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未来

2019年10月21日 | 社会派らぼ
9月に国連気候行動サミット2019が開かれ、65ヵ国及びカリフォルニアなど自治体レベルの主要な経済圏が、2050年までに温室効果ガス排出量を正味ゼロにすることを誓い、70ヵ国で2020年までにそれぞれの行動計画を強化する予定であることが発表されました。

また国連の気候変動に関する政府間パネルが、2030年までに温室効果ガスの排出量を45%削減しなければならないと警告をしています。現在の二酸化炭素排出量が続くと、2052年までに平均気温が1.5度上昇する(産業革命前に比べ)と言います。既に1度上昇しており、それがために世界各地で巨大な台風やハリケーン、猛暑や大雨などの異常気象が多数報告されています。

先日の台風19号は、これまでに例がないほど巨大な勢力のまま日本に近づき、各地に甚大な被害をもたらしました。台風が上がって来る南海の海水温が高いため、勢力を落とすことが無かった…というのが説明のようです。

こうした状況に世界の若者たちが敏感で、各国で「グローバル気候マーチ」が行われています。日本でも26都市で約5千人参加のデモ行進が行われました。スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんは、国連気候行動サミットで、無策への怒りをあらわにしました。更に、カナダのエマ・リムさんは「#NoFutureNoChildren運動」を立ち上げました。未来がないなら子どもは持たない。子どもの安全を守れないような地球になるなら、いっそ子どもは持たない…と主張しています。ある意味で一面的で、ある意味で一途な行動です。

世界は、こうした熱い若者の声に溢れていると同時に、かつてないほどにそれぞれの自己主張で溢れています。一方で、ラグビーワールドカップでの日本のホスピタリティーが絶賛されていたりするように、世界は「One for All、All for One」の精神に飢えているようです。…にも関わらず、自国Firstのプライドが火花を散らし、抜いた剣の納め所に欠けています。感情の表層だけで流さずに、芯の奥深いところで感じて欲しいと思います。

グローバル気候マーチで行進に参加している若者たちの動画は、なぜか笑顔で楽しそうに歩いている人がたくさんいました。別に眉間にしわを寄せて歩く必要もありませんが、どこかお祭り気分で、今トレンディーなデモに参加してますヨ的で、イマイチ真剣さを感じなかったのは、その場にいなかったせいでしょうか。

私たちは真剣に、未来を選択しなければならない時期に居るのだと思います。プライドや思惑や理想や駆け引きが渦巻いて、雑多なエネルギーが混沌と交じり合った先に開ける世界が、穏やかであれと願います。

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