。
だけど、その時代にいろんなことを感じて生きていた健気な子ども達が、今は現役の最終段階ってなところで、未来を担っている。
なんとかしようよ。




大畑幸恵 「カイソウ-syamijima-」




沙弥島の海岸で採れた貝殻を砕いて、その粉で描かれた壁画。
その行程を黒板に掲示してあるので、ついそっちに注目してしまうし、この壁画が、ホンモノの瀬戸大橋と繋がっていることもチェックポイントなのですが、
私としては、作品そのものを、じっくり味わってほしい、こんなに素敵な作品なのに…と、、、
画像では伝わりません(T_T)
でも、作者の、沙弥島への想い、アートフェスタへの想いが私にはものすごく伝わってきます。


















林健太郎 「SHIRO」
画像はナシです。ぜひ、直接訪れてご覧ください


教室の椅子に腰掛けると、黒板が投影され、桜吹雪の中、授業が始まります。
風に窓のカーテンがたなびき、柿本人麻呂の長歌が黒板に板書されます。

教室の壁には、毎週の時間割が掲示されていて、私は、この時間割が全部、短縮で体験できるのかと思ったんだけど、そこはムリだったなあ~~~(^_^;)
残念!!

しかし、このインスタレーションは本当に素晴らしかったです。





学校の中に開設されている「えのきcafe」でホットみかんジュースをいただきました。
ここでは香川の「あんもち雑煮」も味わえます。
ホットみかんジュース、生まれて初めてでしたが、すっごく美味しかった。
柑橘類をあたためて飲むなんて、絶対酸味が強くてNGだろう…という概念はすっかりなくなりました!
なので、「あんもち雑煮」なんてNGだろうと思っている方は、ゼヒここで初体験してください。



えのきcafeに展示されている作品



さて。柿本人麻呂さんについては、ちょっとお勉強してから、改めて続編アップいたします。
瀬戸芸、沙弥島アートはこれで終わりですが、私の中ではまだ終わっていません。



香川県人、ぜひとも時間をつくって見に行ってほしい。
香川出身じゃないアーティストも、こんなに瀬戸芸に心を砕いて「島」と「海」について、模索して、自分の中で咀嚼して、作品を産みだしているのだと思うと、、、
私にはそれが波紋のように伝わってきます。


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瀬戸内国際芸術祭 沙弥島 前編

2013-04-11 | 瀬戸内国際芸術祭





4/8 月曜日は久々の完全オフ。
今回の瀬戸芸は「沙弥島」(しゃみじま)
ここは、坂出の瀬戸大橋の袂にあって、埋め立てされて島ではなくなっちゃったので、気軽に行けます。
…とはいっても、私は実は「沙弥島」の存在も知りませんでした。
そんなもんなんだ、、「島」って、普段はそっぽ向かれてる。

そういう四国だって島だし、いや、日本だって島だし、、
実は世界からそっぽ向かれてるかもしれないよ、、、






とってもいいお天気でした。
瀬戸芸では、このような標識を頼りに、それぞれのスポットを巡ります。

さあ、いよいよ、徒歩で島に入ります。
車での乗り入れは禁止。




ターニャ・プレミンガー 「階層・地層・層」



もちろん登れます。まだ芝生は造成中…って感じでしたが、この小さな丘のてっぺんから、瀬戸大橋を見ると、とても美しい。
…てか、沙弥島から観る瀬戸大橋は、ほんとうに美しいです。


沙弥島港を通過して、沙弥島海水浴場
…なんて、存在も全然知らなかったよ。

ここの浜辺に建てられた「海の家」で、地元で獲れた食材を使っての、お弁当やスープが供されます。


「千年スープ」


これは、1000年前からこの島にあるある食材だけを使って作られたもの。



平安時代の言葉で食材が書かれています。読めるかな?



