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文在寅は韓国の鳩山?

2019-07-21 22:59:25 | マスメディア
 文在寅大統領は韓国の鳩山由紀夫元首相である、と言ったら怒るのはどちらのお方だろうか。それはともかく彼らにはいくつかの共通点がある。どちらも理想家肌の政治家であるが、どこか現実から遊離しているという印象がある。

 お二人とも就任当時、異常に高い支持率を得た。正体が知られないうちは高い大衆人気を誇っていた。その後、正体が知れるにつれて鳩山氏の支持率は急降下したのはご存知の通りである。文在寅氏も現在低落中であるが、近いうちにどうにもならなくなるという可能性が高いと思われる。

 さらに重要な共通点がある。お二人とも現実を把握する能力、認識能力に問題があるということである。これは頭が悪い場合も起こり得るが、そうではない。彼らの場合、何らかのイデオロギーが頭を占領している場合に起きる現象と考えてよい。イデオロギー、宗教、思想信条などに「感染」しやすい人間が存在することは間違いない。そのような人間が、つまり現実を正確に認識できない人間が国のリーダーとなったら、国は重大な不利益を被ることになりかねない。現実を正しく認識できなければ、正しい政策などとれるわけがない。鳩山元首相は「悪夢」と引き換えに貴重な教訓を与えてくれた。

 韓国は反日が国是であるような感がある。歴代の政権は反日を政権安定の糧としてきた。反日教育も広くいきわたり、その結果、国民の反日感情は高いレベルで定着した。文在寅政権はさらに反日傾向が強い。南北統一を志向し、北朝鮮に尻尾を振っているが、成功しているようには見えない。そして定着した反日感情のために、もし親日的な政策を取れば、国民の支持を失う可能性が高い。その結果、文在寅がとり得る政策の幅は大変狭いものとなっている。

 一方、韓国経済は日本との貿易やその他の関係に大きく依存しているので、日本を敵に回せば大きな犠牲を払うことになることは明白である。それでも強気一点張りなのは、韓国経済に対する理解不足か、あるいは従来通り日本は何をしても反抗しないと思っているのか、どちらにしても現実に対する判断の誤りである。しかしこの度の日本の輸出優遇措置撤廃によって韓国は経済をとるか反日をとるかの選択を迫られことになるが、日本との妥協を選択することは難しい。長年、育て上げた反日感情が自らの手足を縛る枷となっているわけである。

 この日本の措置に対して留飲を下げている日本人は少なくないと思う。長年の韓国の対応に理不尽さを感じていたからである。夢見る人、文在寅大統領が指導する国がこの先どこへ行くか、気になるところである。それにしても朝日の報道姿勢が日韓の対立状況を作り出した原因のひとつであろう。知らん顔をせず、慰安婦誤報について改めて日韓両国に謝罪してもよいと思う。


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