ぱそらぼ (ぱぁと1)

パソコン講座を、まじめに愛するブログです

教育

2019年01月06日 | 雑談
2020年から、小学校のカリキュラムに英語やプログラミングが導入されることが、既定路線です。おかげで、子どもに英語やプログラミングを習わせる家庭が増えているのだそうです。一方、教職員側には人材不足、準備不足を憂う意見も相次いでいます。

これからの社会はグローバル化・IT化が一層進むと考えられています。そうした社会を生き抜くために、英語やプログラミング教育が必要であるとの観点から、導入が決定されたわけです。実際アジアの他国と比べても、手薄だったことは確かなようですから、方向は間違っていないのかもしれません。

…が、英語やプログラミングの塾に子どもを通わせているご家庭は、こうした能力が高ければ、これからの社会で「勝ち組」になれるという、大きな勘違いをしているかも知れません。私は、以前から「パソコン=のこぎり」理論を唱えています(笑)。「のこぎり」は、DIYや植木のメンテなどに必要な道具で、その扱いに上手/下手はあるでしょうけれど、「のこぎり」自体は目的にはなりません。「◯◯のため」にのこぎりが必要である…と言うだけですから、その「◯◯」を持たない人にとっては無用の長物であり、パソコンが大切なのではなく、◯◯が大切なのだという主旨です。

そういう意味では、英語やプログラミングも「のこぎり」です(笑)。どんなに英語を達者に操ることができたとしても、分かり易く論理だてた話の構築ができなければ、相手の気持ちに寄り添える懐の深さがなければ、相手に気持ちは伝わりません。伝える「内容」こそが大切なのであって、伝える道具や手段にすぎない「英語」は、そういう意味では二の次なのです。プログラミングも同様で、大切なのは、プログラミングが書けることではなく、どのようなシステムを提案できるか…にあるはずなのです。

英語やプログラミングを学ぶことは悪い事ではありません。問題なのは、そうした事に時間をとられるあまり、思考力やオリジナリティを育てることがおろそかにされてしまう事なのだろうと思います。オリジナリティを取り違えて好き放題にふるまう事を諫め、思慮を深め、自由な発想で次代の鍵を開ける事ができる人材を育成する事を目指す教育でなければならないはずだと思います。

奇しくも橋下徹氏が、今の教育は「死に知識」が多すぎる…と、ツイートされていましたが、大々的にカリキュラムを見直すべきだと私も思います。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (はむじろー)
2019-01-07 02:20:20
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

塾産業に出資させることが目的なのでしょうか?
学校の先生も一輪車乗って、英語話して大縄跳びもして、水泳もして、パソコンも使いこなせるまでもいかないのにプログラミングを教えないといけないなんてそんなスーパーマンとちがうでと知り合いが言ってます。指導者不足になるのは当然だと思います。
返信する
教育の本質 (らぼ)
2019-01-07 13:50:03
残念ながら、
日本中の津々浦々の学校すべての
職員の数の膨大さを考えると、
質を保証する事が難しくなります。

How to Useは誰にでも教えられます。
でも、教育の本当の目的は
それではありません。
英語やプログラミングに気を取られて
教育の本質を見失わないで欲しいと思います。
返信する

コメントを投稿