醤油や味噌はまだなく、味付けは塩と、「亀の手」という貝の出汁。
大きなどんぶりで供されます。






これが「亀の手」
 




とっても美味しかったです。
具沢山で、単純に「素材を味わう」って感じ。


でも「美味しさ」よりもっといろんなことが押し寄せてきました。
1000年前にも、この島は、こんなにたくさんの食物に恵まれていたのだなあ…
瀬戸内地方って、本当に、美しい海、穏やかな気候、海の幸、山の幸に恵まれて、本当にいいところだったんだなあ、、、

瀬戸大橋ができて、初めて橋を電車で渡ったとき、この視点から見る瀬戸内海は当然初めてなんだけど、
讃岐平野って、なんて恵まれた土地なんだろう…と、感動して涙ぐんでしまったことを思い出します。






大学で東京に行ったとき…東京の友達と、初めて千葉の外房の海に行ったとき、
「コレがホントの海だよ」
波打ち際が湖のようにちゃっぷん…ってなってる海なんて、ショボすぎるよ。今まで海だと思っていたアレはなんだったんだ。
井の中の蛙だったんだ私は…と、なんだか、そんな思いで、瀬戸内海を侮蔑しました。
小学校~高校まで、瀬戸内海の水質汚染や、赤潮の被害などについて学び、瀬戸内海は景色は美しくても実は汚い海だと教わってきました。

しかし、平安時代よりも、もっと太古の昔から、瀬戸内海沿岸の人びとは、どれだけこの海の恩恵を受けてきたことか。
瀬戸内海はどれほど豊かで穏やかな海か…

瀬戸内海を見渡しつつ「千年スープ」を味わいながら、そんなことを考えました。

隣の人が食べているお弁当もすごく美味しそうでした。
こちらは、地タコを初め、天ぷら満載、ご飯は押し寿司で、すごいボリューム。
カフェでモーニングを食べて来た私たちは、この時間にこのボリュームは無理で、諦めました(T_T)

瀬戸芸は、食もアートなのです。
どの島のどのメニューも、都会ではあり得ない、この島の空気と一緒にいただくことで、いろんな思いが揺さぶられるのだなあ…と、私は感じます。




五十嵐靖晃 「そらあみ」


網の向こうに見える、海、空、雲…
この作品は、斜めから「網」を鑑賞するのでなく、網を通して瀬戸内海の景色を観る…というコンセプトのようです。


まだ、ここは入り口なんですが、、、
今回はもう、これだけでじゅうぶんいろいろインスパイアされまくったので、
続きはまたこんど。

沙弥島…さらっ、、といくつもりだったけど、
いきなり柿本人麻呂さんが現れたり、ものすごく濃いツアーとなってしまったのであります。



平山郁夫美術館を訪ねたときの記録です
どうぞ、ぜひこちらもあわせてご覧ください。私の「瀬戸内海」への深い深い思い入れです、、、




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Takの「綾川うどんツアー」

2013-04-07 | TakのMusic Life



でっ、私とSYOさんが瀬戸芸に行ってる間、Takは、高松高校吹奏楽部の先輩たちと「綾川うどんツアー」に行っていました。

これには、ひと悶着あったのであります。

高高吹部に憧れているTakは、先日も定演に行って、ものすごく遅く帰ってきて私の逆鱗に触れている、、
それが、今度は、「高高の吹部にはうどん部っていうのがあって、なんかイベントをやるから、それに行きたい」と言い出したのだ。
場所はまんのう公園の近くで、自転車で行くんだって( ̄□ ̄;)!!

アンタ、自転車でって、知ってると思うけどまんのう公園って、車でいっても1時間近くかかるんだよ。
なんで自転車なのよ、電車でいきなさいよ。

「うどん部がイベントをやる」の意味がよくわからない私は、そんな行って帰ってくるだけで5時間もかかるようなのに、
しかも高校生のイベントに、連れてってもらうなんて、迷惑だし無謀すぎると思って、大反対しまくりました。

50kmも走るんだったら、ちゃんとメンテもしないといけないし、地図とか、雨具とか、準備も万端にしないといけないし、
危機管理もちゃんとして、計画書を提出しないと絶対ユルサン!!と息巻いたのであります。
「お母さんの指図は受けない、自分は自分で考えて行動する」と言い張るTakと超絶バトルですわ~~

私の頭の中では、まんのう公園かその近くの会場で、うどんのバザーでもやるのかというようなイメージだったんだけど、
自転車でうどんツアーなら、うんうん、そこまで大反対することもないか。
自転車で巡ることそのものが目的だもんね。
…ってことで、前日になって、その計画全貌が明らかになり、なんだ、そーゆーことだったのねって(^_^;)

