ぱそらぼ (ぱぁと1)

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目の前のドア

2009年11月24日 | 雑談
毎日がバタバタと明けてバタバタと暮れていきます。その単調な繰り返しが何より幸せの証です。人間は、大きな変化なく、平凡な日々の中に揺られているのが、一番の幸せだと思えます。小さなことに喜び、小さなことに怒り、小さなことに心躍らせて、小さなことに悲しむ日常が、多分一番の幸せです。

ただ、どうしようもないことは分かっていても、心無い日常や納得のいかない日常に組み伏せられて、自分のごまかしていたくはないと思っています。世の中を生きて行く基準は、いくらきれいごとを重ねても、先ずは金銭的なことが先に立ちます。衣食足りて礼節を知る…と昔から言われるように、日々の糧を得ることは、何より重要なことです。でも多分、それだけに終始するのが人間ではないと思えるのです。

単調に同じリズムの時が流れる中、人と人が接触して暮らしている以上は、必ず軋轢が生まれます。私たちは皆、自分では気づかない欠点を持ち合わせているはずです。成熟した大人社会の中では、それらを指摘されることもなく、つまりはいつまでもその欠点を改めるチャンスに恵まれず、日々が流れます。様々な考え方の人間が集まって、様々な方向に向いて走っているために、結局は極端な1方向への傾きが未然に防げているのでしょう。

それでも時折、同じことが同じように繰り返され、新しい一歩を踏み出すことのなくなってしまっている日常を、重たく感じてしまうことがあります。こんな風に変わらぬ淀みの中で、日々を繰り返すことは本意ではなかった…そんな風に、フト立ち止まることがあります。目の前のドアを1つ開くことができるか否かが、明暗を分けることがあります。それ以前に、目の前にドアがあること自身に、気づくか否かなのかも知れません。


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