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賢いのかアホなのか

2016-06-13 09:03:01 | マスメディア
 キャラクターとして見ると舛添都知事はとても興味深い人物です。東大法学部卒、学者、評論家、参院議員、そして都知事という経歴は類まれな有能さを物語ります。しかし今回の公私混同疑惑後の対応は自ら危機を拡大しているように見えます。過去の有能さとの不釣り合いが気になります。

 疑惑への対応は素人目からも拙く、まるでメディアや世論の反応が予測できないかのように見えます。他人の心が読めないようです。自尊心のため、あるいは自らの無謬性を示すためでしょうが、説得力のない強弁を重ねてきました。そして弁解のたびに批判は高まってきました。

 記者会見などでは記者の質問に対して答えにならない回答をしていたのが目立ちました。正月のホテル内の「会議」に関して、夫人は事務所関係者なのかとの質問に対し「妻は家族です」と答えました。これでは答えになっていません。このような答えが多数ありましたが、記者の質問も切れ味を欠いていたように思います。記者ははぐらかされたようで、不満が鬱積したことでしょう。

 自称「第三者」の佐々木善三弁護士らの会見も茶番のようなものでした。記者の「関係者とはだれですか」との質問に「関係者は関係者ですよ」とこれまた答えにならない回答をしました。この弁護士の不遜な態度もまた舛添氏への批判に油を注いだ形となったようです。形は第三者でも実質は舛添氏の擁護が佐々木氏の仕事の筈ですが、愚かにも逆の結果を招きました。舛添氏も佐々木氏も人心を読むのが不得手のようです。実質的には守勢という自分の立場がわからず、記者を怒らせるような人物はミスキャストであります。

 舛添氏は佐々木氏に応援を求めた結果、二人が協力してマスコミを怒らせた結果になったようです。ほぼすべてのマスコミが舛添氏を批判することになり、それは97%が舛添氏の説明に納得しない、約80%が知事をやめるべきとの世論に結びつきました。まさに四面楚歌ですが、もし疑惑の事実は同じでもマスコミの感情が異なっていたらこの数値は大きく変わっていたかもしれません。都知事は都民の負託を受けている立場ですから、この意味は大変大きいわけです。

 ここまで多数者が知事を批判する側になれば、知事を擁護することには非常な勇気が必要です。進退問題であれば舛添氏の過去の功績も考慮する必要がありますが、それが表に出ることはなくなります。一種の雪崩現象とも呼べる現象です。

 それにしてもあれだけの長時間、記者の質問に対し、答えにならない回答を続ける忍耐強さには脱帽です。たいていの人なら質問に対し、故意に見当違いの答えをするには心理的な抵抗を感じます。自分が論理から外れていることを自覚せざるを得ないからです。嘘をつくことにも似ています。これらの抵抗をもたない人を不誠実と呼ぶのでしょう。舛添氏は自らの演出によって自分の不誠実さを明白にしたという皮肉な結果になりました。

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