じゃあ、頑張って行ってらっしゃいと、笑顔で送り出しました。

高校生男子3人女子5人、中3の先輩とTakで10人、チャリでぞろぞろとうどんツアー、めっちゃ楽しかったようです。
高校生ぐらいにもなると、男女、仲良くなるよね~
同学年女子はめんどうで苦手な中学生のTakにはあり得ない世界だよね(^_^;)


行ったのは

たむら
小縣家
長田
山神

らしい、、、かなりチョイスが鋭い気がする、、、さすが高高生、、、

それぞれのお店でイチオシの人気メニューを食べたというので、○○では何を食べたか…など、細かく聞いた私(^_^;)


しかし…

こんなに楽しかったからといっても、だからこの高校に行きたいなというのが、お勉強のモティベーションには全然繋がっていないところが情けないよとほほほ、、、
なんでそーなんだよアンタは、、、

今日も、今も、朝から教会に行ったきり、帰ってきません。
宿題ワーク1冊の半分しかできてないというのに、、、、、

危機感とかさっぱりナシですわーーー


私も、もう自分の身体を労わるために、Takの学業成績のことでカリカリとなるのはやめました。
放棄ですわ~~

きっぱり!!





ところで~~~



「さぬきのめざめ」っていうアスパラ知ってる?
めっちゃ長い、50cmぐらいのヤツで、1本300円ぐらいするのよ。

コレが、先日私の勤務するスーパーに入荷したので、高いけどえいやっ!と気合を入れて買いました。
そして、作りましたよ~~~ うどん県副知事「要の台所」、さぬきのめざめ、チャーシュー丼!!!


ウマかったっす! さぬきのめざめ、生で食べました!! でもこの品種、実は作っている農家も少なく、値段も下がることもないらしく、ものすごく手に入りにくいらしいです。

もし、スーパーなどで見かけたら、ぜひ1度は買って、チャーシュー丼、作ってみてね♪
私は材料の「チャーシューのたれ」なんてーのはなくて、砂糖、味醂、醤油、プルーン…で作りました~~

「要の台所」は、毎回すごく美味しそうで楽しみにしてたけど、どれも材料費がかかりまくり!! なので、1度も作ったことがありませんでした。
また機会とお金があるとき、他のレシピにも挑戦してみよう!


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瀬戸内国際芸術祭 男木島 後編

2013-04-05 | 瀬戸内国際芸術祭




次に訪れたのは、休校中の学校。ここを利用して、「昭和40年会」というアーティスト集団が、「大人も学べる男木学校」を開校…ということらしい。
学べる…っていうから、なんか夏にはワークショップなどもあるのかな?

そうそう、「休校中」であって、廃校ではありません。
先に記事をアップした女木小学校も「休校中」でした。大変失礼いたしました。
訂正しておきました。
ここに子供のいる家族が1世帯でも引っ越してきたら、学校としてすぐに機能できるのかな…








こんな教室があって、荷物置き場もあり、ここでゴムのようなロープをくぐったりなんかして遊ぶのかなあ~~
他にも、いろんな展示がされていて、休み時間には放送が流れたり、
「パルコキノシタ」という校長先生がほんとに実在していたかのような雰囲気が漂っています。
階段の壁に書かれた、キノシタ校長の落書き?
横には本棚があったり、校長先生の椅子があったり…






画像はありませんが、「社会科展示室」には、「クリーンなエネルギー、原子力」「原子力発電 公害のない街」などの、
私たちが小学生の頃、夏休みの宿題なんかで描いた覚えのある、原子力発電のポスターが、モノクロの写真になって、展示されていたのも印象的でした。
原子力黎明期の、明るい未来を信じる、無垢な子供の作品…って感じ。



どうぞ、実際に行ってご覧ください。

アートだけでなく、ほんとうにいろんなことを考えさせられる瀬戸芸、、、
ホントに「大人も学べる男木学校」でした~♪ やっぱりここも夏全開!の様相なので、
ぜひ、夏に訪れてみてください。
Takも、夏休みまでに一緒に行くお友達がみつかればいいなあ…




