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民主主義

2020年11月05日 | 社会派らぼ
彼の国のトップを決める選挙が行われていますが、各紙が報道しているように泥試合の展開になっていると言います。両者が拮抗している状況で、未だ決着が着かないというものです。

コロナの蔓延のおかげで「郵便投票」を利用する有権者が激増した事がその理由だとか。郵便投票は配達に時間がかかるため、開票が遅れて決着がついていない州がまだあるというものです。元より「郵便投票」は不正の温床であり認めないと主張しているトランプ氏は既に勝利宣言。対して郵便投票による支持者が多いとされるバイデン氏は結果はまだ出ていないと主張。トランプ氏は最高裁まで争うとしているため、次のトップが定まらないという状況のようです。

残念ながら(笑)私達には彼の国の選挙権がありませんので、どう決着するのか見守るしか術は無いようです。

まず「郵便投票」という仕組みがある事自体、初めて知りました。手続きは面倒だと書いてありましたが、それでも投票所に出向かず選挙権を行使できる事に、大きな意味はあるように思います。

次に「民主主義国家」を自認する彼の国で、選挙がこれほど曖昧なものであった事にも驚かされました。歴史に残るこれまでの大統領選では、敗者が潔く負けを認め、新しい国のリーダーへの協力•忠誠をアピールする事で、国の一体感が保たれて来たというこれまでの背景が、美談のように語られています。両者が負けを認めない今回、行く先が混沌としているのです。

彼の国の大統領選挙は、国民の直接選挙と言いながら、仕組みは日本のそれとは異なります。国民の投票は州の選挙人を選ぶためのもので、過半数を占めた方が州の全選挙人数を獲得するという仕組みで、日本のそれに慣れた私達には何かしらもどかしいものがあります。が、これまでの敗者が勝者を認める事で、選挙結果が成立してきた経緯を知ると、「1票でも得票数が多い方が勝ち」とする、私たちの信じてきた民主主義が、いささか幼いものに見えてきます。

得票数が多い方が勝つという「多数決」の論理は、実は非常に暴力的なもののようにも見えます。本来の民主主義とは得票数の数から鑑みて、一番良い結論を両者が考えて選択するものであったはずだと言うのが、今回の選挙の収穫だったのでしょうか。

さて、彼の国は「great」である事を世界に向けて宣言しようとしています。「great」とは人間的な器の大きさ、理性と知性の偉大さを示すものであって欲しいと願います。

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