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発信の仕方

2020年08月13日 | 社会派らぼ
橋下徹元大阪府知事が、ジャーナリストの岩上安身氏のリツイートに対して起こした名誉棄損裁判に、大阪地裁が橋下氏の請求を認め、更に大阪高裁は岩上氏の控訴を棄却しました。元々、岩上氏は橋下氏の言動に批判的なツイートをしていましたが、第三者のツイートを一度だけリツイートしました。この1度のリツイートに対し、橋下氏が「パワハラをする人物だという印象を広く拡散された」と訴えたものです。

世間の論点は、「リツイートボタンを押す」という行為は、単に他人のつぶやきをシェアしているのに過ぎず、民事上の責任を問われる表現行為なのか…というところで、意味もなく「いいね!」を押すような感覚からすれば、そこまでの行為なのかというところでしょうか。が、ネット上に発信する…という事は、そういう事だと、この際皆がキチンと考えなおすべきかもしれません。

この頃、ネット上はありとあらゆる「悪口のたまり場」のようにすらなっています。一つ一つの事に対し、きちんとその是非を考え、意見を公表する…事は、悪いことでは無いと考えます。ただ、一個人の言動に関し、ネットという場で、辛辣な言葉を並べてあげつらう…という事は、私はすべきでないと考えています。

芸能ネタ…は、昔から無責任に、芸能人のゴシップニュースを流すものと定まってはいましたが、現代はそれに一般市民が加わっているという印象です。人を執拗に追い詰める行為を、さした覚悟も無く、その場でノリで簡単に書いてしまう…というのが、現状のネットですが、そんなに希薄な言葉の使い方をするものでは無いと思っています。火のないところに煙は立ちません。報じられている事は事実なのでしょうけれど、それを関わり合いの無い他人があれやこれや言う必要はありません。

SNS上では「コロナ自警団」とも呼ばれる投稿が、しばしば物議をかもします。自粛に従わない人や、休業しない店舗などを責め、それを言葉や行動に表す事を指しています。こうした書き込みが始末におえないのは、「自分は正しい事をしている」という間違った正義感です。

概ね正しい批判であっても、言うべき場所と、言うべき立場、使うべき言葉と、示すべき責任の所在。すべてが整っているものに対し、初めて人は耳を傾けるべきです。

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