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野党の職務放棄

2019-02-24 21:44:25 | マスメディア
 21日、桜田五輪相が2分遅れたことに野党が怒り、国会を5時間もストップさせた。さらに野党は桜田大臣に辞任を求めたそうである。いつもの針小棒大手法といえるが、なんとも厳しい野党の方々である。しかし2分間のロスのために5時間のロスをさせるのは理解できない。また通らないとわかっている不信任案を乱発し、また牛歩戦術で国会の時間を常に浪費してきた方々だけにこの厳しさには驚く。昨年の春はモリカケ問題が気に入らないと、18日間の「休暇」を勝手にお取りになった。まあ自分たちの職務に対する責任感が極めて薄い方たちなのだろう。

 気に入らないと大げさに怒ったりと、過剰な反応をして、元の原因を大きく見せようとする行為は子供によくみられる。普通、大人は言葉で反応するが、子供はそれが満足にできないので過激な行動に出やすい。日本では大人が職務を放棄することは滅多にない。日本人は職務に対する責任感が強いとされる。東日本大震災では、水門を閉めるなどの仕事で亡くなった消防団員は253名に上るし、津波に襲われた役場の建物から避難放送を続けた女性職員も亡くなった。職務に対する責任感の強さを示す例である。しかしそうでない国もあるようだ。セウォル号の船長や船員の行動を見てもわかるし、朝鮮戦争の勃発時、北朝鮮の突然の攻撃に真っ先に逃げたのは軍の幹部たちだったという有名な話もある。敵前逃亡は最高の職務放棄である。職務に対する責任感という点で、野党は韓国に似ている。

 野党といえども選挙で選ばれた選良である。大部分はいい歳のおっさんであるのになぜこんなに幼稚であるのだろうか。なぜこのような、駄々っ子のような反応をするのだろうか。強い疑問をもたずにはいられない。彼らの振る舞いは日本社会の他の分野では起こり得ない特殊なものだと思う。企業で職務放棄したらどうなるか。この特殊性の生みの親はマスコミではないかと思う。

 モリカケ問題は1年以上にわたって国会の機能を麻痺状態にし、多くのマスコミは野党側に立って報道した。その結果、野党は自分たちの行動がマスコミによって支持されていると錯覚したのではないだろうか。このような傾向はモリカケ問題に限らない。左派のメディアはほとんどの野党行動を支持しているように思う。安倍内閣を倒したい思惑が一致するためだろうけど、その結果、幼稚な行動までメディアに支持されると、そして国民にも支持されると勘違いしたのではないだろうか。野党は、左派メディアという甘い親に育てられた駄々っ子、つまり出来の悪い子供なのである。

 野党の出来が悪ければ、それは政治の質に悪影響を及ぼす。国会の議論を妨げ、国にとって必要な議論、重要な議論ができなくなる。左派野党のレベルの低さは国政に重大な不利益をもたらすわけである。そして、それを育てたのは左派メディアである。2分遅れのために5時間の空白を作って、反省もしないことの意味を理解してほしいと思う。こんなバカげたことは強く批判されるべきだが、メディアの反応はいかにも弱い。非を非と言わなければ野党はいつまで経っても大人になれない。