噛みつき評論 ブログ版

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なぜ野党はいつまでもアホなのか(2)

2018-05-06 23:39:16 | マスメディア
 前回は野党(維新を除く)がアホである理由とてメディアとの癒着に言及した。つまり反権力という立場から、メディアが野党を無条件に支持し、批判しないという構造が野党を堕落させたというわけである。それに加えて今回は個々の資質という観点からこの問題を考えたい。

 政治家に求められる資質はいろいろあるが、現状に対する認識能力はとても重要である。なぜなら、今の社会の現状や国際情勢を正しく認識できなければ、どんな議論や提案も適切なものにはなり得ない。政治家には将来を見通す能力も重要であるが、これも正しい現状認識の上にしか成立しない。例えば、旧民主党は政権を取る前、バラマキの財源として、無駄削減などで20兆円を捻出できると公約したが、大嘘に終った。党として、現状を正しく認識する能力がなかったためである。

 「いわゆる平和憲法だけで平和が保障されるなら、ついでに台風の襲来も、憲法で禁止しておいた方がよかったかも知れない」とはギリシャ哲学者、故田中美知太郎氏の名言である。数十年も昔から平和憲法の「効能」については見解が分かれ、対立してきた。まあ当時は日本に攻め込むだけの軍事力のある国が周囲になかったのも事実である。

 だが国際環境が大きく変わっても、9条を守ろうとする勢力は依然として野党6党と左派メディアに色濃く残っている。安全保障を多額のコストのかかる軍事能力ではなく、憲法の条文で済ませられるとする主張は世界的にも珍しい。仏など欧州では徴兵制の復活が広がっているという時代に、実に安上がりで独創的ではあるが。

 ここにも彼らに現状認識能力の低さが示されているように思う。彼らの主張は外国からの侵略は絶対ないという前提がなければ成り立たないと思うが、その前提の根拠を示すことはない。この点、論理的能力にも問題があるように思う。

 野党議員にも左派メディアにも高学歴者は多い。難しい問題を解いて入学した経歴を持つのだから、少なくとも論理的能力はあると思う。しかし現状認識能力と先を見通す能力、優先順位を決める能力は必ずしも学力と比例しないのではないだろうか。優先順位決定能力を問題にするのは、モリカケ問題を1年以上も取り上げるなど、他の重要問題とのバランスを欠いていることによる。

 彼らは学校を出て、野党なり左派メディアを仕事に選んだわけであるが、この選択の時点で高い現状認識能力をもつ人間は他を選び、認識能力の低い者が野党と左派メディアに集まったのではないだろうか。つまり野党と左派メディアは現状認識能力の低い連中の集合体であるというわけだ。むろん仮説の域を出ないが、そうとでも考えないと現状が理解できないのである。直近では17連休を満喫されるなど、野党6党の行動を見ていると、党利という彼らの目的に対してもさえ疑問のあるものが多すぎるように思う。その結果が現在の野党勢力の低迷であると思うのである。