西堀隆史 「時の廊下」




和傘も香川の伝統工芸。
広い、薄暗い畳敷きの空間に、数百本の和傘の骨が展示されていて、傘の奥からの照明で、和傘の骨が幻想的に浮き出して見える…というのがメインの展示室。
ここは、その隣の小部屋です。
傘がモーターでゆっくり回り、その影が壁に投影されて、いくつもの時計が、くるくると時を紡いでいる感じ。

時間は流れているのだろうか、回っているんじゃないだろうか…

2階もあります。2Fの傘も回っていました(*^_^*)
歩きつかれて、畳にへたへたと座って、くるくると天井で回る傘を眺めるのはなんとも不思議なくつろぎ…あるいは瞑想空間です。
大きく開かれた窓の外はもちろん瀬戸内海…

寝そべったりもして鑑賞できるよ。




石塚沙矢香 「うつしみず」


島の多くの家庭から現在と昔の生活用具を集めたというものを、天井から吊るして展示しています。
まとまったものが何箇所かに吊るされています。
隅の暗いところ、窓辺の明るいところ…
生活用具のまとまりは、島のようにも見えます。




この島の未来は明るいのだろうか? それとも…
もう使われなくなったけれど、嘗ては島ではなくてはならないものだった、そんな道具の、これは葬列なのか、またこの島に新しい命は吹き込まれるのだろうか?






川島猛とドリームフレンズ 「とき まき つつの家」


新聞や雑誌を巻き、筒状のオブジェを数多く制作し、古民家に展示。
島の大勢の人たちを巻き込んでのプロジェクトだとのことで、こんなタイトルなのだと思います。

これが、今回最後に観た作品ですが、そのあと、船の出港まで少し時間があったので、私たちは、港の傍の小さなお店の外のテーブルで、ビールを飲みながら、蛸めしをいただきました。

お店のおばちゃんは、私たちや、他にも数名のお客様に、タコ天とナマコ酢をふるまって下さいました。
美味しかったよ~~~!!

そして、船が来るまでの間、いろいろお話を伺ったのだけど、
男木島でいちばん若い人は60代なんだって。平均年齢は80ぐらいかなあ…と、、

エッ、じゃあ、さっきの、島の大勢の人を巻き込んでの「まきまきプロジェクト」って、60代以上のおじいちゃん、おばあちゃんを巻きこんでってこと??

私は高齢者の方のぱわぁは、凄いのだとキッチリと認識していますし、かなわないと思っています。
この歳で自分は年齢より若く見える…なんて自慢げに言うことがどんなに浅はかなことかもよぉ~くわかっています。
男木島の坂道を毎日歩いて暮らしている方は、私なんかより全然足腰も強く元気で、私たちが想像する「都会の高齢者」の方たちとは全然別枠なのでは…と感じます。


…そんなことも、深く考えさせられる「瀬戸内国際芸術祭」

まだまだ入り口。




男木島でも桜が満開でした。

いろんなブロガーさんが、満開の素晴らしい桜をアップされているのを拝見しています。

私としては、こんな男木島の桜をご紹介して、瀬戸芸、女木島&男木島編、終わりにします♪




次回は「沙弥島」を予定してます。



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瀬戸内国際芸術祭 男木島 中編

2013-04-04 | 瀬戸内国際芸術祭



栗真由美 「記憶のボトル」





これもまた、圧巻でした。

作者が島で見つけたものや、島の人たちの思い出が小さな瓶のなかに入っています。
約1000本のボトルだとか。
いろんな島の記憶が集結して、灯りが点される、、、

作品は古くて暗い土蔵の中に展示されています。
ここ以外の場所を思いつかない、、、、

いつまでもこの中で佇んでいたいと思いました。1本1本の瓶の中を全部見てみたいと思いました。
本当にこの作品たちは、会期が終わったら、居場所を失って、どこに行くのだろう??






