ぱそらぼ (ぱぁと1)

パソコン講座を、まじめに愛するブログです

カープ仕様辞書

2019年04月02日 | 社会派らぼ
書籍・雑誌の販売高は、年々減少の一途をたどっていると言われています。勿論、インターネットやスマホ、タブレット端末が普及した影響から、書籍離れが深刻です。月刊誌や週刊誌などの雑誌の落ち込みが激しいようです。

だからかどうか、週刊誌はより過激な内容に走っていくものもあります。過激に走っても尚、部数は下落し続けているのが現状。月定額で雑誌が読み放題というアプリで、実際の雑誌に載っている目玉記事を載せない…といった対策まで起きているそうです。

そんな中、異常なほど「辞書」が売れている…という情報があります。電子辞書の登場で、紙媒体の辞書はその売れ行きを落としました。その電子辞書も、今は出荷台数が減っているとか。スマホの普及で、わざわざ特別の「電子辞書」を持たなくても事が足りるようになっている上に、電子辞書はコピペができない…といったことが頭打ちの理由のようです。

前置きが長くなりましたが、そうした出版業界の落ち込みをよそに売れに売れている辞書が三省堂の「国語辞典 広島東洋カープ仕様」。本来の国語辞典の趣旨から離れないように、ページがズレてしまわない範囲の中で、文例にカープ情報が組み込んであるのだそうです。これまでも各社がキャラクターとコラボした辞典類を販売して、何とか辞書離れに抵抗を示して来ていましたが、熱狂的なファンが多い事で知られている「タイガース版」を発売したところ、異例の4万部を記録したそうです。そこで第2弾を…と、今回の広島仕様になりました。本来の辞書というよりも、ファン向けのグッズというところでしょうか。辞書というより、「ウォーリーを探せ」的な、カープ情報探しが楽しいのでしょう。

そう言えば、最近ついぞ国語辞典を引くことがありません。以前は漢字を調べるのにも分厚い漢和辞典より、コンパクトな国語辞典を使ったりしていたのですが、今では専らタブレットで、事が足りてしまいます。しかも情報としての正確さには疑問を持ちながらも、Wikipediaなどのユーザー参加型のサイトから情報を拾っていることも多々あります。

…が、多くの人が思っている通り、紙媒体の辞書には、ワンタップでダイレクトに欲しい情報に飛ぶだけのデジタル情報には無い、知識の広がりがあります。デジタルの場合は、キーワードの入力ミスなどをしない限り、欲しい情報にダイレクトに飛びます。紙媒体は目指すページにたどり着くまでに、何枚かのページをめくります。探している情報以外に目ぼしい情報を見つける事もあるかも知れません。

パソコンのマニュアルも同様で、ひと昔前はびっくりするほど厚いマニュアルがつきものでしたが、今はオンラインで見るのが当たり前。キーワードを入力して、目的の情報にジャンプしますから、その項目の前後に書かれている、今は関係ないかも知れないけれど「へぇ、そうなんだぁ」という情報を目にする機会がありません。ここは「柳の下」、カープ仕様マニュアルを作成販売したら、売れるのでしょうか。

* * * * * * * * * *

新元号に対応する

パソコンのご質問を(ぱぁと2)にまとめています。ご連絡の際は、メール(chiko_419@yahoo.co.jp)をお送りください。

↓ 尚、下の広告は、gooブログに自動で掲載されるもので、当ブログとは一切関係はありません。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