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予知

2012年11月07日 | 雑談
日本地震学会が、先日「地震予知」という言葉が、誤解を生んでいるとして、言葉の使い方を見直すとしていました。「地震予知検討委員会」といった名称は、予知が可能であるという印象を与えるという理由で、名称を改めていくそうです。

後出しじゃんけんなら、誰でも勝てる…と言われそうですが、地震予知などできると思わないと言うのが私の持論です。イタリアで、地震を適切に予測できなかったして、科学者らに禁固6年の判決が出されたことは記憶に新しいところです。この判決は、今後地震学に関わる者の枷となるとして、批判も上がっていました。ですが、記憶をたどると、イタリアのこの件は、300人以上が死亡した大地震に先立って、「危険性は無い」との予測を発表したことが、被害を大きくする因を一つ作ったといった指摘だったように思います。地震予知など、できないのだという原点に立てば、「起こりません」と予測することは、やはり間違いだという気がします。但しそれが禁固6年といった実刑に相当する重みがあるかと言えば、そうは思っていません。(彼らには、情報を錯乱させ、被害を大きくするといった悪意は無かったのですから。)

科学が目覚ましい進化を遂げたおかげで、自然現象を含む世の中の多くが、科学的に解明できるようになりました。それが、まだ見ぬ未来を予知できるという慢心に繋がっているのだと思いますが、どこまで行ってもそれは確率論にすぎません。同じ理由で、医者は患者の余命を軽々しく口にすべきではないとも思っています。科学は奢ってはいけないのです。科学はあくまで事実解明の学問であって、未来を操ることは目指すものではありません。



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