漆の家プロジェクト



前回と同じものに、さらに、緑の色漆を使った新たな部屋と、和室のカフェが加わり、
漆のアクセサリーなどの販売もしています。






アクセサリーは繊細でものすごく美しく、写真を撮りたかったけど、あまりにもどれも素晴らしい作品なので、選ぶことができずにパスしてしまいました。
これから訪れる方は、予算を組んで、ここでご家族やお友達へのプレゼントや、ご自分のためのアクセを買うこと、超オススメです。
1点 \2000 程度の予算かな?
残念ながら、年度末を乗り越えたばかりの私には、そんな余裕はありませんでしたけど(T_T)

香川は実は漆芸が伝統工芸なのです。
ここは、香川の漆芸家たちによるプロジェクトだとか。
漆というと、伝統的なイメージばかりでしたが、和風モダンを超えて、ピアスや指輪、チョーカー… 
まるでおとぎの国のお姫さまが身につけるような繊細さでした。






角文平 「AIR DIVER」



なんだかテンション高い写真が撮れたぞ。

廃屋の部屋の中の机や碁盤や箪笥…などからピアノ線のようなのを使って、瀬戸の島々や、そこを行き交う船を空中に配置しています。
天上からはハンガーを吊るして、その下に船を配置したり、、

配置の工夫によって、「海の中から島の風景が見える仕掛けを施す」と、ガイドブックには書いてありました。

私には、うーん、なんかやっぱり作者の想いがわかるような気がする…
わかってないかもしれないけど、私なりに、ものすごく説得力を感じる。
もう誰も使っていない廃屋の中のちゃぶ台や、箪笥や、碁盤…嘗て日常に使われていたそれらを海の底に沈めて、そこから鉄線で島を浮かばせる…
男木島の哀しみをこんなふうに表現するのだなあと、、、、





山口啓介 「歩く方舟」


なにアレ、きのこが歩いてるんじゃないの?!

なーんて言いながら、遠くから、だんだん歩いていくうちに実体が明らかになっていくんだけど、
それが、「歩く方舟」!?
こんな楽しい作品も、るんるん♪おんぷな気分でイイもんだ。





ゆるるんな瀬戸内海の海と空にすごく似合ってる、なんだか可愛くお茶目な作品でした♪



今日はこの辺にしておこう。


実はこの後残す作品も少ないことだし、1便早めて帰ろうかという提案もあったのだけど、やっぱり、そんな、さっさとはしょりたくなかった。
最後までじっくり、こころゆくまで鑑賞したかった…


後編に続く。




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2013 瀬戸内国際芸術祭 男木島 前編

2013-04-03 | 瀬戸内国際芸術祭





女木(めぎ)島をお昼過ぎに後にして、次は、すぐお隣の男木(おぎ)島へ。

3年前に訪れたとき、この小さな島での、アート・スタンプラリーがすごく楽しくて、それで私は瀬戸芸にハマってしまったのでした。
それなのに、前回の男木島での作品の紹介は2,3点のみ…


今回は気合を入れて取材?しましたので、どうぞ、楽しんでくださいね♪

まずは、港では、「男木島の魂」がお出迎え。
その隣の広場に新しい作品ができていました。




矢野恵利子 「あたりまえと当たり前」



スタンプラリーは、細い路地の坂道のあちこち、何番の作品はこっち…という標識に従って、あちこち歩きます。
「ここから先に、アート作品はありません」とか、とても細かく親切♪
これが瀬戸芸のお約束。


次の目的地に向かっている途中でも、作品が突然出現!




アーサー・ファン 「光の家」



安全柵のポールの上に…
今回観たいちばん小さな作品かな(*^_^*)
男木島の灯台の上に集落が山のように積み重なっています。

男木島の象徴…ですね♪




「オンバ・ファクトリー」




男木島は、狭い坂道ばかりのちいさな島。
車は乗り入れることができません。
そこで、活躍する唯一の車両は、「オンバ」(乳母車のことを、香川ではオンバといいます。バにアクセントです)




この画像は、実際に、島の人々から注文をいただいて作ったもの(中古品を改造したものが多数)が注文書とともに壁一面に貼られています。
このファクトリーで作られたお洒落な「オンバ」が実際に島の人びとの家で、使われているのです。




心意気ですね♪ このほかにも、たくさんの「オンバ」が展示され、カフェも営業しています






高橋治希 「SEA VINE」




これは、私が今回もっとも感動した作品です。
実は、前回のときにも展示されていましたが、時間に追われ、急いで見てまわったので、
あまりじっくりと鑑賞できませんでした。

