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2015年06月10日 | 社会派らぼ
1997年当時、14歳だった少年は「酒鬼薔薇聖斗」と名乗って、猟奇的な連続殺傷事件を起こしました。逮捕された少年は、医療少年院に送致されました。成人後、少年院を退院したのが2005年。以来、社会の中で暮らして来て、現在は32歳になると言います。今になっての報道によると、少年院での治療の効果には疑問もあったようにも言われていますが、ともかく少年院を退院後、彼は社会の中でともかく犯罪に走らずに生きて来れたようです。被害者の父親に、毎年謝罪の手紙を送っていることはこれまでから報道されており、加害者の父親がなぜかそうした経緯を公表し続けていることが記憶にあります。

その彼が「絶歌」という題で294ページもの手記を出したとニュースになっています。被害者遺族は、とても残念だとし、すぐ出版を中止して本を回収して欲しいとしています。「なぜさらに苦しめるようなことをするのか理解できない」というコメントが報じられています。大方の世論は、あるまじき行為だとし、出版社に非難が集中しています。

逮捕され、裁かれ、定められた治療を受け退院した彼の、法律が妨げることのない行為を、基本他人があれやこれや言う権利は無いような気がします。批判されるべきは、販路に乗せた出版社でしょう。「彼の心に何があったのか、社会が知るべきだ」と出版社社長は述べているようですが、大半の読者は週刊誌的な見方しかしない事も、同時に出版社としては知っているはずです。出せば売れるのは目に見えています。かつて彼の良心も手記を発売したようですから、雄弁な血が流れているのかも知れません。

「知る権利」といった事がよく言われます。が、社会は、「すべての事を知れば」良いわけでは多分ありません。知らない方が良い事、知るべきではない事、知ってはならない事。そうした事も世の中には、キットたくさんあります。敢えて批判も承知だとする出版社の本音が金銭目的だけでない事を願いたいと思います。全てを知れば人間は幸福になるのかというと、そうではないと私自身は考えています。



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