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備品泥棒

2018年08月19日 | 社会派らぼ
お盆休みのUターンラッシュがピークを迎えています。飛行機も終日ほぼ満席、新幹線上りも指定席がほぼ満席、高速道路も渋滞が多発しそうです。最長だと9日間くらいの休みでした。月曜日もまだまだ「お盆休み呆け」が抜けなさそうです。満席でチケットが無い…となると、グリーン車でもグランクラスでも何でも良いから…とチケットを求める人も少なからず増えるのでしょうか。飛行機のファーストクラス、ビジネスクラスも然り。

通常、こうした料金が高い席は、一部の富裕層が利用するもの…と理解しています。料金を高く支払えば、ゆったりとした空間が確保でき、目的地までの時間を快適に過ごすことができるわけです。ですが、やはり金銭的によほど余裕を持たないと「もったいない」と思ってしまいます。

そうした富裕層が利用しているはずのファーストクラスで、備品泥棒が多発している…という事態に航空会社が困惑しているそうです。機内用の高級アメニティ品が次々盗難に遭っているのだとか。高級ブランケットやブランド香水など、機内に固定されていない物はほぼ何でも持ち去られるようで、「提供品は機内でご利用ください」と呼びかけても無駄なようです。富裕層の客のはずなのですが、中には盗品をネットで売りに出す猛者もいるようです。多くの航空会社は、今のところまだ鷹揚な対応にとどまっていると言います。そうした損失を差し引いても、儲かれば良しというところでしょうか。

「泥棒」は他人の物を盗む行為ですが、根本には本人が「持たない」故に「他人から奪う」という原理が働いているはずです。が、ものの見事に裏切られており、「他人より多くを持って」いるにも関わらず「他人から奪う」事が横行しているわけです。高い料金を支払っているのだから持ち帰る権利がある…という理屈や、他の人もしているから自分だけがしないのは損だ…といった理屈がそこにはあるのでしょうけれど、航空会社のため息だけで終わらせて良いものでしょうか。

子どもでも善悪は知っています。小中学校には「道徳」という時間が設けられており、「生命の大切さ」「他人を思いやる心」「善悪の判断」などを学んでいます。ですから、「他人の物を盗んではいけない」事は、皆百も承知なのです。抜け落ちている事は「善悪の判断」なのでなく、「徳を積む」ことを誰も考えていない…という事ではないでしょうか。悪いことをしてはいけない…という事は、折に触れ学びますが、「人知れず、徳を積む」事の大切さは誰からも学びません。それは、出家した特別の人たちのテーマでしかありませんが、そうした大いなるものに憧れる気持ちを持たない限り、人は背筋を伸ばして生きて行けないかも知れません。

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