作品はすべて磁器でできていて、天上から細い糸で吊るされています。
波飛沫(なみしぶき)を表現したもののようですが、波から見た島の風景…とでもいうか、
このお花や葉っぱのような小さな磁器の1枚1枚には、すべてに島の風景が描かれているのです。
飛沫のひとつぶひとつぶに短いけれど命が宿っていて、その生まれて消える一瞬に見た島の風景が描かれている…
そんな印象でした。






波飛沫たちは、海で生まれて消えるけれど、こうして、一瞬で見る島の人びとの生活の中に入ってみたい…
そんな願いをアーティストが掬い取って表現しているのだなあ、、、
と、私は感じましたが、作品を観て感じることは、自由。

作品が展示された時点で、作品は、アーティストから切り離され、一人歩きをしていくのだと思います。


小さな男木島ですが、アートは濃い…

今日はこれくらいにしておきます。まだまだ続きます、男木島アート散歩♪
またあした(*^_^*)




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瀬戸内国際芸術祭2013 女木島編

2013-04-02 | 瀬戸内国際芸術祭

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今年も始まりました。「瀬戸芸」♪♪

4月1日、女木島と男木島に出かけてきました。アート散歩♪

女木島(めぎじま)と男木島(おぎじま)は、高松から船でそれぞれ20分と40分。
船は1日数便なので気が向けば気軽に行って帰る…ってわけにはいかないけれど、
船で港を出たらもう非日常にどっぷり…で、日帰り行楽ドライヴするくらいなら、絶対に会期中に訪れること、オススメです♪

特に、車依存しまくっている香川県人、糖尿病率ワーストの香川県人、たまには電車と船とバス…そして、徒歩で! 
のんびりゆるゆるの時間を過ごすことで、なんだか魂が元気になるよ。
いきましょうよ、みなさん、瀬戸の島々、アート散歩♪

小さなフェリーに乗って、高松港を出発。










カモメたちがず~~っとついてきます。
船から餌をあげる人がいるからか? カモメたちも、すごく懐いてる感じ。
餌もちゃんとお行儀よく順番に貰いに着てるかんじ???
画像では2、3羽ですが、何十羽も、もっと間近に見られました。
これを眺めているだけで、あっと言う間の20分。

3年ぶりの女木島…

そう、、瀬戸芸がなければ、女木島を訪れることもありません。






禿鷹墳上 20世紀の回想






3年前と同じく、浜辺に野晒しのグランドピアノがお出迎え。
今回はアングルを変えて、椅子の上に立って、フレームの中の弦も撮ってみました(*^_^*)
SYOさん「弾いてみたんやけど、全然音が出んのや~~」



島に上陸してまもなく、山の上の洞窟行きのバスが出ます。島は、桜が7~8分咲き。

のんびり揺れながら狭い道を走るバスの中からは、だんだん山を上がっていくにつれ、視界が開けて、瀬戸内海が見渡せます。
海も、島も、空も、どこまでも春、春、春、、、
自分がどこから来たのか、昨日まで何をしていたのか忘れさせてくれます。

女木島は、「鬼が島」ともいわれていて、桃太郎伝説の島です。
洞窟は人工的に作られたもので、ここが「鬼」たちの住処であったとか??




フィリップ・アルタス カタツムリの軌跡














この洞窟内に、今回は、3箇所にスクリーンを設置し、カタツムリを素材に、地球の進化や、進化の緩急についてをテーマとしたアニメーションが上映されています。

ひんやりとした、「洞窟の中」という環境で、この作品を鑑賞するところが、瀬戸芸ならでは。




朝ご飯も食べてなかったので、早めのお昼は、ここ。


瀬戸芸のレストランはとても充実しています。
ほんのちょっとお高いけど、瀬戸内海の魚介類や、地元の農作物をふんだんに使ったメニューで、空気ごと、雰囲気ごといただくには、コスパかなりGOODです♪








