ぱそらぼ (ぱぁと1)

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歴史の中を生きる

2008年08月31日 | 雑談
息子はスウェーデンで生まれました。生後10ヶ月で帰国(来日?)した彼は、「君が生まれたのはね…」と話には聞くものの、記憶には何一つ彼の国は残ってはいません。この夏、原油サーチャージが云々と皆が外国旅行を控える中、往復を団体ツアーに同行する形で生まれた国を見て来た息子が、写真をパソコンに送ってきました。住んでいた家、彼の生まれた病院、町並み…、懐かしい風景が広がりました。







変わってはいない…。中世以来、石造りの街はそっくりそのまま息をじっと止めていたのではないかと思うようなたたずまいがあります。30年足らず昔もそう思ったし、今回の写真を見てもヤハリ、あの時と同じく時計の針はゆっくりと時を刻んでいるかに思えます。

日本の町はそうはいきません。京都や奈良の古い町並みは次第に姿を消し、ある日突然未来仕様かと思われるような金属質のビルが現れます。現代の粋を尽くしたかのような斬新なデザインの建物があちこちに増え、文化を気取るかのように現代的なオブジェが町の一角に作られます。当たり前ですが、町は次第に便利に新たに生まれ変わっていくのです。僅かに残された「歴史的資産」は、時の止まったギャラリーとして、不便さを忍び手厚く保護され、生き残りを図ります。

スウェーデンの街は、その古い町並みを大きく変えることなく残してはいますが、決して不便さを忍んだり「お手を触れないでください」といった札が立てられるものではありません。内装は美しく整えられ、現代の便利さの中でキチンと生活としての基盤を失ってはいません。これがこの人達の生活のスタイルなのです。地道にどっしりと、奇をてらうでなく、浮ついたものに憧れるでなく、その歴史の中を今も生き続けている国。私達が学ぶべきものを、改めて思い出した次第。


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