行武治美 均衡




この作品は、前回も展示されていました。
「なーんだ、同じか」と思う方もいるかもしれないけれど、「再会の歓び」ってあるのよね。
立ち去りがたく、でも時間も限られているからと、心惹かれる作品のところにずっと佇んでいるわけにもいかず、後ろ髪をひかれながら後にした作品に、また会えた嬉しさって、すごくよかったよ。

他にもいろんな作品と再会をしましたが、3年間、あなたは、ここでずっと闇の中にいたの?
それが気になって、ボランティアの「こえび」さんに訊ねてみるのだけれど、
「すみません、わかりません」と言われてしまったよお~
え~~っ? そんな~~ 知らないの?
「じゃあ、ぜひ調べておいてね」と言いましたが、きっと彼女たち「こえび隊」(瀬戸芸ボランティアの人たち)は、会期中、いろんな方たちから様々な質問をされ、それぞれ、一生懸命調べたりなんかしながら、
作品や、島や、瀬戸芸そのものに対する愛着も増して、成長していくんだろうなと思います。

そう、前回と同じ作品は、この場所でずっと眠っていたのだろうか?
地震や津波に耐えられるような場所ではないので、いったん撤去して、また組み立てなおしたのではないだろうか??
じゃあ、撤去された後はどこに保管されていたのだろうか?
…などなど、2回目ならではの疑問が湧きあがるのであります(^_^;)



この作品が展示されているのは、この小屋の中








休校中になっている女木小学校校庭には、「女根」(めこん)という凄いアート空間が展開されていました。
建物の外壁もその中の教室のカーテンも強烈な蛍光色の朱と黄緑!

撮影不可だったたので、コレをなんとか文章で表現しなくては!!

巨大なブイに椰子の木が乗っかってる… そして、木の根っこで作られたのか?っていうオブジェが、その辺にてきと~な感じで置いてあるし、しかし、ポンプ室…だか忘れたけど、そんなのもあって、いったいどれがアートなのか、コレは関係ないのか???(@_@;)
…でも、全体的に見回してみると、やっぱ、この空間が「女根」なんだね。
だいたいこのタイトルがスゴいわ。南国のバリとか、陶酔、倒錯の世界、しかし、女木島の大地にどっしりと根を張った、プリミティヴで爽やかな世界。

夏の夜にはライトアップされるとのこと。
もぉ~~そのために創りました!ってな感じ!!
この強烈な蛍光色が、夜のライトアップでどんな世界を創るのか、、、すっごく楽しみ♪♪
できれば、ここで、「メコン・ウィスキー」(タイの安酒)とか売ってさ~~、、、
さらに怪しい空間にしたらいいのにな~~っっと、思いました。

共感してくださる方いないかな~~


さて、次は本格的にオープンエアの作品に!!

ちょっとだけ道を間違え、とんでもない藪の中を分け入るハメに…
辿りついたここは、立ち居地によって、作品の背景ががらりと変わり、海と山、それぞれを借景とした作品を鑑賞できます。





何十年も前に、箱根や、美ヶ原の高原美術館を何度か訪れました。
自然の中で佇む作品は、美術館の中の作品たちよりも断然生き生きとしていて、素晴らしいと思ったけれど、
瀬戸芸の作品たちは、「この場所」が選ばれ、ここに相応しい作品として命を得ているところ、
自然や、人々の生活と隣合わさったところで息づいているところが、ものすごく説得力があると思います。


最後に鑑賞したMEGI HOUSE も、前回と同じ建築の中に、新しい作品が展示されていましたが、愛知県立芸術大学プロジェクトチームによる作品。
頑張れ、芸大生!













全国からアーティスト魂を持った若い人たちに訪れてほしいな。

でも、香川の交通はめっちゃ不便だし、高いし、「伊豆箱根フリーパス」みたいな、しかも特別な「学割」ってできないのだろうか…と思います。
瀬戸芸用、長期滞在の宿とかもね、、、

私、個人的に瀬戸芸で長期滞在したい方ONLYで、素泊まりお1人さま1泊\1000、チャリも無料貸出しOKで、応相談ですので、お問い合わせくださいね。
エアコンなし扇風機のみ…など劣悪な環境でもOKの方に限る!ですけど。


次回は、「男木島編」です。お楽しみに♪
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